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歴史に隠れた真実

2018-05-26 09:08:54 | 歴史から学ぶ

@歴史には必ず「記憶と忘却」がある。まさにこの書籍には多くの忘却された真実が隠されており驚くほどだ。その例として「坂本龍馬の船中八策は実在するものではない」、「靖国神社は長州テロたちを祀った神社である」、「現存の日本国憲法は決してGHQからの押し付けではなく江戸末期に実在した原本がある」、「西郷隆盛が幕府と戦争を決定したのはイギリスの外交官アーネスト・サトウによるもので、武器斡旋であったこと」、「吉田松陰の門弟が広く長州テロ化したこと」、「安政の大獄はその後の長州テロ組織の暗殺事件等の比にならないほど大量暗殺・殺戮であったこと」等など「忘却」された歴史の真実は最近富に増えている。特に幕末から明治・大正時代での出来事は闇に隠れたことが多く、この「赤松小三郎」もその一人だが、歴史を語るには決して葬られた人材として扱ってはならない。

『赤松小三郎ともう一つの明治維新』関良基

  • テロに葬られた立憲主義の夢・幕末の兵学舎・政治思想家
  • 上田藩士、勝海舟の従者として長崎海軍伝習所に学ぶ。薩摩藩に雇われ英国式兵学を教え、東郷平八郎、野津道貫ら日本陸海軍の指導者たちを多数育成。普通選挙による議会政治、人民平等、個性の尊重など現行憲法に通じる憲法構想を徳川・薩摩・越前に建白書を提出した。徳川政権と薩長の内戦を回避し、平和的な新政権樹立を目指したが、大政奉還を目前に京都で暗殺された。享年37歳。
  • 「我々がロシアを撃破出来たのも思えば、赤松先生の薫陶の賜物というべきである」(東郷平八郎)
  • 重大な事実関係を明らかにすること、赤松の記録を呼び目覚めさせることは不都合だったため歴史から消された人物、それは上田に帰藩することは公儀に対し薩摩の軍内部を晒すことになるため大久保利通を中心とした薩摩の藩士であり門弟の中村半次郎、田代五郎左衛門らが惨殺した。小三郎は英国式兵法を約1千名に教えた。
  • 数学を基礎に蘭学・兵学を学ぶ、17歳にして上田候松平忠礼に建白書を提出しているおり、身分制度の打破を訴える内容であった。
  • 上田藩主、松平忠礼の弟、忠厚はユニオンパシフィック鉄道の主任測量士となり米国で活躍
  • 佐久間象山の弟子会津藩山本覚馬、西周、小三郎が初期の憲法構想を作る
  • イギリス外交官のサトウ・アーネストは武器を売るために薩土同盟で西郷を説得、幕府との戦争を選ばせた。よって小三郎の平和的新政権の樹立が不可能となった。
  • 山本覚馬は薩摩に捕らえられ失明するが太陽暦の転換、長子相続から均分相続への転換、女子教育の振興政策を提案する。明治以降初代京都府議会議議長を務め小三郎の意思を継承した。
  • 立憲主義の源流に赤松小三郎の「御改正乃一二端奉申上候口上書」
  •             天幕御合体諸藩一和(朝廷と瀑布が合体諸藩が協力)
  •             普通選挙による議政局議員の選出
  •             教育・人民平等・通貨政策・必要最低の軍備
  •             殖産興業(海外から専門家を雇い近代化を図る)
  •             畜産産業の振興と肉食の奨励(富国強兵への体力)
  • 「門閥貴賎」私欲のない人間を公平に選ぶことが基本
  •             官僚が民意を反映した国会の意向に従って政策を執行していない。現在の官僚は民意を無視して利権目当ての政策を執行している。国民主権と3権分立において国会が各省高官の任命権を持つようにすることで官僚による暴走はなくなる。
  • 坂本龍馬の「船中八策」は実在せず、「建議案11か条」(縁者である弘松宣枝著)であり、大政奉還御の龍馬の「新政府網領八策」でありこれは陸海軍局の項目を並べたものである。
  • 福沢諭吉の1886年発行された「西洋事情」の影響は西洋の立憲主義・議会政治に影響した(海賊盤も含めて25万部販売)
  • 長州攘夷派のイデオローグ吉田松陰を「進歩的思想家」として記憶せねば「物語」は成立しなかった。
  • 日米通商での関税率は20%であったが長州藩の下関砲撃事件で幕府はイギリスの5%を受けざるを得なくなり日本における重工業の発達は遅れ、日露戦争時においても武器等は全てイギリスからの輸入物に依存することになる
  • 吉田松陰の弟子が殺害した人物・事
  •             高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞、品川弥二郎等は、長井雅楽暗殺未遂、英語区公使館の焼き討ち、宇野八郎、塙次郎他多くを殺害、佐久間象山暗殺、禁門の変に置ける京都御所攻撃、下関海峡における外国船無差別高砲撃、様々なテロを実施した
  • 安政の大獄=獄死6名と処刑8名
  • 長州テロは、1892年の選挙での暴漢騒ぎを起こさせ候補者を含め25名の死者(暗殺)と300名以上の負傷者を出す
  • 長州テロに光明天皇は暗殺されたと思われるのは、天皇が幕府・会津を支持、王政復古に反対し、朝敵・長州を決して許さなかったこと。
  • 新政府となってからの長州による暗殺テロが続く
  •             横井小楠暗殺、大村益次郎暗殺、広沢真臣暗殺、佐賀の乱と江藤新平の斬首、萩の乱と前原一誠の処刑、西南戦争、大久保利通暗殺、森有礼文暗殺、原敬首相暗殺、浜口雄幸首相暗殺、血盟団事件、5・15事件、2・26事件等のテロリズムを繰り返した
  • 自民党と共産党の長州の遺伝子
  •             安倍晋三、宮本顕治は同じ吉田松陰を尊敬する同人
  •             野坂参三、志賀義雄等も同じ長州出身
  • 森鴎外(元軍医)西周の親戚における脚気による大量死は白米被害であったが白米主義を徹底したことで、その後真相究明委員会で自分を守るためもみ消した。日清戦争での 陸軍の戦死者3万7200名に対し脚気での死亡者は2万7800名ほど
  • 長州の神官による「招魂」(東京招魂社)、のちの靖国神社は出来上がった。楠公を祀る、吉田松陰、村田清風、来原良蔵ら16名の長州志士で「招魂」という儀式を作り上げた、古来日本神道には存在しない。靖國神社は長州神社であり、孝明天皇を守ろうとした会津や新選組、佐久間象山、西郷隆盛等は祀られていない。明治初期からの長州のテロリスト等が中心の神社である。中国や朝鮮にある道教や儒教にある死者の魂を呼び寄せる「招魂」を祀るものである。
  • 現行の憲法はGHQに押し付けられたものではなく、江戸時代末期に提起された立憲主義にある。1881年の五日市憲法が基本(旧仙台藩千葉卓三郎)
  • 「五日市憲法」とは現代の憲法の基本を貫いている
  •             基本的人権の尊重
  •             法の下の平等
  •             言論の自由
  •             教育の自由の保障など

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