「食品表示ハンドブック」です。
P108もあり、
完全に図解されていますのでわかりやすいハンドブックになっています。
食の安全・安心アカデミー・・・Part2
…福島県消費生活課主催
1) 地域における農産物の安全に関する取り組み
・・GAP・トレーサビリティなど
① 食のの安全・安心を取りまく問題 →生産履歴記帳運動の展開
→生産履歴記帳は万全か? →GAP(ぎゃっぷ)へ
GAP(ぎゃっぷ)とは:
Good(より良い)Agricultural(農業生産)Practice(実践)すること。
農業生産工程管理手法のことで、
「農作業ごとに、安全な農産物を生産するための管理のポイントを整理し
まとめたもの」といわれています。
従来の結果管理(従来の安全管理)
・・・農作業の農薬・肥料管理の工程を主に記録・点検する。
問題発生時には、すでに出荷されており、
対応には農薬検査、出荷停止など金銭面で多くのリスクを負います。
工程管理(GAP)
・・・各生産工程の点検項目にしっかりと取り組むことでリスクを低減させる。
危害要因をあらかじめ取り除くことで、事故が起きにくい。
毎回、栽培工程を見直すことで生産が安定する・・・作業ごとに分けて管理します。
今回いわき市のネギ部会の一部の工程チェック表を見せていただきましたが
細かいのに驚きました。
②農薬の使用や保管・農薬の責任者は
法律的・生物学的・経験的に「安全な手段」でしようしていますか?
・農薬の保管・・・農薬や肥料を農産物と一緒に保管していませんか?
・環境への配慮・・・使用した農薬や肥料が地下水や農業用水、河川などを
汚染しないように工夫していますか?
・作業者の安全と福祉
③トレーサビリティとは?
トレース(追跡)+アビリティ(可能性)
・・・生産、加工及び流通の様々な場面で、食品の移動を把握できることです。
生産段階⇔流通段階⇔小売段階
(工業製品では古くから製品管理の手段で使われてきた手法です。)
和牛・青果物の取り組みの紹介これはあくまでも食品の移動を
追跡するための仕組みであり、
食品の安全管理を直接的に行うものでないが、
生産記帳やGAPと組み合わせることで安全安心が確かなものになります!!
2) 食品表示制度のお話
①JAS法・・・よくわかる食品表示・食品表示に関する法律の概要について
・JAS法とは(目的・概要・歴史)
・生鮮食品と加工食品
・生鮮食品の表示(農産物・畜産物・水産物・玄米及び精米)
・加工食品の表示・有機JASマークについて
②食品衛生法…食品衛生法に基づく食品表示について
・食品表示を所管する法律について
・食品衛生法第1条・第19条(1)・第19条(2)
・・・表示しなければならない事項
→名称・期限表示・添加物を含む旨・製造者または加工者の氏名 ・製造者
または 加工所の所在地・保存方法・アレルギー部室を含む
旨・遺伝子組み換え食品
・表示が必要な主な食品の範囲
・表示方法
・消費期限と賞味期限の定義について
・食品添加物とは?
食品添加物の表示・表示例・アレルギーを含む食品の表示・表示が必要な
原材料・ アレルギー表示の例・遺伝子組み換え食品の表示・義務表示対象
加工食品(7作物 32食品群)・遺伝子組み換え食品の表示方法
③景品表示法の概要
☆景品表示法の目的
・一般消費者の利益の確保
・一般消費者による自主的かつ合理的な選択の確保
・不当な顧客誘引の禁止 ☆表示とは何か
☆不当表示とは何か
☆優良誤認表示
☆「品質」について
☆「規格」について
☆不当表示の例をたくさん紹介
「食の安全・安心アカデミー」の2回目を
2時間30分の長時間、
JAS法・食品衛生法・景品表示法を講義していただきました。
食をめぐる中では知らなければいけない大事な事でしたが、
知らない事が多いのに愕然としました。
上記の「くらしに役立つ食品表示ハンドブック」を
読みながら、
少しずつ理解したいと思います。
企画をされた
福島県消費生活課や講師の先生方ご苦労さまでした。