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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ

2025年01月17日 | 映画

レンタルDVD全盛期の2003年、カナダを舞台に映画好きの高校生を描いた自伝的青春映画。カナダのチャンドラー・レヴァック監督のデビュー作です。

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ (I Like Movies) 2022

お正月に久しぶりに映画を見に行こうという話になりましたが、驚いたことに、ハリウッド大作が一本も劇場上映されていませんでした。「どういうこと?!」と思いながら、昔はこの時期に合わせて大作がたくさん公開されていたなあ、と時代の変化を感じました。

いろいろ迷った末に選んだのがこの作品。カナダ映画という珍しさと、自伝的青春映画というジャンルに惹かれ、淡い期待を抱いて観ることにしたのですが、主人公の男の子にまったく共感ができなくて困りました。

後日、この映画がグレタ・ガーウィグ監督の自伝的青春映画「レディ・バード」と比較されているという紹介記事を目にし、「たしかに!」と思い返しました。ちなみに「レディ・バード」を観た後に、私はこんな感想を書いていました。

本作でシアーシャが演じる主人公クリスティンは、気が強くてしたたかで、時に他者への思いやりに欠け、正直共感できないところも多かったです。

それでも自分がイヤ、家族がイヤ、友達がイヤ、自意識過剰で、自信と劣等感のアンビバレントな感情に苛まれる、この時期特有のあれこれは、遠い昔を思い出しつつ、理解できるような気がしました。

まさにこれです! 「I Like Movies」の主人公ローレンスもまた、勉強しないのに絶対的な自信を持ってニューヨーク大学を目指しますが、不合格に終わり、お母さんが見つけたカナダの大学に入学することに。

寮で初めての友人たちと出会う場面がとても素敵でした。コミュニケーションが苦手なローレンスを、先入観なく受け入れる友人たち。おずおずとしながらも、どこかうれしそうなローレンスの様子が微笑ましかったです。

映画を観たのは新宿シネマカリテ。久しぶりに訪れたミニシアター独特の雰囲気にわくわくしました。雑誌の切り抜きをスクラップしてあったり、立体パネルが飾られていたり、俳優の直筆サイン入りポスターが並んでいたり。

手作り感あふれる飾り付けにスタッフの映画愛が伝わってきました。今年はもっと映画館で映画を観たいと思います。

映画を見た後は、伊勢丹のシャネルで新しいリップを購入しました。最近気に入っているベージュ系のピンクです。色の名前は、フランス語でJour(ジュール)。英語でDay、日本語で ”日” という意味です。いい気分で新年をスタートしたい、という願いを込めて買いました。

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