セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

世界報道写真展2018

2018年07月15日 | アート

上野のあとは恵比寿に移動して... 東京都写真美術館で開催中の「世界報道写真展2018」を見に行きました。東京では8月5日まで、のち大阪、大分、京都、滋賀に巡回します。

毎年開催されている「世界報道写真コンテスト」で、今年入賞した8部門42人の作品が展示されています。ポスターの衝撃的な写真は今年の大賞作品で、ベネズエラ・AFP通信のロナルド・シュミット氏が受賞しました。ベネズエラで大統領に対する抗議デモが警察機動隊と衝突。オートバイの燃料タンクが爆発し、炎に包まれた若者の姿を追っています。

このほか今年も、テロや紛争、弾圧、貧困など、過酷な現状を捕えた作品が数多くありました。ここでは比較的刺激の少ない作品をご紹介しますが、一見アートのように見える作品でも、描かれている背景は重いです。

昨年は先進国を中心に女性が差別やハラスメントを訴えたMe Too運動が起こりました。しかしその声さえも上げられない女性たちがいることを、本展を見て改めて思いました。上の写真は人々の部・組写真1位に選ばれた、オーストラリアのアダム・ファガーソン氏の作品。ナイジェリアでボコ・ハラムに誘拐され、自爆テロを強要された少女たちを撮影しています。

この他にも、経済の衰退でセックスワーカーにならざるをえなくなったロシアの女性たち、全身を覆う水着を着てようやく水泳を教えてもらえるようになったイスラムの少女たち、性暴力を避けるために思春期になると胸が目立たないようバンドで圧迫させられるカメルーンの少女たちをとらえた作品がありました。

ミャンマーの少数民族ロヒンギャの苦難を描いた作品もいくつかありました。これは一般ニュースの部・単写真3位に選ばれた、バングラデシュのムハンマド・マスフィクアー・アクタール・ソーハン氏の作品。対岸の仮設住居区から自分たちの村が燃えている様子を見守るロヒンギャ難民を撮影しています。

環境の部・組写真2位に選ばれた、イタリアのルカ・ロカテッリ氏の作品。狭い国土ながら革新的な農業技術で、アメリカに次ぐ世界第2位の食品輸出国を実現しているオランダを紹介しています。農地が年々減少し、食料自給率が低い日本の将来へのヒントが見つかるかも...と思いながら見ました。

人々の部・単写真1位に選ばれた、スウェーデンのマグナス・ウェンマン氏の作品。レジグネーション(生存放棄)症候群という病気で、何年も昏々と眠り続けているコソボ難民の姉妹の姿をとらえています。原因は不明ですが、トラウマやうつ病が関係すると考えられています。少女たちが体験した過酷な過去が、内なる命を奪っているように感じられました。

未知の文化に出会えることもこの写真展の魅力です。これは人々の部・単写真3位に選ばれた、中国のリ・ファイフェン氏の作品。中国中部の黄土高原で2000年以上の歴史をもつ横穴式洞窟住居”ヤオトン”に住む兄弟の姿をとらえています。土の中なので断熱効果も抜群だとか。窓から入る柔らかな陽射しにフェルメールの絵画を思い出しました。

スポーツの部・組写真3位に選ばれたデンマークのニコライ・リナレス氏の作品。スペイン国内でも賛否両論の闘牛ですが、多くの少年がスターになることを夢見て闘牛学校に通っているそうです。夜の街中でひとり練習する少年の姿に、ふと映画”リトル・ダンサー”を思い出しました。

自然の部・単写真2位に選ばれた、ドイツのトマス・P・ペシャク氏の作品。南アフリカ領マリオン島に生息するイワトビペンギンは、絶滅危惧種に指定され、数が年々減っているそうです。ペシャク氏は、やはり数が激減しているナミビアに生息するアフリカペンギンの写真でも今回入賞しています。

***

日本の写真家の入賞はありませんでしたが、日本を撮影した写真では、(日光猿軍団など)ニホンザルを興行目的で訓練する文化を描いた作品、また世界各地のごみ問題をとらえた作品の中に日本の古紙回収の写真が含まれていました。

