@モノが売れなくなった時代の新たなマーケティング戦略とは人間の心理行動科学で実証させることが必須となる、と感じた。この本書にはその具体例が多くある。心理的な表現(例:牛肉の場合赤味x%vs脂肪x%:良い部位を多くした表現)は購買への意欲を、参加への意欲を作り上げるのだ。よく知られた例ではものの選択は3つの選択肢に絞り、購買傾向の具体的数値を提示するなどだが、価格も3つの選択に超高額(誰もが選ばない:おとり)も入れるということ。「品切れの場合」は決して「在庫なし」ではなく「完売」として購買者に魅力をアピールすることも必須となる。
『自分で選んでいるつもり』リチャード・ショットン
「概要」「心の癖」を知れば、人の行動は変えられる。行動科学をマーケティングに応用する専門家が解き明かす、16と1/2の強力な心理バイアスと、ビジネスにおける実践例。
無意識のバイアスが「欲しい」を導く。「産出効果」や「レッドスニーカー効果」、「ピーク・エンドの法則」など、行動科学や心理学を応用し、メッセージやデザイン、見せ方を変えれば、購買行動は大きく変わる。ビジネスの成功の鍵を握る知見が満載!
ー行動科学は最強の武器である
心理バイアスによる行動=マーケティング
「キュー(きっかけ)」による行動変化:シンプルに単純が良い
「不確実な報酬」がロイヤリティーの成功につながる(不確実な条件)
選択肢を減らす
「ドア・イン・ザ・フェイス」先に示すことをやってもらうつもりがない
2年間のボランティアから今日1日限りで提案
産出効果(なるほど、そいういことか、と思わせること)
キーツ・ヒューリスティック(頭にスッと入る情報・言いやすいもの・見て分かるもの)
具体性(見た目・ストーリーには統計を使う・綿密さと細かさ
「ベースバリュー・ネグレクト効果」(量より割引提示)
選択肢(3つ:$0、$9.99、$49.99)敢えて高級価格の選択肢を設ける(おとり表現を設ける)
「100の法則」%数値vs絶対数(数値の表現力)
「フレーミング」言い方を工夫
牛肉で赤味%と脂肪%の比較した場合どちらを選択するか
得よりも損にファーカスする(損の方にマイナスイメージが先行する)
「品切れの場合」の表現は「在庫なし」とりも「完売」とした方がいい
選択の自由「この先はあなたの自由です」と選択を迫る
「ハロー効果」 ブランドが有名ではない場合はハロー効果を期待
マイナー印象とプラス印象を訴える(他への影響)具体的に示す
「ピーク・エンドの法則」人の記憶に残りやすい部分だけを抽出