田圃にも水が入り、あちこちで田植えが始まりました。
5月11日、そんな田圃に何か渡り途中のシギチが立ち寄ってないかと周辺を2か所ほど巡回。
早々に姿を見せてくれたのはキジでしたが、すぐの草むらの陰に姿を消してしまいます。
キジ(雉)は日本の国鳥!!昔から身近な鳥として知られてますが、このキジを町のシンボルにしてる自治体も多いですね。
反対側に回り込んでみると、遠くの畔で・・・・距離は遠いですが、「ケーン!ケーン!」と見事な母衣打ちを見せてくれました。
キジは北海道などを除く本州・四国・九州で普通に見られる留鳥ですが、繁殖期のこの時期が一番見つけやすいかもしれません。
「母衣(ほろ)打ち」は、繁殖期の雄の縄張り宣言で、恋敵の雄を追い払い、雌を呼び寄せるために行います。
雄の声と姿にひかれて縄張り内に入ってきた雌のすべてと交尾するそうですから、一夫一婦制ではないですね。
母衣打ちは、時にはキジがバランスを崩しそうになるくらい激しい動きで、1回の時間は数秒ほど。
左斜め後ろから・・・目立つように少しでも高い所から!
ちなみに、「母衣(ほろ)」とは母衣武者の鎧や兜の後ろにつける布の旗のような武具のことを指します。
「母衣打ち」は、キジが羽ばたいた時の姿や羽音が「母衣(ほろ)」に似てることからつけられたのですが、どうでしょう??
日本鳥類学会がキジを日本の国鳥として選定したのは、1947年(昭和22年)3月22日。
国鳥に選ばれた理由には、「雌は母性愛が強く、雛を連れて歩く様子が家族の和を象徴しる」からだそうです。
「母衣打ち」が見れるのもこの時期だけ!!雄の姿が見えれば、少し我慢して観察してみましょう!
6月ごろには、雌が雛を連れて歩く姿が見れるかもしれませんよ。