今年の受賞作品は、こちらのサイトで見ることができます。
WORLD PRESS PHOTO 2018

また他の年の感想はこちら。
世界報道写真展2019
世界報道写真展2017
世界報道写真展2011-2016

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ミラクル エッシャー展

2018年07月12日 | アート

梅雨入りして間もなくのこの日、雨の中、美術館をはしごしてきました。まずは上野の森美術館で開催中の「ミラクル エッシャー展」へ。(7月29日まで東京。のち大阪、福岡、愛媛に巡回予定)

エッシャー(1898-1972)は、数学的要素をもつ作品で知られるオランダの版画家です。特に錯視を利用して描かれた数々の”だまし絵”は、見たことのある方もいらっしゃると思います。本展はエッシャーの生誕120年を記念して開催されるもので、イスラエル博物館のエッシャーコレクションから約150点が展示されています。

上昇と下降 1960

私のエッシャーとの出会いはまだ小さい頃。ピアノの先生の家に、エッシャーや安野光雅さんの絵本が何冊もあって、順番を待つ間いつも飽きることなく見入っていました。おそらくこれが私が数学の不思議と出会った原点で、以来数学好きがずっと続いて結局大学でも専攻することになりました。そんな懐かしさもあって、楽しみにしていた展覧会です。

本展では、科学、聖書、風景、人物、広告、技法、反射、錯視の8つのキーワードをもとに、エッシャーの世界を紐解いています。風景の作品を見ると、のちの錯視の作品に生かされていることがよくわかります。緻密で、遠近や全体・各部分のバランスが正確で、まるで設計図のよう。だからバランスを意図的に崩して、トリックを仕込むことができるのでしょうね。

アトラニ、アマルフィ海岸 1931

エッシャーは地形の変化の乏しいオランダで育ったので、旅先、特にイタリアやスペインで出会った風景に惹かれたそうです。また、アルハンブラ宮殿で幾何学的な装飾模様に魅了され、研究を重ねて、のちに幾何学的パターンを取り入れた独自の表現を確立しました。

写像球体を持つ手(球面鏡の自画像) 1935

エッシャーは自画像を全部で12点残しているそうですが、本展で展示されていたのはどれもひとクセあっておもしろかったです。例えばこれは、球体に写った自分の姿が、周辺の空間の歪みとともに描かれています。エッシャーならではの自画像ですね。

表皮 1955

エッシャーは、木版、リノカット、リトグラフ、メゾティントと、いろいろな手法で版画作品を作りました。妻を描いたこの作品は、黒(輪郭)・ライトグレー(雲)・ダークグレー(雲)・赤の4版からなる木版画ですが、4つの版木もそれぞれ展示されていて、興味深く見ることができました。

爬虫類 1943

これも好きな作品です。エッシャーがよく用いたトカゲのモチーフが、2次元から3次元、また2次元へ。無限ループの4コマ漫画のように描かれているのがおもしろい。

昼と夜 1938

これも大好きな作品。左右対称の2つの村が昼と夜2つの世界にみごとに描き分けられていて、いつまで見ていても飽きることがありません。

メタモルフォーゼII 1939-40

そして本展のフィナーレを飾るのは、エッシャーの集大成ともいうべきメタモルフォーゼ。エッシャーおなじみのモチーフが、さまざまな姿に変容しながら一周しています。途中には、あのアマルフィの海岸も。エッシャー自身による貴重な初版プリントだそうです。

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ゲティ家の身代金

2018年07月10日 | 映画

1973年に起こったアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を、リドリー・スコット監督が映画化。ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグが共演しています。

ゲティ家の身代金 (All the Money in the World)

1973年、ローマ。フォーチュン誌の世界一の大富豪にも選ばれた、石油王ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫ポールが誘拐され、1700万ドルの身代金が要求されます。しかし類まれなる吝嗇家のゲティは支払いを拒否。母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は息子を救うため、犯人のみならずゲティとも交渉することとなりますが...。

卑劣な誘拐犯に対して一歩も引かない...というとかっこいいですが、本作でのゲティの常軌を逸したケチぶりはまるでコメディのようでした。理不尽なことにお金を使いたくない気持ちはわかりますが、彼はただのケチではなく、自分の好きな美術品には湯水のごとくお金を使っているのです。

