今、鶴岡市議会では、現在34名となっている議員定数についての検討をおこなっています。
議会の多数会派は、「市民に負担増をお願いしているのだから、議会も身を切らねばならない」「行革の一環として議会費も削減」「議会に対する市民の批判に応えるべき」などとして、議員定数を削減しようという主張を強めています。
それは、今の市議会の多くの議員・会派が、「市政のチェック機能」を果たしていないという状況、東北一広い市・多様な地域の状況に対して住民の声を汲み切れていないという状況に対する市民の批判を受けたものだととらえています。
しかし、議員の数を減らしてもその声に答えることはできません。
議会は本来、首長をチェックするとともに、市民の多様な意見を採り上げて行政に反映させる役割を持っています。
市長が多数の職員をスタッフとして抱え、大きな権限を持っているのに対し、議会が本来の役割を果たすことがなければ、相対的に市長の権限が増大し、市政が市民から遠くなるという状況に繋がりかねないという関係です。
批判に応えるには、議会が役割をしっかり果たすように改めていくこと=議会改革を進めることであろうと考えます。
昨今、「議員を減らす」「議員の給料(歳費といいます)を減らす」ことは、無条件で良いことだとする論調が流布されていますが、そのことで結果として市民が損しないようによく考えて頂かなければなりません。
私は、議員定数をどう考えるべきか、議会として市民に論点をお知らせし、問いかけていく場を持つべきだと、議会改革特別委員会の委員として主張してきましたが、多数会派の議員は「そんなことは必要無い。市民の『ありのままの声』を聴いて決めればよい」という主張で、議会としての場は持てないことになりました。
そこで、「市民に情報提供すべきだ」という議員を募って、市民向けの学習会を別紙のように計画しました。
普通の市民の皆さんにとっては、「議会とはそもそも何か」などということを考えて頂く機会は中々無いのではないかと思います。
是非ともこの機会に、学習会にご参加頂き、この問題を考えて頂きますようお願い致します。
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