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弱者への虐待・地位と名誉『最後の真実』

2022-11-15 07:31:59 | ミステリー小説から見えるもの
地位と名誉を守る為、力のない家族が犠牲となり、家族がバラバラにされ苦難の人生を招くサスペンス小説だ。人の幸不幸とはそんなお偉いさん達により捻じ曲げられ苦労を強いられていくのだとつくづく「大人の我儘+世間体」を思い知る現代にも通じる「弱者への虐待」小説なのだ。
『最後の真実』リズ・アレン
「概要」非情なコールガール組織、暗躍するギャング! アイルランドの女性記者が自らの体験をもとにして書いた法廷推理サスペンス。ダブリンで起きた高級売春婦のレイプ事件の容疑者、有力ギャングのボスの息子を弁護するデボラに黒い疑惑が…!?
家系の名誉を守る為に一つの家族を犠牲にしたサスペンスストーリーだ。地位と名誉を汚さないように売春に引き込まれた判事は後日償いをすることに目覚める。それは判事の父親が妊娠させた女性を強制的に屋敷に住む乱暴な男の嫁に仕組んだこと。その後虐待され続けた最初の女の子は施設に入れられ、長男は自殺、次女も施設から売春婦となり、家族の人間関係を恥じることになったからだった。
最初の女の子デボラは頭脳明晰で弁護士になり、ギャングの案件を担当することになると同僚が嫉妬から罠を仕組みデボラを事件に巻き込んでいく。
ージャーナリストのアレックスは真相を追求しようとギャングとデボラの関係を暴いていくが、そこに同僚の罠に乗せられ、報道からデボラは弁護士資格剥奪、解雇となる。その後アレックスはギャングのボスからの提案で疑惑の解明と証拠を警察に突き出すとデボラの容疑は消えるが、
複雑な家族関係の過去が暴かれていく。それはデボラと次女ステファニーは親違いの姉妹であることが判明していく




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