命がかかっているというのに、孫を救うためになぜ使えないのか? 彼はお金の儲け方は知っていても、お金の使い方は知らないんだな...と思わずにはいられませんでした。本作は主に母ゲイルの視点でこの事件が描かれていて、彼女の焦燥と怒りが我がことのように伝わってきました。ラストでゲイルがゲティの胸像を睨みつける眼差しが印象的でした。

事件やゲティ氏のことは、この映画を見るまで知りませんでした。ゲティ石油はのちにテキサコに買収され、今は名前が残っていませんが、誘拐されたポールの弟が、画像素材や今では報道写真コンクールでも常連の Getty Images の創業者と知って、へ~!となりました。Wikipediaで知るゲティ氏の逸話もなかなかに興味深かったです。^^

誘拐されたポールを取り戻すために、ゲティが雇ったCIAのエージェントにマーク・ウォールバーグ。本作ではあくまでゲイルを支える役どころで、いつものアクションも控えめですが、最後の犯人のマフィアとの攻防戦では存在感がありました。

ポールを誘拐したマフィアの一員で、ポールの見張り役として常に行動を共にしていたチンクアンタが、だんだんポールに情が移っていくところもおもしろかったです。色が浅黒く、わざと汚らしくしていたので、演じていたのが(”タイピスト!"の)ロマン・デュリスだとは最後まで気がつきませんでした。

本作はゲティ役をケビン・スペイシーが演じることになっていましたが、ほぼ完成していたところにスペイシーのセクハラ・スキャンダルが発覚して突如降板が決定。急遽クリストファー・プラマーが演じることになり、わずか数週間で撮り直し、完成させたことも話題となりました。

年齢といい、大富豪らしい堂々とした佇まいといい、今となってはプラマー以上のキャスティングが思い浮かびませんが、スペイシーが演じるアクが強くて不気味なゲティもちょっと見てみたい気がします。^^

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ヴィクトリア・ホテルの朝食 @ファントム・スレッド

2018年07月06日 | +映画のひとさら

またまた映画「ファントム・スレッド」から、お料理の話題におつきあいください。

レイノルズがアルマに初めて会ったのは、休暇で訪れた海辺の町の小さなホテル。このヴィクトリア・ホテルは、北イングランドのノース・ヨークシャーという場所に実在するそうです。(BBC.com) いつも"朝食は軽く"と言っているレイノルズが、この時ばかりはたくさん注文していたのがおかしかったです。^^

注文の中に聞き慣れない料理があり、後で調べたらウェルシュ・ラビット(Welsh rarebit)というウェールズの料理とわかりました。(VULTURE) 昔ウェールズを車で旅したことがありますが、このお料理は知らなかった...。(ジョークで)ウェールズ人は貧しいからウサギの代わりにチーズを食べたとか^^; 諸説あるようです。

本来は、からし粉・ギネスビール・チェダーチーズ・ウスターソースなどを混ぜて、パンにのせて焼くようですが、私は簡単にアレンジして、パンにマヨネーズと粒マスタードをぬり、とろけるチーズをのせて焼きました。そしてレイノルズと同じく、ポーチドエッグをのせ、ソーセージとベーコンを添えました。

ノース・ヨークシャーでは映画の影響で、ウェルシュ・ラビットにポーチドエッグとベーコンをのせるスタイルを、”ヨークシャー・ラビット”と呼んでいるそうです。ボリュームたっぷりですが、ポーチドエッグからとろりと流れる黄身がチーズやマスタードに合って、おいしくいただきました♪

さらにレイノルズは、スコーンも注文していました。小麦粉・ベイキングパウダー・バター・グラニュー糖・豆乳を混ぜて作った生地を冷凍庫で扱いやすくなるまで寝かせ、半分は円型で抜き、残った生地はラフに丸めて焼きました。私はラフに丸めた方が素朴な感じがして好きです♪

