@家族愛、母性愛を求めた青年の生き様は普通の人間には理解できない。長期の孤独が続く事で精神的苦痛を生み、「世の中が悪い」と思い込むのも無理もない。 人は人によって助けられ、人によって生きており、生き抜いていく運命なのだから。
『ニトラム』
1990年代半ばにオーストラリア郊外で起きた事件のノンフィクション映画だ。ニトラム(Caleb Landry-Jones)は、母親(Judy Davis)と父親(Anthony LaPaglia)と暮らしていたが、孤独と欲求不満で精神的異常な生活を送っていた。ある日、資産持ちで未亡人、一人で住む女性ヘレン(エッシー・デイビス)が住む場所に芝刈りに行くと、そのまま犬の世話まで依頼され親しくなる。一緒に住み始めたが、運悪く自動車事故でヘレンは亡くなり、ニトラムがヘレンの資産の相続人となった。孤独の世界に再び引き戻されたニトラムは悪夢へ引き摺り込まれ遂に最悪で凶悪な行為に出た。(1996年4月28日35人が射殺され、23人が重症となる事件を引き起こした。)
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