参議院で消費税増税法案の審議が始まりました。 19日の参院社会保障・税特別委員会での日本共産党大門実紀史議員の質問では、10%への増税で、東日本大震災に被災した三つの県の増税規模は、年間5600億円に達することを指摘するとともに、 消費税が社会保障財源としては最もふさわしくない「逆進性」を特徴とする税であること、累進税率の見直しなど税制全般の見直しをおこなうべきであることを追及しました。
ところで、月間SPA!のHPに興味深い記事を見つけました。
「消費増税は『金持ちの年寄り』優遇策だ!! 消費増税の大欺瞞に気づけ!」というタイトルで、書いたのは「現役金融マン ぐっちーさん」という方。
「根本的に消費税で正しいかどうか、なぜ所得税増税ではないのかということが議論されなければなりません。」と問いかけ、
税体系のあり方について、
「もし、今、米国並みの所得.資産税率にすると収支が18兆円増える計算になり、消費税より圧倒的に効果がある。また、日本は相続税が税収の3%程度なのにここは上げない。」
と指摘されています。
そして、「財政再建には増税ではなく、経済成長こそが必要だということ。増税で経済成長に水を差すのは論外です。」と主張されています。
日本共産党の認識とほぼ一致するものと思いました。
消費税増税が主張される背景として、「要は財務省、政治家が一番痛まない税制が消費税(金持ちの年寄りばかりだから)なのです。」としているところは、見解が違っていて、日本共産党の見方は、先の大門議員が「(消費税増税は)経団連の声」と突いている通りです。
「ぐっちーさん」という方は、「慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経て1986年ウォールストリートへ。モルガン・スタンレー、ABNアムロなど欧米の金融機関を経て、ブティックの投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで、幅広くディールをこなす一方で「ぐっちーさん」のペンネームで経済金融評論家としても活躍中。ブログを中心に活動、アルファブロガーを受賞するが、最近はAERA, SPA!にも連載、テレビ、セミナー等活躍の場を広げつつある。」という、今売り出し中の気鋭の金融マンのようです。
日本共産党とは別世界の方(しかもその世界で大きく活躍されている方)が、消費税を巡る日本の経済・税財政の問題について、かなり共通した認識を示されていることは、党の政策が客観的な事実を踏まえたものであることの一つの表れと思いました。
このような勝手な紹介が「ぐっちーさん」のご気分を害する結果にならないことを願いますが、別の面から言えば、学者・知識人も含めて集団の英知を集めた党の分析・政策と共通した認識に到達されているというところに、この方の人並み外れた能力を拝見し、驚愕したということも加えさせて頂きます。
「SPA!」HPはこちら http://nikkan-spa.jp/249696
大門実紀史参議院議員のHPはこちら
生協職員から、労働組合役員を経て(他にも色々おもしろいことを「経て」いますが、詳しいことはHPを是非ご覧下さい)国会議員になったタタキ上げの党議員ですが、あの竹中平蔵氏をして「大門議員との論戦は、一番手応えがあった」と言わしめた論戦力の持ち主です。
私は、その経歴・人柄・実力を兄貴分として敬愛しております。 http://www.daimon-mikishi.jp/
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