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軽井沢の紅葉(雲場池・旧三笠ホテル)

2017年11月06日 | +軽井沢

こどうさんでお昼をいただいたあとは、軽井沢を代表する紅葉の名所、雲場池に向かいました。記録をたどると、ここを訪れるのは3年ぶりです。

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紅葉のピークはややすぎて、だいぶ葉が散ってしまっていましたが、枯れ枝の間を彩る紅葉のグラデーションがとても美しかったです。底が見えるほど清らかな池に、筆でなぞったように紅葉が写っていました。

紅葉というと、つい赤いもみじに目が行ってしまいますが、今年は黄もみじの美しさに心を奪われました。

ドウダンツツジの目の覚めるような紅葉。

雲のようにたなびくもみじの紅葉。

青い空に透けるように輝くオレンジ色の葉。

池のまわりをドウダンツツジの真っ赤な紅葉が縁取っています。

細長い池のまわりをゆっくりと一周歩きました。川上の方はほとんど人の姿もなく、秋の弱々しい日差しの下、沈むような森と水の風景がバルビゾン派の風景画を思わせました。はかなくも美しい紅葉と、深々としたモミの木の香りを満喫しました。

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山の日は陰るのが早く、そろそろ薄暗くなってきていましたが、せっかくなのでもう一か所寄ろうと旧三笠ホテルを訪れました。この日は文化の日だということで入場無料でした。

明治時代後期に建てられた純西洋式建築の木造ホテルです。設計は辰野金吾氏の門下生である岡田時太郎氏。政財界・文化人に愛され「軽井沢の鹿鳴館」とよばれました。戦後は米軍に接収され、のちに再開するも1970年に閉業。軽井沢町に寄贈され、現在は国の重要文化財に指定されています。

建物は正面側の約半分が現存し、調度品とともに当時の客室の様子を見ることができました。

客室の窓から見る紅葉もすてきでした。(こちらの家具は現在のもの)

八角搭屋が愛らしい。客室は大小ありましたが、バスルームのないお部屋はきっと共用で使っていたのでしょうね。西洋式の客室ですが、どのお部屋にも窓際に広縁があり、日本旅館の影響が垣間見えて興味深かったです。

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