私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

不可逆性

2012年05月28日 23時09分46秒 | Weblog
今日もまた登録制のアルバイトに行ってきました。

派遣先は物流の会社です。

別に重い荷物を運ぶわけでもなく、そこまで酷な肉体労働ってわけでもありません。

ただ黙々と同じ作業を延々とこなす、そんな仕事でした。

他の仕事に比べれば性にあっている気がします。

だれかとコミュニケーションをとる必要が無いところなんかも。


派遣先の勤務地が、昔私が働いていた職場(アルバイト)のすぐ近くでした。

なので、同じ電車、同じ駅。

久しぶりに行ったな、あの駅。

同じ駅で降りるってことは、昨日の時点で既に知っていました。

そのときからなんかちょっと気が気でなかった。

それでも行きはこれからの仕事のこととかあって、そこまで頭が回らなかったのかもしれない。

でも、帰りは違った。

胸を締め付ける。

あの頃を思い出す。

あの頃はよかった。

私の人生の黄金期かもしれない。

昨日のことのように思える。

もう5年以上も前のことなのに。

あの日にはもう戻れない。

不幸を突き進むことしかできないのだろうか。

あんな幸せな時間を過ごすことができたのに。

なんでこんなことになってしまったんだろうか。

今でもたまに夢で見る。

あの頃のみんなと再会する夢を。

会わす顔なんてないのに。

今日も、ひょっとしたら未だに働いている人がいたら駅でバッタリ出会えるかもしれない、なんて考えたりした。

駅で見かける人が、ひょっとしてあの頃の仲間内の誰かの空気に触れているんじゃないかと思うと、それだけで胸が締め付けられる。

あの頃に戻りたいって感情は、狂った自分を元に戻したいって感情なのかもしれない。

あの人たちに再会したって、もうあの頃には戻れないのに。

僕はもう元に戻れないのかもしれない。

シュガーレイ

2012年05月27日 23時13分22秒 | 音楽
今日の派遣先はスポーツ大会のイベントでした。

行く前は、不安の中にも「なんか楽しそうだな」って気持ちが少しありました。

なんとなく、人がたくさん集まって賑わってるイメージ。

そういう空気感って好きなんですよね。

いざ行ってみると、たしかに現場はそんな感じでした。

ただ惜しむらくは、仕事がない。

これといってすることがないんです。

大会が終わって撤収の作業を手伝ったのが唯一の仕事でしょうか。

大会開催中はなんもすることがなくて、派遣先の人もなんの指示もないままどっかに行ってしまい、一人で広場の階段に座ってボーっとしてました。

こんなんで給料もらえるのかな、って不安に思いながら。

実際、勤務が終わってみると、もともと60分休憩ってことだったのが、120分休憩ってことになりました。

1時間分のお給料が減ることになりましたが、それはまあ当然ですわな。


イベント中、設置されたスピーカーからいろんな音楽が流れてきます。

そのなかのある曲に注目しました。

聴いたことのある曲だったんです。

でも、歌ってる人の名前も曲のタイトルもしらない。

昔に聴いたことのある曲。

懐かしい。

たしか高校生くらいの頃にFMラジオから流れてきたんだと思う。

それで、いい曲だったから思わずMDに録音したんじゃないかな。

それで、そのMDを旅行のときに聴いてたんじゃないかな。

夏休みの家族旅行の時に。

だから聴いてると、なんとなく思いだす。

夏の甘い記憶にフィットする曲。

聴いているとよびさまされる感情。

幸せをなでられる感覚。

あの頃は平和でよかった。

帰宅後、インターネットで歌詞を検索して調べると、シュガーレイっていうバンドの「When Its Over」って曲でした。




登録制アルバイト

2012年05月26日 23時55分11秒 | Weblog
結局、登録制のアルバイトの登録会に参加することにしました。

それが昨日のこと。

登録シートに必要事項を書く。

そのあとに簡単な説明を受けます。

で、昨日はそれだけで帰ることになるかと思いきや、さっそく仕事をもらいました。

それで今日、その仕事に行ってきました。

小学校の変電設備での作業。

といっても、電気設備をいじったりするわけではなく、掃除。

それはそうと、小学校に入るのなんては何年ぶりだろう。

いいですね、あの雰囲気。

小学校の先生になりたいな、なんてね。

土曜日で学校自体は休みなのですが、グラウンドでは子供らが元気に運動クラブの練習をしています。

仕事を終えて家に帰る電車の中、疲労とともに充実感を感じる。

明日もまた仕事が入った。

期待と不安。

昨日は圧倒的に強かった不安が、今日はほんの少し端に追いやられた気がする。

「警官の血」 佐々木譲

2012年05月24日 20時27分39秒 | 読書感想

ネタバレ注意。



この本の主軸となるのは、清二を殺したのは誰か、です。

それはなんら意外性のない人物、早瀬が犯人でした。

メインに据えた謎がとても弱いためミステリー小説としては退屈なものでしょう。

それに早瀬がなぜミドリや田川を殺したのか、いまいちよくわからない。

なんで性犯罪にとどまらず殺害まで至るのか。

しかも二人とも警察に情報を提供するいわば警察のスパイのような存在。

警察にとってはありがたい人物をなぜ殺してしまうのか。

そして警察組織がなぜそんな人物を殺されたのにもかかわらず、それを黙認するのかもいまいちわからない。

公安が捜査を辞めさせた理由がわからない。

スパイの存在がばれてしまうからってなってるけど、そんなの外にバレないように早瀬を逮捕することなんていくらでもできそうに思うけど。

主軸になるこの事件を、もっときれいに片付けてほしかった。

ミステリー小説ではなく大河小説ということでいうのなら、清二、民雄を経て三代目の和也が、警官が世間の人々の支持を得られるなら際どい捜査だってやってみせる、そんな警官に育ったことはいいと思います。

