ベトナム2
とまりぎ
案内の人は日本の大学を卒業した若い主婦で、初日にマイクロバスが連れて行ってくれたのが、ホーチミンから70kmほどのメコン河デルタ地帯のミトー。
地図で見るとメコンデルタは広大で、一辺が50kmはある。
ミトーはメコン河が大きく分流したその東の端で、海までは40kmほどある。
全長4000kmある上流からの水は、土色で魚がいるようだが何も見えない。
この支流のミトーには大きな島が4つあり、そのうちのひとつへ船で渡る。
島にはそれぞれ数千人の人たちが住んでいて、晴天で11月というのに日差しは日本の真夏と同じで30度以上になる。
島の中は、かなりむし暑い。
帽子のない人は売っている帽子を買って被る。
さらにほかの島の間を船は抜けて対岸へ上陸する。
支流の幅でも約2kmほどあるのだが、そこは広いデルタ地帯のまだ端の方だ。メコンデルタの大きさは想像をはるかに越えていた。
上り下りの船の合間を縫うように横断するのは、それなりの規則に従っているのだろうが、中には明らかに違った動きをする船もあるから、緊張感がある。
深いところでは水深15mほどあるそうで、けっこう大きな船が行く。