私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

男はなぜ自殺した?

2008年10月21日 15時52分11秒 | Weblog

知り合いからこんなクイズを出題されました。

 

 


「元船乗りの男がある飲食店の前を通りかかると、本日のおすすめメニュー『ウミガメのスープ』と書いてありました。

 

男はそれを見て店内に入り、ウミガメのスープを食べました。

 

翌日、男は自宅で首を吊って死んでいました。さて、なぜ男は死んだのでしょうか」

 

 


この問題はヒントなしでは正解にたどりつけないらしく、出題者に対してイエスかノーで答えられる質問ならいくらでもしていいとのことです。

僕はまず、これはひょっとして引っ掛けなんじゃないかと思いこう訊きました。

 「男は誰かに殺された?」

答えはノーです。

ということは自殺は揺るぎない事実なわけです。

自殺した理由として真っ先に思い浮かんだことをそのまま答えました。

 「スープに毒が含まれていて、男はそのことに気付いて死を待つのが怖くて堪らず自ら死んだ」

不正解でした。

でも、それ以外に特に自殺する理由がわかりません。

 「ウミガメのスープを食べなければ自殺しようとは思わなかった?」

答えはイエスです。

ということは海がめのスープを食べたときに男は何かを思ったわけです。

 「男はウミガメのスープを美味しいと思いましたか?」

答えはノーです。

 「では、まずいと思った?」

これもノーです。

 「美味しいとか不味いとかそんなことよりも、もっと違う何かを感じた?」

イエスです。

ここで行き詰りました。

いくら考えても自殺に結びつかない。

ちょっと想像力が乏しいのかな。

ギブアップして答えを教えてもらいました。

 

 


「男はむかし船乗りで、トラブルによって海の上で食糧難に陥った。

船員は皆、死を覚悟した。

食べるものがなくては生きていけない。

助けがこないかもしれない。

その船には男の親友も乗っていた。

その親友が突然船から姿を消した。

仲間にそのことを訊いてみても、みな口をそろえてあいつは誤まって海に落ちたと言う。

その直後、コックがウミガメが釣れたといってスープを出してくれた。

久し振りの食事に男は感動した。

おかげで生きながらえて助かった。

あのときの感動を味わいたくて男は店に入った。

しかし、そこで食べたウミガメの味はあのときと全然違っていた。

男はその店の店長に、これは本当にウミガメの肉か、と訊いたが間違いないと言う。

以前別のところで食べたことがあるがそのときのものと味が違うのだがと訊ねれば、それはおそらくウミガメの肉ではなかったのでしょうと言われた。

そこで男は真実に気がついた。

あんな難破船でウミガメが釣れるわけがない。

あのときの肉は親友の肉だったのか・・・。

男は罪悪感にさいなまれ自殺した」

 

 


そんなもんわかるわけないやないかーい。