今日4日(日)に鶴岡市議会議員櫛引選挙区補欠選挙が告示され、私は応援弁士として終日候補者カーに乗り、候補者の推薦演説をおこないました。
6市町村が合併して新鶴岡市が発足してから1年と4ヶ月、合併の謳い文句とは裏腹に、市民負担は高い方に、市民サービスは低い方に統一が進められようとしています。
例えば、今年度国保税が大幅に引き上げられ、旧櫛引地区では世帯平均2万円を超える増税となりました。市民全体では3億5千万円を超える大増税でした。
また、櫛引地区で寝たきり家族を介護する家庭に送られてきた、3万円の介護激励金は、旧鶴岡市の「花鉢一ヶ」に変えられようとしています。
日本共産党が鶴岡田川でも訴えてきた通り、国が強要してきた市町村の合併とは、「自治体の大リストラ」であること、特に小さな町村が割を食うのだということが事実で証明されつつあります。
三川町の「合併取りやめ」の動きは、町民がこうした合併の現実を目の当たりにしたことが根本的要因のようです。
こういう中だからこそ、市議会の役割は大変重要です。合併前から負担増と市民サービス縮小を進めてきた富塚市政に対して、市民の目線でチェックする役割、旧町村のすぐれた施策を守り新市に活かしていく役割です。
ところが、今の鶴岡市議会は38名の議員の内34人(県議選出馬のため一人辞職し、現在は33人)、自民党から社会党まで9割が与党となり、市長の提案は100%成立させてきました。
先月毎日新聞が「全国で地方議会のオール与党化が進み、チェック機能が低下している」と報じましたが、鶴岡もまさにそういう事態が進んでいます。
今回の補欠選挙は、旧櫛引の市民の皆さんにとって、本来の役割を果たすことのできる議員を選び直す絶好のチャンスではないかと思います。
公選法の関係でインターネットでの選挙運動はできませんので、この程度のお話しにさせて頂きます。
ps.
今日は一日、櫛引全域に広がる果樹園を眺めることになりました。
リンゴ・柿・ぶどうなどの木の一本一本に、ネズミ避けだというビニールや金網が巻かれ、選定した枝が綺麗に積まれる果樹園は、愛情のこもった、櫛引の宝物だと改めて実感しました。
櫛引の子どもたちには、この果物が給食で出されてきたそうです。櫛引の農業も、櫛引の子育ても、今後も守り発展させたいものです。