@「人への恨みは一生もの」と言われるが、このミステリー小説でも26年前の出来事の「復讐」から残忍な焼死体が次々と発見される。犯行は、当時犠牲者となった少年たちへの性的虐待が時を経て「復讐」へと展開、警察の捜査内容を知り行動できる人物だと捜査の終盤に見えてくる。だがポイントは反社会的な行動は社会の権力者には及ばないと言う事、それは自分達に降りかかる不正、異論を全て隠蔽し、低俗者の誰かを犠牲者すればいい事を知っているからだ。現代日本の政治社会でも「文章の改竄・隠蔽」した事件があったが、結局政治権力で全ての真理、正義をもやもやにされた事件がある事を記憶に残しておきたい。
文中で印象に残る言葉は「悪の勝利に必要なのは、善良なる人々が何もしないことである」
『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン
「概要」英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。犯人は死体を損壊しており、三番目の被害者にはなぜか停職中の国家犯罪対策庁の警官ワシントン・ポーの名前と「5」と思しき字が刻み付けられていた。身に覚えのないポーは処分を解かれ、捜査に加わることに。しかし新たに発見された死体はさらなる謎を生み、事件は思いがけない展開へ……
ー4人の何の被害者は横のつながりが全くない裕福な人物、だが焼き尽くされる状態で発見
ーポーの助手的存在のテリーはコンピュータに強いが、世間知らずが欠点の女性だ。
ー被害者の周りには犯行に繋がる証拠が少なく、ポーは26年前に発生した事件に遡り捜査を広げると宗教団体、幼児保護団体など「金」にまつわる事件だと確信。
ー証拠として捜査で疑問視されたのは「パーコンテーション・ポイント」(?マークを反対にした文字)で次々と不可解な難題が浮かび上がる。それは焼死体にポーの名前が刻まれており5番目の標的ではないかとされたこと、更にチャリティーパーティーでの招待状にもこのマークが使用され26年前のクルーズ船に注目が注がれる。それは児童養護施設にいた4人の少年と6名の富裕層たちで共に人身売買人(幼児虐待者)だったことだ。その人身売買人が次々と殺害されていることを知ると捜査は当時の4人の少年を追跡する事になった。
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