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アイス・ロード

2021年12月05日 | 映画

リーアム・ニーソン主演のアクション映画です。

アイス・ロード (The Ice Road)

カナダのダイヤモンド鉱山で爆発事故が起こり、26人の作業員が地下に閉じ込められた。酸素が尽きる制限時間までに30キロの救出機材を運ぶには、凍った川の道アイスロードを巨大なトレイラートラックで突き進む以外方法はなかった...。

見る前は「スピード」シリーズや「アンストッパブル」のような単純なパニック映画(それはそれで好きですが)と思っていたら、鉱山事故で閉じ込められた作業員を救うというミッション、鉱山会社の黒い陰謀なども絡み、期待以上に見応えがありました。

これはアメリカではNeflix配信のみ、日本では劇場公開のみ?のようですが、氷がミシミシとひび割れたり、カーチェイス、銃撃戦、重量制限ぎりぎりの橋を渡ったり、とスリル満点の場面がノンストップで続くので、劇場の大きなスクリーンで見ることができてラッキーでした。

いつもながら、家族を思うリーアム・ニーソンがいい味出していました。この危険なミッションに挑むのは、イラク戦争の帰還兵であるマイク(リーアム・ニーソン)、ガーティ兄弟。鉱山に閉じ込められた兄を救いたいタントゥ、正義感から引き受けたジム。

戦争のPTSDのためになかなか社会に適合できない兄弟や、人種的マイノリティである女性が巨大組織の悪に立ち向かうという、ちょっぴり社会性もある作品となっていました。マイクにしても、最初は職を失い、手っ取り早く稼ぐためにこのミッションに手を挙げたわけですが

途中からは同士であるタントゥの兄、そして彼に連なる26人を何としてでも助けなければ、という使命感に燃えていく過程が、ごく自然に受け止められ、感情移入できました。彼らに次々と襲い掛かる危機に、手に汗握りながら引き込まれました。

細かいことをいえば、いろいろつっこみどころはありますが^^; (そもそも鉱山会社としては、こんな事故をわざと起こすことに何のメリットがあるのか甚だ疑問ですが...) それに目をつむった上で、大いに楽しめました。

敵も最後まであの手この手でしつこくて大満足。気楽に楽しめる、お勧めの作品です。

 

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