ただ、そういう結論に持って行くにしては取りとめのない小説に思います。

ただ長ければ大作になるわけじゃない。

正直そんな印象です。


「Another」 綾辻行人

2012年05月24日 20時02分08秒 | 読書感想
超常現象が根底にある物語ですが、作家が本格ミステリ作家なので、その超常現象をも覆すトリックなんかを期待しないでもなかったのですが、結局最後まで超常現象は超常現象でした。

よく練られていて、娯楽小説としてはおもしろいかもしれません。

ただ、「もう一人」の正体に関しては、そんなのありかって感じの叙述トリックが、なんともスッキリしない、といえなくもない。

不安定な気がしている

2012年05月23日 14時30分13秒 | Weblog
登録制のアルバイトに応募の電話をしようかと考えている。

でも、踏ん切りがつかない。

いまはどうも不安定でグラグラしている気がする。

この上に物を積み上げてもいいのだろうか。

すぐに崩れてしまう可能性があるのに、思いきったことをしていいのか。

分を弁えるべきなのでは、っていうのはただの逃げ腰だろうか。

堂々巡りと生き地獄

2012年05月21日 17時14分14秒 | Weblog
ここでの生活に頭を抱えて、同じような考えがグルグル回る。

実家に帰ろうか。

そうすれば少なくとも今よりは静かな暮らしができる。

ただその場合、学会活動をしなければならなくなる。

地元の学会員など、知った人とも顔を合わすことになる。

それがいや。

このみっともない現状を晒せない。

理想は別の静かな場所で一人暮らしがしたい。

でも、そんな我儘は通じない。

じゃあ自分でお金を稼ごうか。

でも病気だ。

安定して働ける自信が無い。

アルバイトの求人サイトを見ていると、心の芯が萎えて喰われちまう。

自分の居場所なんてどこにもないような気がしてくる。

ピンバック

2012年05月19日 20時39分50秒 | 音楽
好きなバンドの話をします。

ピンバックっていうバンドです。

アメリカのバンドで、英語表記はPinback。

日本ではほとんど知られていません。

日本で普通に生活していると一生彼らの音楽に出会わずに終わってしまうという悲劇が起こりかねません。

ウィキペディアにも載っていないバンドです。

なのでここで出来るだけ紹介してみようかと思います。

まずは写真。



二人組みです。

左がロブ・クロウ、右がサック・スミス。

1998年にアメリカの西海岸、サンティエゴにて結成。

結成以前から二人ともサンティエゴでは音楽活動をしており、地元のインディーズバンド好きの人らの中では知られた存在でした。

私がこのバンドを知ったのは去年の6月ごろでした。

掲示板サイト「2ちゃんねる」、そこの「美メロ洋楽」のスレッドを読んでいてピンバックの存在を知りました。

初めて聴いた曲は「Penelope」でした。

たしかに美しいメロディでした。

他の曲を聴いてももれなく私が好きになる音でした。

素晴らしいバンドだと思いました。

毎日のように聴いています。

特に私が好きなのは「Good to Sea」です。

ちなみにピンバックというバンド名の由来は、ジョン・カーペンター監督の「ダーク・スター」という映画の主人公の名前からだそうです。




「彼岸過迄」 夏目漱石

2012年05月18日 00時03分09秒 | 読書感想
頭の中に入ってこない。

読むのに苦労しました。

久しぶりの文学小説だからでしょうか。

やっぱり騒音が集中の邪魔をしたからでしょうか。

言葉が難解な感じがして受け入れ難く拒絶反応を示すことがあります。

ただ、須永と千代子の関係はおもしろいですね。

防音ノイズ

2012年05月16日 20時21分16秒 | Weblog
最近よく本を読んでいます。

ここはうるさくて集中できないといいながら。

それには一つ理由があります。

騒音が耳に入ってこないようにしているのです。

といっても耳栓ではありません。

耳栓だと飛行機の轟音には対処しきれません。

その他諸々の騒音だってそうです。

そうじゃなくて、イヤホンで防音ノイズを聴いているのです。

「ザー」っていう砂嵐のような、滝のような音を聴くことで、余所の音が耳に入ってこないようにしています。

一定の音がずっと鳴り続けることで、余所の音によって集中がそがれることを防いでいます。

でもこれはいわば「臭いものに蓋」です。

憎き騒音自体は消えておらず、そこにあります。

音が聞こえなくても、そこに騒音があるんだと思うと集中できなかったりします。

静かなときを見計らって試しに防音ノイズなしで本を読んでみました。

やはり無音の静かな方が集中できるような気になりました。

そうなってくると、防音ノイズもあまりに大きな音だと集中力を削ぐ邪魔者のように思えてきました。

かといって、小さな音のノイズ音では騒音が耳に入り込んできてしまいます。

やはり何にもまして静寂というのは集中の強い味方なんだと思いました。

そうなるといよいよ喉から手が出るほど静寂が欲しい。

飛行機の轟音、子供らの遊び声、さらに頭を悩ませているのがモーター音です。

何のモーター音かというと、私の住んでいるのは一階なのですが、上の階の住人に水道水を供給すべくポンプが設置されています。

その給水ポンプの音がやかましいです。

これが非常に不快で集中力を削ぐ。

日中は飛行機がうるさく、夜は上の住人の生活時間のため給水ポンプがうるさい。

もはや本当に静かな時間なんてのはこの家にはありません。