さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ツミとオナガの関係

2021年06月25日 | 野鳥
5月31日、ツミの営巣の様子を見に出かけてみます。
ブロ友さんから情報を頂いて、だいぶ日が経つのですが、もし営巣してればそろそろ雛の姿でも見れるかと・・・・
数年前も同じような場所に営巣するかと思われたのですが、何故か、巣を放棄!!
今年は期待できそう??   甲高い鳴き声がするので、周辺を探すと・・・・見晴らしのいい場所から雄が見張り中。


少し角度を変えて・・・・


睨んでる?


時々、雄が餌を運んできて、近くで、大きく鳴くと、雌はその餌を受け取りに!!
餌を受け取りに出た雌が巣に戻ってきた瞬間だけ雌の姿が見えますが、抱卵中はわずか尾だけしか見えません。


すぐ近くでは、オナガも巣作りの最中です。ビニールひもも巣材に使うんですね。
ツミの巣の近くには、こうしたオナガの巣があることはよく知られてます。


「オナガのいる所にツミの巣あり!」とよく言われますが、果たして、ツミがオナガの防衛行動を利用してるのか? その逆なのか?
実はオナガがツミの防衛行動をうまく利用して、ツミの巣の近くに営巣することが多いようです。
ツミは、繁殖期になると、縄張りを作って周辺の外敵を排除する習性があり、オナガはチャッカリそれを利用して安全を確保してるんですね。
ところが、「バードリサーチ」の資料によると、カラス(ハシブトカラス)の多い所では、その関係が崩れてきてるところもあるそうなんです。
カラスはかなり執拗な性格なので、ツミもカラスが近づくたびにスクランブル発進してる繁殖に影響があるらしく、追い払うことが少なくなった??
幸い、この場所ではカラスはかなり多いのですが、オナガは、うまくその恩恵を受けてるようです。

そして6月10日、そろそろ雛が生まれてるころだと思い、2回目の観察!!
前回と同じように、近くの枝では雄が警戒中?? 5月31日と同じ場所、同じ位置。やはり、ここが見張り台になってるようです。


ツミの巣では雌の尾が見えるだけで、時々モゾモゾ動いてるところを見ると、雛はすでに誕生してるようです。(写真掲載無し)

一方、オナガの巣は???   長い尾っぽが見える所を見ると、こちらの営巣も落ち着いたようで、只今、抱卵中!


すぐ近くの電柱では、巣に近づいたハシブトカラスに対し、オナガたちが一斉にスクランブル発進。大きく鳴きながら威嚇してます。


カラスが去った後はのんびりと並んで!!


「オナガがツミの防衛反応を利用して、ツミの巣の近くに営巣する。」と書いたのですが、後日、面白いシーンが見れました。
何と!オナガがツミを追いかけまわしてるんです。こうなると、ツミがオナガの防衛反応を利用してるのかと疑いたくなりますが、真相はいかに??


彼らの様子は、その後も観察を続けていきたいと思います。




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