前に載せたニシオジロビタキの記事で、オジロビタキとの区別方法のことを書くと予告していたのですが、
調べれば調べるほど、奥が深くて、以前にも増して難しいことが分かりました。(笑)
今回は、とりあえず、いろいろ調べたことを書いてみたいと思います。(日本鳥類目録改訂第 7 版、その他ネットなど参照)
素人が調べたので、内容的に誤りがあるかもしれませんが、その辺のことはご容赦を・・・・・(ご指摘くださいね)
もともとオジロビタキとニシオジロビタキの繁殖地が違うことから、話がややこしくなってきたのかもしれません。
オジロビタキの主な繁殖地は、日本に近いユーラシア大陸東部で、ニシオジロビタキは日本から遠いユーラシア大陸西部。
従来、日本に近いオジロビタキの方が多く渡来していると思われていたようです。
(東南アジアからインドにかけてもオジロビタキが多いらしい。)
現に、ニシオジロビタキについては、日本鳥類目録改訂第 7 版(2012年)では「検討中」の種および亜種にされています。
(オジロビタキは、独立種として、ヒタキ科キビタキ属に属しています。)
その理由として、
1.ニシオジロビタキはそれらしい観察が国内に多数ある一方で,学術論文化された記録がない。
2.形態的にオジロビタキとニシオジロビタキの識別には困難な点がある。
3.分布から考えてニシオジロビタキが日本に迷行する妥当な説はなく,分布の連続による中間個体群の存在や交雑の可能性がある
4.日本で越冬する個体のほとんどはニシオジロビタキとあるが,その確認はされていない。
ところが、最近、この2亜種は成鳥の羽衣になる齢やさえずりが異なることから、別種とするのが適切だとされるようになりました。
次回の日本鳥類目録改訂版では、正式に独立亜種として登録されるかもしれませんね。
話が長くなりましたが、こんな理由で、簡単に、これはオジロビタキだ!ニシオジロビタキだ!と云えなくなってきたんですね。
厄介なのは、日本では雌や若鳥の渡来記録が多く、特に第 1 回冬羽の場合、この2種の識別が非常に難しいということなんです。
以上のことを前提にして、具体的に区別してみましょうか。(話が長くなりそうなので、2回に分けて載せる予定です。)
以前、周囲の皆さんが「オジロビタキ」だといわれていた2個体の写真(オジロビタキAとオジロビタキB)と、
今回撮った「ニシオジロビタキ」だと思われる個体を比較してみたいと思います。
オジロビタキとニシオジロビタキを区別するにはいくつかの比較方法がありますが、一番分かりやすいのは「嘴」ですね。
オジロビタキの嘴:上・下嘴とも黒く、下嘴の基部は淡色
ニシオジロビタキの嘴:下嘴の基部は淡色
この写真を比較する限り、上の個体の方の嘴の方が黒くてオジロビタキの特徴がよく出てますが、下の写真を見てください。
上と同じ「オジロビタキA」なのですが、光の具合で嘴の色も少し印象が違ってきます。
また、オジロビタキの尾羽の基部が白色だともいわれていますので、赤丸を付けてみましたが、こちらも角度によって・・・・?
こちらは、最近の「ニシオジロビタキ?」ですが、下嘴は明らかに淡色で、ニシオジロビタキの特徴がようく出ています。
・・・・・・・・続く!
次回は上尾筒と胸の部分の比較をしてみたいと思います。
調べれば調べるほど、奥が深くて、以前にも増して難しいことが分かりました。(笑)
今回は、とりあえず、いろいろ調べたことを書いてみたいと思います。(日本鳥類目録改訂第 7 版、その他ネットなど参照)
素人が調べたので、内容的に誤りがあるかもしれませんが、その辺のことはご容赦を・・・・・(ご指摘くださいね)
もともとオジロビタキとニシオジロビタキの繁殖地が違うことから、話がややこしくなってきたのかもしれません。
オジロビタキの主な繁殖地は、日本に近いユーラシア大陸東部で、ニシオジロビタキは日本から遠いユーラシア大陸西部。
従来、日本に近いオジロビタキの方が多く渡来していると思われていたようです。
(東南アジアからインドにかけてもオジロビタキが多いらしい。)
現に、ニシオジロビタキについては、日本鳥類目録改訂第 7 版(2012年)では「検討中」の種および亜種にされています。
(オジロビタキは、独立種として、ヒタキ科キビタキ属に属しています。)
その理由として、
1.ニシオジロビタキはそれらしい観察が国内に多数ある一方で,学術論文化された記録がない。
2.形態的にオジロビタキとニシオジロビタキの識別には困難な点がある。
3.分布から考えてニシオジロビタキが日本に迷行する妥当な説はなく,分布の連続による中間個体群の存在や交雑の可能性がある
4.日本で越冬する個体のほとんどはニシオジロビタキとあるが,その確認はされていない。
