庭の蝋梅(ろうばい)も
きれいに次から次へ咲き始めています。
先日
ファイナンス研究会の
119回目の講座を行いました。
「セカンドライフ以降の生命保険・見直し術」
講師は
滝本忠夫先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。
生命保険につきましては
過去何度か学習していますが、
今回はセカンドライフ以降の保険、
特に医療保険の見直しについて学びまして、
滝本先生の簡潔で歯切れのよい講義で、
皆さん理解が深まったようです。
保険は
請求しないといけないのに注意!!
保険加入時に
「これがわが家に適している」と思って加入した生命保険であっても
社会・経済・家庭の環境などの変化により見直しが必要になります。
現状でいいのか、増やしたり、減らしたり、架け換え方がいいのか
特にセカンドライフ以降では見直しが大切になります。
1)あなたの保険の加入目的は何だったでしょうか?
①家族を支える人の死亡保障
②家族の病気やけがに備える医療・介護保障
③教育費の準備資金
④老後の生活保障
⑤子供に残す為のお金など
自宅にある保険証書を出して加入した時の目的を思い出してみる。
生命保険証書に鉛筆で加入目的をメモしておくとわかりやすい。
払える保険料にも限りがありますので、
加入目的を再検討して、
これからの加入目的を見据えて
保険の見直しを進める。
2) 目的にあった保険に加入していましたか?
①家族を支える人の死亡リスクに備える保険
定期保険や収入保障保険
②死亡リスクに備える保険
終身保険
③病気やけがに備える保険
医療保険・がん保険・介護保険
④教育資金に備える保険
子供保険・学資保険
⑤老後の生活費の不足を補う保険
個人年金保険
⑥貯蓄と保障を兼ねる保険
養老保険
加入していました保険が
これからの自分のライフプランに合っているかどうか
見直します。
3)加入保険の一覧を作ってみます。
①加入目的
②保険証券番号
③契約日
④保険の種類
⑤保険形態・・・受取人により税金が変わってしまう事あり。
⑥死亡保険金額
⑦保険期間・・・大事
⑧保険料
⑨入院特約等。
このような一覧を作り
☆家においておくもの
☆緊急時に持参するもの・・・簡潔に自分だけわかるように
(紛失してもいいように)
作りたいです。
4)万一の時の必要保証額を計算してみましょう。
保険金額を決める時
大事なのが必要保障額です。
いざという時必要になるお金から
公的保障などの収入を差し引いて計算します。
この差額分を保険や貯蓄でカバーするために必要になります。
簡単には
妻2,000万円、子供も一人当たり1,000万円が目安か?
公的保障には
万一の場合に遺族年金はどのくらいもらえるか?
遺族基礎年金・・・今までは「子のある妻」でしたが、
4月から「父子家庭」にも出るようになりました。
夫が会社員の場合には
遺族厚生年金が一生もらえます。
5)死亡後の「キャアッシュフロー表」で
将来不足する額を計算してみましょう。
①毎年の年間収支・貯蓄残高の推移を書きこんでみます。
②毎年の年間収支を妻の平均余命まで計算して足りない額を計算します。
③足りない資金から、すでに用意されています資金を引きますと
必要保障額が出ます。
6)見直しのポイントと見直しの方法
①定期的な見直しが大事です。
②見直しの主な方法とは
☆保険金額が多い場合(ご契約のしおり・約款を必ずご参照ください。)
・・・シンプルな保険の場合には減額で対応できます。
☆保険金額が足りない場合
特約の中途付加・中途増額・新規契約の方法などがあります。
☆保険の種類を変えたい場合、
同じ会社の複数の保険を一つにまとめたい場合
契約転換制度を利用しますが
よくよく考えないといけない。
前の方が利率が高かったり、
年齢が高くなると損になるケースもあるので。
☆保険料の負担を軽くしたい場合
減額・払い済み・延長・払込期間の変更などの方法があります。
☆税金の負担を軽くしたい場合
払う人と受け取る人が違う時など。
7)自分で準備する医療保障はどのくらい?
①病気やけがで入院した場合の自己負担をよく見ておく。
高額療養費制度により
治療費の自己負担は限定的になりました。
②入院給付金の目安とは?
会社員:給付日額7,000円から10,000くらいか。
自営業者:給付日額10,000円から15,000円くらいか
専業主婦:給付日額5,000円から7,000円くらいか
を目安に。
自分の生活に問題ない上で
生命保険の見直しを進めることが一番大事なのではないでしょうか。
今の健康と
心の健康を大事にして
セカンドライフを楽しみましょう。
滝本先生
ありがとうございました。