連休に帰省していた息子を交えて、代官山にあるスペイン郷土料理とパエリアのお店、Restaurante Espanol Arroceria Sal y Amor (サル イ アモール) にお昼を食べに行きました。
八幡通り沿いにある、地下1階のお店です。木製のテーブルと椅子に、チェックのテーブルクロス。マスタードイエローの壁に、素朴なぽってりとした器。キッチンの壁にはパエリアパンが掛かっていて、家庭的な温かい雰囲気です。
店名のSal y Amor は "塩と愛情" という意味。お料理に最も大事な2つの調味料を表しています。Arroceria(アロセリア) は、お米料理のことです。
ランチのセットでは、それぞれ数種類あるパエリア、メロッソ(汁気のあるパエリア)、フィデウァ(パスタを使ったパエリア) というラインナップから、メインのお料理を選びます。
前菜は一人分ずつそれぞれ盛り合わせになっています。2種類のサラミ、チーズ、にんじんのマリネ、グリーンサラダ、レンズ豆の煮込み、トルティージャ(スペイン風オムレツ)。どれもおいしくて、少しずつ楽しめるのがうれしい。
お酒は、お店のお勧めマンザニージャという辛口のシェリー酒をいただきました。意外とアルコール度数が高くて私は半分しか飲めず、手伝ってもらいました。バゲットはオリーブ油につけながらいただきましたが、次から次と気前よく持ってきてくださるので感激しました。
温菜は、甘海老のアヒージョです。厚手の器に入って、ぐつぐつした状態で運ばれてきました。
器に取り分けていただきます。頭付きの甘海老ももちろんおいしいのですが、にんにくやパセリのほか、海老の殻や頭からたっぷり旨味が染みこんだオリーブ油がとにかくおいしい。バゲットをひたひたに浸しながら、全部残らずいただきました。
メインのお米料理は、バレンシアパエリア(うさぎと鶏肉とパエリア) にしました。3名分が大きなパエリア鍋で運ばれてきます。鶏肉とウサギ、見た目ではどちらかほとんどわかりませんが、いただくとうさぎは鶏肉に比べてやや硬めでぱさっとしています。
オリーブ油で炊き込むので、しっとりとした仕上がりです。中には、白花豆に似た大きな豆(ライマビーンズ?)がいっしょに炊き込んでありました。
食後にハーブティ(カモミール)をいただきました。
キッチンの近くの台に、蹄のついた動物の脚がセットされていたので、何かのオブジェかと思いましたら生ハムで、脚から薄くスライスして供されるそうです。パエリアをはじめ、お料理は本格的でどれもおいしかったです。