レイノルズは、ジャムはストロベリーではなくラズベリーを、と言っていましたが、私は前に作ったルバーブのジャムにしました。

ルバーブは見た目はフキ、味はレモンに似たフルーツです。素朴で野生味があるところが好きで、毎年この時期になるとジャムやお菓子を作ります。

全部同じに見えますが、右の2つはルバーブ&ストロベリージャム、左はルバーブだけで作ったジャムです。今回は赤みの強いルバーブだったので、赤いジャムになりましたが、緑色っぽくできることもあります。

スコーンにはジャムのほかに、クロテットクリームを添えるのが定番ですが、私は家にあったホイップクリームを添えました。スコーンは食べる前に軽くグリルで温めて。外はサクッ、中はしっとりおいしくいただきました。

私はウェルシュ・ラビットとスコーンを別の日にいただきましたが、レイノルズはこれを一度に食べたのです。いくら何でも食べすぎでしょう...。(-_-;)

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きのこのオムレツと、アスパラガス (2018-07-05)

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きのこのオムレツと、アスパラガス @ファントム・スレッド

2018年07月05日 | +映画のひとさら

ファッション界を舞台にした映画「ファントム・スレッド」(Phantom Thread)ですが、食事のシーンが思いのほか多く、フードムービーとしても楽しめました。特に物語の鍵となる場面で、お料理が効果的に使われていました。

映画の中で、アルマがレイノルズに料理を作って2人きりで食事するシーンが2ヵ所ありました。それぞれの場面で強いインパクトを与えたお料理2つを、映画を思い出しながら作ってみました。

ドレスを作ってばかりで、自分を妻として見ないレイノルズに腹を立てたアルマは、いつも影のように従えている姉を先に帰らせ、レイノルズに手料理を作ってもてなす計画を立てます。彼女が用意したのは、アスパラガスにバターと塩を添えたもの。しかしバター嫌いのレイノルズは激怒します...。

アスパラガスは鍋のサイズに合わせてカットして軽く塩ゆでにし、ハーブソルトとオリーブ油を添えました。

もうひとつはクライマックスといえる場面。アルマは森で採ってきたキノコを使って、レイノルズのためにオムレツを作りますが... これは「ヘルプ」のチョコレートパイにも匹敵するショッキングなお料理でした。^^;

アルマはキノコをソテーしたところに溶き卵を流し入れていましたが、私はあらかじめキノコをソテーしておき、溶き卵を流したところに入れました。キノコはマッシュルームと舞茸を取り混ぜ、オムレツは卵1個で作っています。アルマはチャイブでしたが、私はあさつきを刻んで入れました。

オムレツは舟形ではなく、映画と同じく2つ折りで。きのこがちらりと見えるように、少しずらして折りました。上からさらにあさつきを散らしました。

アスパラガスとオムレツは、別々の場面に出てきたお料理ですが、家では組合せていっしょにいただきました。

アスパラガスは短くカットしてプチトマトとともに。ココナツオイルをぬって焼いたトーストを添えて、おいしい朝食となりました。

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ファントム・スレッド (2018-07-04)
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ファントム・スレッド

2018年07月04日 | 映画

”ゼア・ウィル・ビー・ブラッド”のポール・トーマス・アンダーソン監督によるロマンティック・スリラー。同作でタッグを組んだダニエル・デイ=ルイスが主演し、ジョニー・グリーンウッドが音楽を手掛けています。

ファントム・スレッド (Phantom Thread)

1950年代のロンドン。成功したオートクチュールのデザイナーであるレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は、大きな仕事がひと段落し、海辺の別荘でつかの間の休暇をすごしていました。朝食に訪れたホテルのレストランで、ウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)にひと目惚れしたレイノルズは、彼女を新たなミューズとしてメゾンに迎え入れます。

年の離れたすてきな紳士に見染められ、最初は夢心地のアルマでしたが、レイノルズは彼女の体形を完璧だといい、アルマのドレスを作ることにしか興味を示しません。食事をしている間も、彼の頭の中は仕事のことばかり。アルマの不満は募ります。やがて彼女は、レイノルズの心を自分に向かせようと、あの手この手で策を講じていきます...。

トレイラーで見た、エレガントでゴージャスなファッションの世界とドレスの数々、美しいピアノ音楽に惹かれつつ、どこかホラーな香りも感じて見るのを楽しみにしていました。主演のダニエル・デイ=ルイスがこの作品を最後に引退すると発表していたこともあり、気になっていた作品です。

