世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

韓国視察報告(その3・大韓民国国会)

2006年06月28日 | 議員活動
韓国視察の初日には、国会議事堂にも行きました。

写真:国会議事堂の中央ホールから見上げたドーム。太陽を意味しているそうですが、カメラで撮ったら本当に太陽のように写っていたのでびっくり


国会議事堂で、韓国の女性の国会議員の方々と対談したのですが、私たちの興味は「女性の政治参画がどうして進んだのか?」「どうやってクォーター制(どちらかの性の割合が一定基準以下になってはいけない、と、基準を定める法律)が導入されたのか?」ということ。

風評では、「韓国の選挙は人気取りが必要。日本の首相(議院内閣制)とは違い、大統領は“選挙”で選ばれるから、国民が振り向くような政策を打ち立てないと勝てない。だから、今流行している“男女共同参画”(女性議員を増やすなど)を進める法律を創った」のだろうと言われていました。

しかし、答えは意外なものでした。

「“女性施策”が進んだ背景には、長年、市民の立場で女性の地位向上のためにがんばってきた市民団体が韓国にはたくさんあって、その人たち、団体の運動のおかげで、政府をも動かしたのです」・・・ということでした。

そうか、だから韓国は国全体にものすごく活気があるんだなぁ・・・と感じました。



■韓国では2002年度の統一地方選から比例区選挙に導入されました。2004年度の国政選挙では、1人3票制で一票は必ず女性候補者のなかから選ぶというクオータ制です。
■法制化や政党綱領などで何らかのクオータ制を導入している国は、約100ヵ国となっています(IDEA 2005年11月現在)。
■列国議会同盟(IPU=Inter-Parliamentary Union、本部ジュネーブ)が発表している各国の女性議員比率ランキング(二院制の国は下院、日本は衆議院が対象)によると、国会における女性議員比率が最も高いのは、ルワンダの48.8%。スウェーデン45.3%、ノルウェー37.9%、フィンランド37.5%、デンマーク36.9%、がこれに続いています(IPU 2005年10月30日現在)。
■日本ではクオータ制は実施されておらず、衆議院の女性議員比率は9%、187ヵ国中132位となっています。日本の女性議員比率は、アジアの平均値15.7%よりもかなり低いことから、政策決定の場に女性がもっと参画できるような方策が望まれます。


本当に!日本でも早く“クォーター制”が導入されるといいな!と思います。法律を創るのは国会議員の役割ですから、どの議員がどういう発言をしているか?よぉ~く見て(チェックして)、来る選挙に備えましょう。

(同じことが私にも課されていることを重く受け止め、頑張ります!!)

(続く)

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