続いて、NETFLIXで見た2作品です。
2005年公開、シドニー・ポラック監督、ニコール・キッドマン主演のサスペンスドラマです。こちらもおもしろかった~♪ そして、ニコール・キッドマンがかっこよかった。美しかった。大満足の作品でした。
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アフリカのマトボ共和国 (架空) 出身で、現地のことばクー語 (架空) を理解するシルヴィア (ニコール・キッドマン) は通訳としてニューヨークの国連本部で働いています。ある夜、誰もいない国連内部で、シルヴィアは偶然クー語のやりとりを耳にしてしまいます。
それは数日後に国連本部での演説が予定されている、マトボ共和国のズワーニ大統領の暗殺計画でした。このことを当局に通報したシルヴィアに、ただちにSP (ショーン・ペン) がつけられますが、彼は全面的にシルヴィアの発言を信用しているわけではありませんでした。
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秘密を知ったことで、何者か (暗殺を計画している反政府組織?) から命を狙われるシルヴィア。一方で祖国マトボで家族を何者か (大統領支持派?) に殺された過去をもつシルヴィアには、大統領暗殺計画に協力している可能性もなきにしもあらず。
はたしてシルヴィアはこの暗殺計画に関わってるのか? そして大統領の暗殺計画は防げるのか? 政情不安定なアフリカの国家の事情がからむ社会派サスペンスは、スリリングで、リアリティがあって、とてもおもしろかったです。
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ストーリーは違いますが、アフリカの社会問題を題材にした「ブラッド・ダイアモンド」や「ナイロビの蜂」に近いテイストがあって、私好みの作品でした。監督は「追憶」「愛と哀しみの果て」のシドニー・ポラック
製作総指揮にはこれまた私の好きな「イングリッシュ・ペイシェント」「コールド・マウンテン」のアンソニー・ミンゲラが名を連ねていて、人間ドラマとしても引き込まれました。
NETFLIXで9月28日に配信されたばかりのオリジナル作品。マリリン・モンローの波乱に満ちた人生を描いた伝記映画で、マリリンをアナ・デ・アルマスが演じています。
配信前から話題になっていて、私も楽しみにしていたのですが、冒頭から一貫して衝撃的な場面が続くスキャンダラスな作品で、見るのがつらく、そもそも3時間近い長編でもあり、見終えるまでずいぶん日にちがかかってしました。
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マリリンの不幸な人生がこれでもかと描かれますが、原作がそもそもフィクションで、映画で描かれていることもどこまでほんとうなのか、スキャンダラスに描かれた彼女の私生活に、かなり創作の部分があると後から知ってがっかりしました。
アナ・デ・アルマスは、マリリンそのものという再現力でがんばっていたと思いますが、男性目線でのヌードや煽情的シーンが必要以上に多く、私は少々気持ち悪くなってしまいました。
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マリリンの負の部分だけをことさら強調するのではなく、彼女のハリウッドの女優として貢献や、アメリカのポップカルチャーに与えた影響力など、彼女の功績も描かなければフェアではないと思いました。