アンダーソン監督、デイ=ルイス、グリーンウッドの音楽がタッグを組んだ”ゼア・ウィル・ビー・ブラッド”は、テキサスの油田を舞台にした血と汗のにおいが充満する作品でしたが、本作はそれとは真逆のロンドンのファッション界を舞台にしたエレガントな作品。でも本作もデイ=ルイス演じるエキセントリックな主人公が、強烈な個性を放っていました。

レイノルズのところには、これまでにも何人もの女性がミューズとしていっしょに暮らしてきたようです。しかし、レイノルズが仕事一辺倒でまったく女性を顧みないため、女性の方が耐えられなくなり、その度にビジネスパートナーである姉(レスリー・マンヴィル)が、彼女たちをうまくお払い箱にしてきたのです。

しかしアルマは、これまでの女性たちにはない強さをもっていました。メゾンではレイノルズの妻としてふるまい、彼の仕事にも口を出します。そしてレイノルズの心を自分に向けさせるために、いろいろな作戦に出ますが、それがゆきすぎて、ついにはとんでもない行動を起こします。

そしてレイノルズもそれを知ってて応えたようなのですが... このへんが私にはよくわからない。^^; 歪んで倒錯した愛の世界は私の理解の範囲を超えていますが、ラストでは新しい家族も増えて幸せそうにしていたので、アルマはレイノルズを変えることに成功したということなのでしょうね。2人の駆け引きはなかなか見応えありました。

本作の魅力は、なんといっても次々と登場する華麗なドレスの数々。オートクチュールなので、当然ながら着る人のサイズにぴったり合わせ、しかも一番美しく見えるようにデザインされているのです。特にアルマが装うドレスはどれもすてきでした。衣装を手掛けたマーク・ブリッジスは、本作でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞しています。

そしてジョニー・グリーンウッドのピアノ曲の甘美なメロディが、ロマンティックな物語を引き立てていました。グリーンウッドは、もとはロックバンドのミュージシャンと知ってびっくりしました。("ノッティングヒルの恋人”の)ジーナ・マッキーが出ていたのも懐かしかったです。

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ヴィクトリア・ホテルの朝食 @ファントム・スレッド (2018-07-06)

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INDEX・京都

2018年07月02日 | INDEX・京都

京都記事が増えてきたので、一覧を作りました。
地域別で、〇観光、♡グルメとなっています。(xxxx.xx)は訪れた年月。

中心(京都駅周辺・祇園・東山など)

フォーエバー現代美術館 祇園 (2017.8)
将軍塚青龍殿 東山 (2017.8)
修学院離宮 修学院 (2018.5)
ベールをかぶった清水寺 東山 (2018.5)
瑠璃光院 春の特別拝観 八瀬 (2018.5)
京都御苑のしだれ桜 &京都御所 丸太町・今出川 (2019.3)
常林寺 ~ 下鴨神社 ~ 詩仙堂 出町柳・一乗寺 (2019.9)
永観堂 禅林寺 の臥龍廊 蹴上 (2020.12)
南禅寺 北条庭園と水路閣 蹴上 (2020.12)
鹿苑寺 (金閣寺) 北大路 (2023.7)
新島旧邸 寺町通 (2023.7)
畳アート @東福寺光明院 東福寺 (2023.7)
河井寛次郎記念館 東山五条 (2023.7)
圓通寺 左京区(木野) (2023.11)

