先週末、神奈川県丹沢の大山に、紅葉狩りがてらハイキングに行ってきました。
大山のことを知ったのは数年前でしょうか。高尾山の感覚で楽に上れる山だと甘く見ていましたが、想像以上の急こう配、岩がごろごろ、難所もあり、山を下りる頃にはふくらはぎがパンパンで、筋肉痛になりました。
伊勢原駅の近くに車を止めて、駅前からバスとケーブルカーを乗り継ぎ、ケーブルカーの終点、阿夫利神社駅から登山はスタートです。
阿夫利神社駅を降りて下をのぞくと、ケーブルカーの線路が見えました。ここが登山のスタート地点ですが、この時すでにはるばる山奥まで来たなーという趣です。
阿夫利神社。ラーメン好きの方はピンとくるかもしれません。大山は別名 阿夫利山ともいい、AFURI のラーメンはこの地の天然水でスープを仕込んでいるそうです。でもなぜか伊勢原近辺に AFURI はないようです。
神社の横の急な階段を上って登山はスタート。しばらく岩ごろごろの急こう配を歩きます。私は街を歩くようなジーンズにスニーカーという軽装でしたが、本格的な登山の装備で歩いている人も多く、ちょっと気圧されました。
途中で ”富士見台” という場所に出ました。この日は曇り空でしたが、晴れた日は富士山が見えるのでしょうね。下にはみごとな紅葉山が広がっていました。
山の紅葉・黄葉は華やかというより、飾らない自然のままの佇まいで、その素朴な美しさに心を打たれました。風が吹くとはらはらと散る葉に、晩秋の風情を感じました。
名前の知らないピンクの実。愛らしい姿にパチリ。
2時間近く歩いて頂上に着きました。南西方向には相模湾の先に、真鶴半島と伊豆半島が見えます。
こちらは東南方向。やはり向こうには相模湾。江の島と三浦半島、房総半島まで見えます。
眼下の谷底には、ケーブルカーのふもとの駅へと細長く、おみやげ屋さんなどの集落が続いています。
頂上は登山者でかなり混んでいましたが、あいている場所を見つけ、来る途中の海老名SAで買った湘南名物という鯵すしをいただきました。1252mほどの山ですが、頂上付近は風が強くて寒く、温かい上着を着込みました。
決して高い山ではないのに、下界とまるで気象が違い、山の怖さを実感しました。
帰りは見晴台を経由し、少し遠回りして下りました。
帰り道は途中まで丸太の階段が続いていて比較的歩きやすいと思いきや、かなりの急こう配で膝にきました。チェーンにつかまって下りるような難所もあり、おそるおそる慎重に歩きました。
登山口のある阿夫利神社に着いて、名物の豆腐アイスクリームでひと休みしました。ここの茶店は「ラーメン」の幟を横にした「ルーメソ」という名前でウケました。^^ ここから先はケーブルカーに乗らないで、女坂から大山寺を通ってふもとまで下りました。
大山登山、思った以上に骨が折れましたが、筋肉痛が通り過ぎれば、いつかまた上ってみたいと思わせる不思議な魅力がある山でした。