おだやかに晴れた元日、昨年と同じくホテルニューオータニで家族の集まりがありました。食事のあと、早めに帰って家でくつろいでいたところ、突然飛び込んできたニュースにのどかなお正月の気分が吹き飛びました。
一夜明け、少しずつ明らかになる現地の状況に衝撃を受け、心を痛めています。この度の地震で被災された方々のご無事をお祈りするとともに、一日も早く日常がもどりますことを心よりお祈り申し上げます。
メインロビーの大掛かりな生け花。
昨年のお正月と同じお部屋でした。床の間のすばらしいアレンジメント。
室内にモダンな坪庭が設えられています。
愛らしいテーブルフラワー。全員揃ったところで、めいめい好きな飲み物をお願いして、お食事がスタートしました。私は昨年と同じくノンアルコールのスパークリングワインをいただきました。
<先付け>ふぐ唐揚げと山菜天 烏賊鮟肝和え 甘鯛雲丹味噌煮 銀杏松葉 菜花辛子漬け 唐墨大根 焼茄子鴨生ハム巻
それぞれに趣向を凝らした、目に美しい、ひと口サイズのお料理たち。どれも印象的なおいしさでした。私は特に、小さなふぐの唐揚げと、さっぱりとした唐墨大根が気に入りました。
<お造り>炙りふぐ薄造り ポン酢 鮪 勘八昆布〆 浅葱 山葵 生野菜
炙りふぐはカルパッチョ仕立てで、ポン酢をつけていただきました。ふぐのこのような食べ方は初めてで、新鮮な感動がありました。
<中皿>揚げ京芋饅頭 柚子胡椒仕立て ずわい蟹 蒸し鮑 半兵衛麩
薄くスライスした蒸し鮑と生麩の入った京芋の揚げ饅頭は、もっちりとしてボリュームがありました。上にずわい蟹をのせてあんをかけた温かいお椀です。
<進肴>黒毛和牛フィレステーキ ポン酢添え 旬野菜
青磁の器が好きな私は、このお皿がとても気に入りました。柔らかいフィレステーキは、別添えのポン酢につけてさっぱりといただきました。
<食事>焼ふぐ白子とふぐ雑炊 揚げ米 浅葱京人参 ポン酢 香の物
ふぐを使った雑炊は、お祝いにふさわしい華やかでかわいらしい一品でした。
<水菓子>メロン あまおう苺 ほうじ茶アイスクリーム
メロンも苺も甘くてびっくり。ほうじ茶アイスは柔らかく、さっぱりといただきました。
この日の食事は、季節のふぐをさまざまな調理法でいただき、なんとも贅沢でした。全体的にポン酢でいただくお料理が多かった気がしますが、さっぱり味の好きな私にはおいしくいただきました。
ホテルは年末年始をすごくファミリーでにぎわっていました。日本庭園には振袖姿の若い女性のグループが、和気藹々と楽しそうで、微笑ましかったです。