スマートグリッド
とまりぎ
スマートグリッドという言葉が新聞に出てきて、一度は聴いておきたと思っていた。
福島原発問題以来、たしかに関心事である。
今回は、筑波新線の柏の葉キャンパス駅からバスで東大の研究室へお伺いした。
電気自動車は、一連のシステムのうちの電力を使うものとして電力消費に使っている。
柏の葉という駅名だが、柏の木を一本も見なかった。どういうことだろう。
さて、原子力、水力(流込式)、風力、火力、太陽光、水力(揚水式)による発電システムの順に発電力のコントロールができにくいものからできるものへと並べた。
問題は、発電の需要と供給が常にバランスしていなければならないことだ。
需要の方が多ければ、電圧が下がり、周波数が低下する。
供給の方が多ければ、この逆になる。
今後増えてくると予測されるのが、太陽光発電と風力発電だ。各家庭で発電することになると、発電側のコントロール予測が難しくなり、やっかいだ。
屋上の太陽光発電システムを見る。
太陽電池の幅の違いは、メーカーの違いだ。
国立ガン研究センターの先に柏の市外が広がる。
ついでに、ニュートリノの研究に使われた光電子検出のタマがあった。
目の前で見ると、ずいぶん大きい。
スマートグリッドの研究は、「次世代送配電系統最適制御技術実証事業」という題目だ。
昼のピーク電力は供給できなければならないが、一日のうちでも夜間は需要が極端に減る。 余った余剰電力は揚水式発電所の揚水電力として使う。
電力線の負荷が軽くなると、フェランチ現象といって電圧が上ることもある。
そこへ太陽光発電や風力発電が予測しにくい動きをすることになると、余剰電力の発生もあり、電力系統へ電気が逆流して電圧が上るという、電力システム全体の制御はたいへん難しい。
電圧は101V±5V、つまり96V~106Vの範囲に保たなければならない。
スマートグリッドについて、7月16日の日経新聞に、欧米からの日本への売込みについて一面に出ていた。
日本より進んでいるのは感じていたが。