@天才が思った結婚とは「男は妻に変わらないことを望むが、女は夫に変わることを望む、うまくいくはずがないのです」、「奇跡の連続を長続きさせようとする、無謀な試み。それが結婚です」なるほどそうとも言えるこの名言。天才科学者、アインシュタインは多くの愛人もいたことを考えると普通の男性だったのかもしれないが、「型に嵌る」ことが苦手で仕事「研究」一筋タイプ。「孤独」「独断」「超個性的」だが「自分の生き様を熟知している」、よってこのタイプの妻になる人は「世話好き」「お節介」持ちは続かないかもしれないが、高い教養のある人でなければ務まらない。後妻(エルザ)の言葉に「夫の不作法は天才だからとみなされますが、私の不作法は無教養だとみなされます」とある。アインシュタインのもう一つの名言は「異性に心を奪われることは、大きな喜びであり、必要不可欠なことです。しかし、それが人生の中心事になってはいけません。もしそうなったら、人は道を見失ってしまうでしょう。」
バイオリン・ハイキング・セーリングなどもこなした天才は世間に論文(1905年26歳で発表)が評価、ノーベル物理学賞(1921年)は16年後のことで「相対性理論」ではなく「光電効果」であったこと。「2%演説」には納得するものを発見した。
『アインシュタイン大人の科学伝記』新堂進
- 天才物理学者の見たこと、考えた事、話した事。人は如何にして既成概念を破り生きるか。
- 「そもそも相対とは何か」
- 「立場によって物事の見方が違う」こと
- 「〜とっては」という「立場」のことを「基準」といい、「物事の見方」のことを「定義」という。「基準によって定義が違う」これが「相対」だ。「相対」の逆は「絶対」という。「絶対」とは「どんな基準でも定義が変わらない」こと。
- 「アインシュタインの生い立ち」
- 1879年3月14日、ドイツウルムの街で生まれる
- 両親は羽根布団小売と小さな酒場の貧しいユダヤ人・妹マヤ
- 幼い頃はかんしゃく持ち、集中力がすこぶるあった
- コンパスの針に興味を持ち父の新たな電気屋にも興味を持つ
- そこで数学や科学に興味を示し数学の難題を解いていた
- 16歳で兵役軍隊を嫌い、ドイツを離れイタリヤに旅
- 理数系が得意でスイスのチューリヒ連邦工科大学に入る
- 鏡の神秘さからのちの相対性理論が浮かぶ
- 大学時代から貧素な暮らし特許局の職員から大学の教授となる
- 講義より研究することで大学をプラハからかつての大学に戻る
- 「重力とスピードの変化(慣性力)は同じもの」と発見
- 「人柄」
- 最初の妻ミレーバ(クラスメイト)後妻エルザ(いとこ)
- 天才でありながら、ひょうきんでユーモラスなおっさん
- 髪はぼさぼさ、服はよれよれ、靴下も履かない
- 「人は見た目よりも中身が大切」と言っていた
- 金儲けには興味がなく、音楽バイオリン、生活超シンプル
- 1921年ノーベル賞、だがそれは「光電効果」論文
- 「金属に光をあてると電子が飛び出す」(電磁波)
- 3200万円相当は先妻に送る
- 1922年日本訪問1ヶ月滞在、奈良公園の鹿とのお辞儀
- 日本人の奥ゆかしさ、風習、文化「美」が気に入っていた
- 「趣味」
- 読書・ハイキング(登山)・ヨット・ボートセイリング・発明
- 発明品:補聴器・カメラの自動焦点・冷蔵庫等の特許取得
- 喫煙(愛煙家)
- 「アインシュタインを支援した人」
- ミンコフスキー(大学時代の数学教師)
- プランク(量子論の創始者)
- ボーア(量子論の育ての親)
- 「反対者たち」
- フィリップ・レーナルト(科学者)
- ドイツ自然科学研究会
- アメリカの「女性愛国同盟」
- ナチスドイツから5万マルクの懸賞金(犯ユダヤ)
- 「アメリカ移住」
- 1940年アメリカ移住「ヒットラーからの贈り物」記事
- 「2%演説」
- 1930年アメリカでの演説で「国民の2%が戦争に反対すれば、その国は戦争を起こせない」2%というのは刑務所の収容人数の上限である。これを超えると収容できない。したがって2%の国民の意見を無視するわけには行かないという理論。
- 「核分裂」
- ウラン235(陽子92個+中性子143個)とウラン238(陽子92個+中性子146個)の2種類がある。それ以外のウランは不安定で自然界には存在しない。ウラン235に中性子をぶつけると原子核が分裂する、のちの「原子爆弾」となる
- アインシュタインの助手レオ・シラードに同意、原子爆弾の開発に成功し、使用を反対したがルーズベルトは使用決定判断を下した
- 「電磁場」=光の正体=秒速30万km
- 「相対性理論を簡単に説明すると」
- 熱いストーブに手をおくと、1分が1時間に感じられる、でも可愛い女の子と一緒にいると1時間が1分に感じられる。これが相対性理論
- 「E=mc2」
- E=エネルギー、単位はジュール
- m=質量(mass)、単位はkg
- c=光のスピードの2乗
- 特殊相対性理論はマクスウェルの「電磁気力」が出発点
- 一般相対性理論はニュートンの「万有引力」が出発点
- 「アインシュタインの健康」
- 腹部動脈瘤、心臓の下にある動脈に大きなコブがあった
- 拡張蛇行静脈、血管にコブができ血流が悪くなる
- 1955年4月18日突然死、尊厳死を望んでいた76歳
- 脳だけがプリンストン大学に残る(墓・遺灰もない)
- 「アインシュタインの名言」
- 「神はサイコロを振らない」
- 「神が設計したものは美しいに違いない、美しければそれは真理なのだ」
- 宗教は「直感と創造の積み重ね」
- 科学は「実証と根拠の積み重ね」
- 「一輪の花は美しいが、多すぎる花は卑しい。人間も同じ」
- 「失敗したことのない人は、挑戦したことがない人です」
- 「男は妻に変わらないことを望むが、女は夫に変わることを望む、うまくいくはずがないのです」
- 「奇跡の連続を長続きさせようとする、無謀な試み。それが結婚です」
- 「無限なものは2つ。宇宙の広さと人間の愚かさです」
- 「私には特別な才能などありません。ただ、人より長く一つのことに付き合ってきただけです」
- 「試験勉強は、頭にガラクタを詰め込むようなものです」
- 「学ぶこと。それは、人がずっと子供のままでいることがゆるされている、唯一の行為です」
- 「Aを成功だとすると、『A=X+Y+Z』が成り立つ。Xは『仕事』、 Y は『遊び』、Zは・・・沈黙?真実?