金継ぎ(きんつぎ)をご存知でしょうか。割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法で、金繕い(きんつくろい)ともよばれています。(Wikipediaより)
私はSNSを通じて金継ぎのことを知りましたが、当初はそれなりの訓練を受け、技術を習得しないとできないものだと思っていました。でも金継ぎのことが少しずつ広まるにつれ、ひょっとしたら自分でもできるかも?やってみたいと思うようになりました。
というのも、昔友人が焼いてくれた手作りの湯呑茶碗に何カ所か小さな欠けができてしまい、そのままなっていたのです。他にも小さな欠けのある食器がいくつかあるので、この際まとめて修理したいと思いました。
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早速ググったところ、金継ぎのキットなるものがあることを知りましたが、修復方法を見てみるとなかなか難しそうで、とても一人でできそうにありません。これではキットを買っても、放っとらかしになりかねないと思ったところ
金継ぎが体験できるワークショップがあることを知り、申し込んでみました。
修復前の写真を撮るのを忘れましたが... こちらのワークショップでは天然の漆の代わりに初心者でも扱いやすい漆の代用素材と接着剤、パテを使って修復を行います。
まず、パテを粘土のようにこねこねしてから、欠けているところに埋め込み、乾いてから、紙やすりで表面がなめらかになるまでこすります。
この後、真鍮粉とうるし風塗料をよく混ぜたものを、修復したパテの上に塗っていきます。私は塗料がちょっと多すぎて、液垂れしたようになってしまいました。(´・ω・)
塗料が乾いたら、金粉を筆で軽くなでるようにのせていきます。この後は家に持ち帰って、完全に乾くまで3日ほどおき、はみ出た金粉を洗い流してできあがりです。
できあがり。金継ぎしたところがワンポイントのアクセントになっています。
友人からもらった手作りのお茶碗は、小さな欠けが6カ所できていましたが、修復した金の部分がもとのお茶碗の色に違和感なくうまくなじみました。
横から見るとこんな感じ。もともとあった模様のように見えます。欠けたお茶碗が魅力的によみがえり、新たな宝物にになりました。