関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

学校図書館活用教育の「現場」

2013年01月24日 | 子育て・教育

 先日、A小学校の図書館と図書館職員の状況を視察してきました。

 この学校は大規模校であることから、フルタイム勤務の「臨時学校司書」が配置されていますが、数年前に図書館支援員(学校図書館職員退職者)の指導を受けて「図書館改造」に取り組み、子どもたちの読書活動推進がかなり前進しているようでした。

 朝の貸し出しの時間に図書館に伺うと、図書館は子どもたちで満員、カウンターの前には行列が出来ていました。
 

 

 図書委員の子どもたちがそれをてきぱきとさばいていく姿は、子どもながら「年季が入った」とでも言うべき頼もしいものでした。
 元教室の二部屋が当てられた図書館には、分類されラベルが貼られた本が、書架に整然と整理されています。
 この「書架」というヤツも丁度良いものばかりでは無いらしく、この学校では朝暘一小が使っていたものを貰い受けたという書架が活用されていました。
 そう言われれば、私には見覚えがありました。
 

 そして司書のBさんは、この学校の卒業生ということでしたが、図書館と子どもたちが本当に好きらしく、「勤めることができて毎日とても楽しい」と素敵な笑顔で話してくれました。

 校長先生、教頭先生のお話も伺いましたが、「Bさんには、一人分以上の仕事をやってもらっている」と司書を非常に高く評価し、「司書の雇用期限」のことを聞くと、「勤め続けて貰えれば一番いいのだが・・」と表情を曇らせていました。
  また、図書主任と副主任の先生ははどちらも超多忙な日々を送っていて(教員の普通の状態ですね)、司書との定期の会議などは持てていないようでした。
 となると、実務はもちろん、資料・情報の整理、情報の発信等々、司書の役割は極めて大きく、その力量が図書館活用教育の成否を左右すると言って過言では無い状況と感じられました。

 校長先生からは、昨今の「家庭の崩れ」や、「インターネットによる有害情報の氾濫」など子どもを取り巻く環境の悪化の状況などについてのお話も伺いました。
 そして、「本を読んでいる子は『賢い』。今は思考力が重視されるが、それ以上に豊かな人間性を育てることが大事であり。読書はそれを支えてくれる」と、読書の深い意義についての認識も聞くことができました。

 学校現場は、図書館職員が継続的な雇用で力量を向上させていくことを切実に求めていると改めて実感しました。

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