大阪で妊婦が救急車に乗せられたものの受け入れ先がきまらず、約3時間後に病院に到着する間に胎児が死亡するという事故がありました。
到着まで時間がかかったことと死亡との因果関係はわかりませんし、救急隊の連絡・搬送システムに不十分な点があったのではとも報道されています。
政府・厚生労働省も奈良県のシステムの問題にしていくような見解を匂わせているようですが、自らの責任逃れです。
7月4日のブログにも書きましたが、国が医療費削減のために医師養成を抑制してきたことによる医師数の絶対的不足が根本問題です。
☆10万人あたり医師総数(02年)
日 本 198人・63位 OECD平均まで13万人不足。
ヨルダン 203人
イギリス 230
デンマーク 293
OECD平均 300
フィンランド 316
ドイツ 337
フランス 337
カザフスタン 354人
イタリア 420
☆ベッドあたり医師数 100と子当たり(96年)
アメリカ63.9 ドイツ36.6 日本12
流産された女性とご家族の、生まれてくるハズだった赤ちゃんへの思いを想像すると本当に胸が痛みます。
問題の根本のところに世論が発展し、不幸な事態が無くなるように頑張っていかなければなりません。