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Takahiro Matsuo 「INTENSITY」

2020年09月12日 | アート

銀座の POLA MUSEUM ANNEX で開催されている Takahiro Matsuo 「INTENSITY」を見に行きました。

会期が9月22日まで延長されています。またコロナ対策のため、入場には事前予約が必要です。詳しくはホームページをご確認ください。

本展は、光を使ったインスタレーションで知られる、松尾高弘さんの作品展です。タイトルの INTENSITY は「強度」という意味。光と映像、照明、水をそれぞれ組み合わせた3つの作品が展示されていました。

いつもは真っ白なPOLAのギャラリーが、今回は黒い幕に覆われ、さらに3つの空間に仕切られています。3つの作品をそれぞれ別の空間で鑑賞するという趣向ですが、真っ暗で何も見えないので、移動するのもおそるおそるです。アトラクションのような感覚で楽しめました。

私は1つめの映像作品を後から見ることにして、まずは2つめの部屋に入りました。

FLARE(フレア)

真っ黒な空間に咲き誇る巨大な白い花。光とプリズムを使ったライティングオブジェクトです。遠くから見ると矢車草のように見えましたが

虹色に分光された花びらがキラキラ輝いてとってもきれい。冷たく輝く花びらは、結晶のようにも、ガラスの破片のようにも見えました。

SPECTRA(スペクトラ)

一番奥の部屋にあった新作は、光と水のインスタレーション。上から幾筋もの水がまっすぐに落ちていますが、まるで閃光のようにまばゆく輝いています。

最初は水なのか、光なのかわからず、思わず手を伸ばして確かめたくなりました。(触るのは厳禁) 幻想的な人工の滝です。

Phenomenon(フェノメノン)

一番手前の部屋にあった、映像作品。横に細長いパネルを、左から右へ、数百万もの黄金の粒子が流れるように形を変えながら移動していきます。12分20秒をかけて全てが移動し終えると、やがて真っ黒な静寂が訪れます

心を無にしていつまでも見つめていたくなる、不思議でスピリチュアルな作品でした。

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