駅からハイキング
とまりぎ
いつもの年ならばまだ梅雨の最中のはずだが、今年はもう真夏だ。
6月初旬に申し込んだときには、梅雨で傘が必要かもしれないと思っていたぐらいだ。
スタートのJR八高線箱根ヶ崎駅で受付に集る参加者は、あふれるほど多い。
すでに気温も上っているようだが、人の熱気で暑い。
残堀川に沿って下流方向へ進む。
このあたりは米軍横田基地のすぐ北だ。
多摩川上水と交差して、立川から多摩川へ注ぐ川だから、名前だけは覚えていた。
日光街道を横切る。江戸の初期から八王子と日光をつなぐ道として、日光脇往還の名もある。現在、横田基地で分断されている。
あまりの暑さに木陰を求めて休む。
持っていた水は生温くなっている。
ようやく北へ折れて、阿豆佐味天神社方向へ向う。
阿豆佐味天神社へお参りにいく人たちもいる。
村山郷の総社で、江戸時代には幕府より朱印十二石が与えられた由緒正しい神社だそうだ。
JR東日本の「自然豊かな丘陵と里山ウォーキング」で箱根ヶ崎駅から、里山民家、野山北・六道山公園、歴史民族資料館、軽便鉄道跡を巡って多摩モノレール上北台駅まで歩くコースだ。
歩行距離10km、時間2時間30分(施設での見学時間等除く)という計画だが、なにしろこの暑さでは熱中症にならないよう全行程を歩き通すのは難しいかもしれない。
過去に東浦和から芝川と見沼代用水との間の通船堀のあたりを廻るコースのときには、木陰でじっと動かなくなっている人がいたことを思い出した。
スポーツドリンクでも飲みすぎると汗が出すぎて、体力を消耗する。
(つづく)