ところが、最近、この2亜種は成鳥の羽衣になる齢やさえずりが異なることから、別種とするのが適切だとされるようになりました。
次回の日本鳥類目録改訂版では、正式に独立亜種として登録されるかもしれませんね。
話が長くなりましたが、こんな理由で、簡単に、これはオジロビタキだ!ニシオジロビタキだ!と云えなくなってきたんですね。
厄介なのは、日本では雌や若鳥の渡来記録が多く、特に第 1 回冬羽の場合、この2種の識別が非常に難しいということなんです。
以上のことを前提にして、具体的に区別してみましょうか。(話が長くなりそうなので、2回に分けて載せる予定です。)
以前、周囲の皆さんが「オジロビタキ」だといわれていた2個体の写真(オジロビタキAとオジロビタキB)と、
今回撮った「ニシオジロビタキ」だと思われる個体を比較してみたいと思います。
オジロビタキとニシオジロビタキを区別するにはいくつかの比較方法がありますが、一番分かりやすいのは「嘴」ですね。
オジロビタキの嘴:上・下嘴とも黒く、下嘴の基部は淡色
ニシオジロビタキの嘴:下嘴の基部は淡色
以前オジロビタキだと思って撮った写真で、「オジロビタキA」
先日、撮った写真で、「ニシオジロビタキ?」
この写真を比較する限り、上の個体の方の嘴の方が黒くてオジロビタキの特徴がよく出てますが、下の写真を見てください。
上と同じ「オジロビタキA」なのですが、光の具合で嘴の色も少し印象が違ってきます。
また、オジロビタキの尾羽の基部が白色だともいわれていますので、赤丸を付けてみましたが、こちらも角度によって・・・・?
こちらは、最近の「ニシオジロビタキ?」ですが、下嘴は明らかに淡色で、ニシオジロビタキの特徴がようく出ています。
・・・・・・・・続く!
次回は上尾筒と胸の部分の比較をしてみたいと思います。
おはようございます。
オジロビタキとニシオジロビタキと言う名前はブログで最初に知りました。
説明を繰り返し読ませてもらいましたが、難しすぎて区別が分かりません。
まず出会って見ないと議論に参加さえできませんね。(笑)
初心者にはまったく雲の上の話です。
どちらでもいいから出会いたいです。
開田高原でも見られますか?
こちらで見るのはジョウビタキですが
鳥の写真は、倍率の少ないポケットカメラなので
撮りづらいデス。
山野草ブログですが 覗いて応援コメント下さいね。
村☆ぽち。
とても詳しく解説して頂いて勉強になります。
続編も楽しみにしています。
メスタイプの飛来は年々増えているようですね。
つい先日、地域で4羽目の情報を得ましたが、ひっそり見守っているらしいです。
ニシオジロビタキ、会えて良かったですね。
今までオジロビタキとだけ記憶していましたが、
ニシオジロビタキというのもいるんですね。
とても区別は難しいです。
ただどちらも非常に愛らしいです。
過去の撮ったニシオジロもオジロビタキかもしれなくなってきました。
上尾筒と胸の部分の比較が待ち遠しくなってきました。
しかし鳥の識別、本当に悩ましく難しいです。
白いお腹がふわふわして、可愛らしいですね。
こちらでは、オジロビタキも滅多に飛来しない珍しい野鳥です。
それが昨年の2月、ウメの木にしばらく滞在して楽しませてくれたことを思い出しました。
最初は普通のオジロビタキ幼鳥では?と、いろいろ言われていましたが、
結局、嘴の下部の肉色が決め手となり、ニシオジロビタキに落ち着いたのです。
幼鳥もいて、私には判別は難しいです。
上尾筒と胸の部分の比較の記事も楽しみにしています。
こんばんは(っ´ω`c)
とってもよく似た野鳥なんですね!
昆虫の同程よりも野鳥の同定の方が難しいです)(//∇//)
嘴の色も光の加減などで変化するし、とても難しそうです。
どちらにしても可愛い小鳥ですね。
次回の胸の色の違いとても興味があります。
どちらの鳥も、最近でこそ渡来数が増えてるようですが、今までは珍鳥扱いされていたんです。
渡来数が増えてきたとはいえ、まだまだ普通に接する機会は少ないかもしれませんね。
私が今まで接したのは、ほとんど冬の都市公園の中です。
開田高原のように、標高が高く冬場雪があるところではどうでしょうか??
夏には、繁殖地に帰ってしまいますので・・・・
大阪城公園が探鳥地として有名ですが、そちらの方が見れるかもしれませんね。
>ちごゆり嘉子さん
コメント有難うございます。
普段野鳥中心に写真を撮ってますが、鳥に詳しいというより、ボケ防止でいろいろ調べてるだけなんですよ。(笑)
花写真も合間に撮ってますので、これからも宜しくです!!
ちごゆりさんのブログにもお邪魔しますね。
野草写真、いっぱい見せてください!!