@TBSラジオ「日曜日はがんばらない」という番組のコメンテーターでお馴染みの鎌田實氏の本。その理由は、日本人はいつでも「がんばれ、がんばれ」と言うが戦後の世界から経済復興した日本(次世代の時代)にはちょっと馴染まなくなったと思ったことと、そのラジオ番組タイトルだ。頑張り通したベビーブーマー団塊世代(1946〜1964)が漸く次世代に託し一時を楽しむ時代が真に表現されていたからだ。でも実はこの世代の人々は実に活発に活動している人が多いことだ。そこでこの時代の人々、鎌田氏が何を人生の糧にしたのがこの本で探ってみた。若い頃の生きがいは「人の愛・人間観察」から徐々に自分なりの人生「人は好きなように生きて良いんだ」、そして幸福「「幸福だから笑うわけではない、むしろ笑うから幸福なのだ」、「『これで満足』と思えばそれが幸福の基準となる」、やがて老齢化・孤独になると「名前を呼んでもらえる人」が大切だと変わっていくのかと。
『鎌田實の人生図書館』鎌田實
希望をなくした人、夢を諦めたくない人、明日を信じない人に贈る本
鎌田實が支えた本、映画、絵本(人生の土台となり、心の栄養剤となり、癒してくれた)
・「自分好み」を追い求めてきた(好みの「物語る」日本の骨太作家)
堀辰雄:「風立ちぬ」生と死の狭間で「受ける愛」ではなく「与える愛」を考えた
中原中也:「サーカス」「汚れちまった悲しみに・・・」
宮沢賢治:「春の修羅」心の象・心の眼 自分探しの旅、やりたいことをやった方がいい
・本の言葉
「希望と絶望、苦悶と悦楽」・・生きると言うことの意味
「ざま見ろ、これからが私の人生だ」人生を乗り切る強い言葉
「真面目」だけの人生はつまらない
「外見」とは上部ではなくもっと奥にある人間的魅力ということ
破滅してもいいけど自滅はしない
人間は好きなように生きて良いんだ
・「僕の人生を変えた」、この本!(僕の人生を支えてくれた“名著”)
A・J・クローニン:「青春の生き方」自分の人生を諦めないぞ
北杜夫:「どくとるマンボウ航海記」 世界を見たい、こんな生き方があるんだ
三木成夫:「胎児の世界 人類の生命記憶」
形をしっかり捉えることが大事 形の向こうに見えるものを見抜く力を持つこと
ドラッカー:「非営利組織の経営」社会にとって存在する意味のある組織とは
・本の言葉
読書は「今の世界は」「そして自分は」を考える武器になる
最も大事なのは「人間の愛」
「幸福論:「幸福だから笑うわけではない、むしろ笑うから幸福なのだ」
幸福:健康・朗らかさ・余裕を楽しむ力・孤独を愛す(自分で満足できる人)
「『これで満足』と思えばそれが幸福の基準となる」
・「人生を彩った名画」(カマタの好きな映画)
「第三の男」「ライムライト」「カサブランカ」「道」「タクシードライバー」
・感動したセリフ
「時の過ぎゆくままに」
「君の瞳に乾杯」
「ひとりぼっちだ、俺にはもう誰もいない」
「俺の人生は悲劇だと思っていたが、実は喜劇だと気づいた」
「今の人生があるもの、両親が私を捨てたおかげです」
「誰でも何度でもチャンスが与えられる」
「人間が成長するには、強さと優しさの両方が必要なんだ」
「殴られた、だから殴った。戦争はそうやって始まるんだ」
・人生に迷ったら、映画館へ行こう(映画館の暗闇に身を沈める快楽;さまざまな愛を描く映画を堪能しよう)
「ブレードランナー」「E・T」「シェーン」「スターウオーズ」
・感動のセリフ
「なるようにしかならないのだから、やりたいようにやればいい」
「自分の道は自分で決めろ、他の奴には決めさせるな」
「俺は俺だ」
・絵本は「心の癒やし」です
「おててが出たよ」「うんちっち」「空飛ぶネズミの大冒険」「百年の家」「最初の質問」
「100年たったら」「100万回生きたネコ」「3つの謎」「名前のないねこ」「うがいライオン」「ヤークバとライオン」「空の飛び方」「100年経って笑った木」
・大切な人に絵本を贈ろう
・魅了ある絵本は余白が大きい
・現実の薄っぺらい物語より、不条理な絵本の世界の方がいい
・絵本の言葉
「今日あなたは空を見上げましたか」「風はどんな匂いがしましたか」
「一人でやろうとしないで、仲間にも助けてもらおう」
「ありのままの自分がいちばん」
「どうして自分だけ名前がないんだろう」
「欲しかったのは名前じゃないんだ、名前を読んでくれる人なんだ」
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