京のおばんざいを楽しむ 京都駅周辺 (2017.8)
イノダコーヒ本店の朝食 烏丸御池 (2017.8)
西本願寺の大銀杏と、京町家イタリアン ろんくす 河原町 (2018.4)
THE KITCHEN KANRA 五条烏丸 (2018.4)
IN THE GREEN 北山 (2018.5)
B Legumes a table 四条堀川 (2018.5)
伊右衛門サロンと、イノダコーヒ本店・旧館 烏丸御池 (2018.5)
京ダイニング 八条とティーハウス リプトン、鴨川散策 京都駅周辺 (2018.5)
手鞠鮨と日本茶 宗田 &烏丸御池散策 烏丸御池 (2019.3)
Mexican Dining AVOCADO 河原町三条 (2019.9)
イノダコーヒの朝食 &城崎温泉へ 京都駅 (2019.9)
鴨川 ぽんとさんの納涼床 先斗町 (2019.9)
和醸良麺 すがり 四条烏丸 (2019.9)
六盛 スフレ&カフェコーナー茶庭 東山二条 (2019.9)
京のおばんざい処 六角や 京都駅周辺 (2020.12)
FORNI @HOTEL THE MITSUI KYOTO 二条城前 (2020.12)
松粂さんのミニ会席 烏丸五条 (2023.7)
kawaCOFFEE 丸太町通 (2023.7)
草風土 うしのほね 先斗町 (2023.7)
高木珈琲店 高辻本店 烏丸四条 (2023.7)
カレーとオムライスの店 moa 東山五条 (2023.7)
食と森 五条 (2023.11)
先斗町寿司よし乃 先斗町 (2023.11)
ブーランジェリー 進々堂の朝食 三条 (2023.11)

北部(大原・貴船・鞍馬など)

大原 三千院と、宝泉院 大原 (2018.5)

西部(嵯峨野・嵐山・高雄など)

川床を楽しむ &高山寺 高雄 (2017.8)
嵐山 大悲閣 千光寺と、宝厳院 嵐山 (2018.5)

嵯峨野の竹林と、嵐山食べ歩き 嵐山 (2018.5)

南部(伏見・宇治など)

平等院 宇治 (2018.4)
宇治上神社と、花の寺 三室戸寺 宇治 (2018.4)
伏見 月桂冠大倉記念館と、寺田屋 伏見 (2018.4)
伏見稲荷でハイキング 伏見 (2018.4)
醍醐寺のしだれ桜 醍醐 (2019.3)
平等院 宇治 (2023.11)

晴耕雨読 宇治 (2023.11)

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小倉トーストと、九条ネギのミニピザと

2018年07月01日 | 料理

旅行では、お料理のヒントをもらうのも楽しみのひとつです。今回も簡単に取り入れられるものを、いくつか作ってみました。

ティーハウス リプトンでいただいた、小倉トーストです。トーストは厚切りがおいしいですが、4枚切りの厚さだと量が多いので、家ではいつも半分に切っています。今回は三角ですが、縦長に切ることも。

薄くバターをぬってトーストし、ゆであずき、ホイップクリーム、抹茶をトッピングしました。バターの代わりにココナツオイルをぬってもおいしいです。

ちなみにお店のオリジナルはこちら。

こちらは、京ダイニング 八条さんでいただいた、九条ネギのピザです。お店で食べた時、薄いクラストが餃子の皮みたい!と思ったので、家では餃子の皮でひと口サイズに作ってみました。薄くごま油をぬってとろけるチーズ、九条ネギをのせてグリルで焼き、上から原了郭さんの黒七味をかけています。

九条ネギは焼くと縮むので、たっぷりのせます。私は焼いた後でさらにのせました。ごま油の代わりにオリーブ油をぬってもおいしいです。

お店のオリジナルはこちら。

これがきっかけで、最近は餃子の皮を使ったミニピザ作りにはまっています。この時は薄くオリーブ油をぬり、チーズと素揚げした夏野菜をのせて焼きました。

***

おまけで、最近マイブームになっているヤングコーンのグリルもご紹介します。

ここ数年、瓶詰めではない生のヤングコーンが手に入るようになりました。こんな感じの束になって売っています。ヤングコーンは、とうもろこしを育てる過程で、間引きされるコーンだそうです。お店ではよく中華の炒めものに入っていたりしますが、シンプルにグリルするとおいしいと聞き、トライしてみました。

薄皮を2、3枚くらい残して外皮をむきます。焦げやすいのでひげの部分はアルミホイルで包み、グリルで焼いていきます。

時々ひっくり返して、いい感じに焼けたらできあがり。肝心の中の写真がありませんが^^; 皮をむいて、中のコーンをシンプルに塩でいただくとおいしいです。ひげもおいしく食べられます。

 

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