民主党の小沢一郎代表が遂に辞意を表明しました。
夕方の生放送を偶然目にしたのですが、小沢氏の話では、西松問題については何の説明も無く、反省も示されませんでした。
それで「辞める」というのでは、この間の、「検察の捜査がおかしい」「自分は潔白」という自身の主張との整合性がありません。
自分に非はないが、政権交代のために、「犠牲になる」と言わんばかりの話です。
ともかく、頭を丸めたり、腹を切ったり(辞めたり)すれば、問題を曖昧にしたままでも「水に流す」と言うような、前近代的な文化の臭いもプンプンします。
民主党自身も、「検察がおかしい」と言って代表をかばってきた人、「代表は説明責任を果たせ」と主張してきた人たちは、この辞任をどう総括するのでしょう。
説明など求めず、ともかく「代表は辞めろ」と主張してきた人は、これで「水に流す」ことになるのでしょうか。
西松問題というのは、「金の力で政治がゆがめられたのではないか」という、民主政治の根幹に関わる重大問題です。
日本共産党は、「小沢金脈問題」を(今回の検察の捜査の是非など関係無く)15年以上前から独自に追及してきました。
政治の中身を問わない「政権交代」の是非などではなく、こうした問題を国民の力で一つひとつ正していくことこそが、民主政治をつくっていく王道ではないでしょうか。
西松建設問題の赤旗記事から
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-03-20/2009032025_01_0.html