熱中症とみられる子どもの死亡事故が相次いでいます。
16日に町田市の中学で部活動終了後に倒れて入院していた男子生徒が死亡、17日には、東大阪市の府立高校で、ラグビー部の練習中に熱中症で倒れた男子生徒が死亡したというニュースが流れました。
運動中の子どもの死亡事故が毎年のように繰り返されるのは、この問題に関しての科学的な知識が関係者の中で共有されていないという問題があるのではないかと思います。
例えば、日本体育協会のホームページを見ると、詳しい情報が掲載されています。「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」「夏のトレーニングガイドブック」などの冊子もダウンロードできます。
その中では、「気温(乾球)31度以上の時の運動は、『厳重警戒』、35度以上の時は、『運動は原則禁止』」「トラック競技、バスケット、サッカーなど 、運動強度75~100%の運動では、1時間で競技前に250~500ml 、競技中に500~1000mlの水分(塩分を加えたもの)を摂る」などの規定が科学的な裏付けをもって説明されています。
また、水分の補給は、「のどが渇いたら飲む」では必要量補給できず、「必要量を明確にして飲む」ことが必要だとも言います。
しかし、こうした基準に外れた子どものスポーツ活動は、私の身の回りにもたくさんあります。
本来、子どものためにおこなわれるべきスポーツ活動が、子どもの健康を損なうなどということがあってはならないことです。
私は、これまでも議会で子どもの安全対策を取り上げてきましたが、スポーツ活動の安全も検討してきました。早急に取り上げていかなくてはなりません。