日本相撲協会は、時津風部屋の力士急死事件で、親方を解雇処分とすることを発表しました。
この問題での暴力の詳細はまだ断定できませんが、稽古とは違う暴力が振るわれたことは疑いません。マスコミ報道には信用ならないようなものもたくさんありますが、暴行があったことは容易に推測できます。
しかし更に問題なのは、その後に他の部屋でも暴力事件が明るみに出たことにとどまらず、大相撲全体に暴力が蔓延していると見られることです。
これまで大相撲の暴力事件の数多くの報道がありましたが、相撲協会がそれにまともに答えた姿は見たことがありません。
今回の事件だけについて処分するのではなく、背景になっている大相撲全体の暴力問題にメスを入れてこそ、今回の事件の意味も明らかになると思いますが、処分は、暴力の経過や内容すら明らかにすることはなく、「協会の信用を失墜させた」ので下したとされていました。
組織全体についても、事件についても、真実を解明することが何よりも大事です。
事今日に至っても「協会は世間に信用されている」と思いこんでいる姿は、病根が相当深いことを伺わせます。
権威、権力を振り回す組織には、本能的に怒りの火花が飛ぶ私としては、この問題から目が離せません。