世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

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委員会視察報告「明石市&岡山県」

2007年07月21日 | 議員活動
7月9日~11日、企画総務常任委員会の視察報告第1弾です。

     

明石市では、入札制度改革を行なっていて、様々な工夫がなされていることがわかりました。

以前にも書きましたが、予定価格の85%~87%を超えていたら談合の疑いがある、と言い切る人がいます。(元宮城県知事の浅野史郎氏の勉強会でもそのように言われていましたし、今回の明石市職員の方も同じように仰っていました)

今回の視察でわかったことは、残念ながら入札制度に完璧はない、ということ。

改革をしても、また、新たな問題や課題が生じる、というのが“入札制度”の難しさ。しかし、やはり、“指名”しない、“一般競争入札”に変えること、が、談合をしにくくする基本でしょう。

一方で、産業振興の立場から、「区内業者の育成」という命題があります。

それとの兼ね合いをどうしたらよいか?ということですが、世田谷区では、区内業者と大手ゼネコンが組むJV(ジョイントベンチャー)制度を取り入れていますが、明石市では廃止した、ということでした。

その代わり、大手ゼネコンには、必ず市内業者に何かしら仕事を分担させる(委託する)という条件をつけていました。(割合等は指定しませんが)





もうひとつ、難しいのは、予定価格とは何か?ということ。

予定価格が適正な見積もり額であれば、落札率が100%に近くても問題ないはず。そもそも、予定価格とは、最初から高めに見積もった価格なのか?(上限、という考え方なのでそうなのかもしれませんが)

価格だけでなく、品質をどう確保するかも問われますから、入札率だけでなく、プレゼンを導入したり、様々な工夫が必要になってくると思いました。やはり、現在の世田谷区の入札制度には、まだまだ改善の余地があるな、と、参考になりました。



翌日の岡山県では、「インターネット施策について」お話を伺いましたが、災害弱者対策や医療の遠隔治療に活用するなど取り組みを始めようとしているところでした。ITマイスター制度の導入など、こちらも工夫していることが伺えました。

(集合写真:岡山県議会議場にて)

【視察に参加した企画総務委員会の委員】
山口ひろひさ委員長(自民党)、私(副委員長、せたがや政策会議幹事長)、宍戸のりお議員(自民党・議会運営委員会委員長)、畠山晋一議員(自民党幹事長)、諸星よういち議員(公明党幹事長)、高久則男議員(公明党)、稲垣まさよし議員(民主連幹事長)、中村公太朗議員(民主連)、里吉ゆみ議員(共産党幹事長)、山木きょうこ議員(生活者ネットワーク幹事長)・・・この委員会は、6つの交渉会派すべての幹事長が所属しています。

※区議会議員は「世田谷区議会」のホームページに写真付きで紹介されていますので、クリックしてご覧下さい。

【行政からの参加者】
平谷憲明・副区長、齋藤泰蔵・総務部長、城倉茂・地域情報政策担当部長、小池篤・区議会事務局議事担当係長、雨宮恵理子・議会事務局調査主任主査

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