私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

「永遠の仔」 天童荒太

2010年12月21日 15時00分19秒 | 読書感想
天童荒太の「永遠の仔」を読みました。

2000年度の「このミス」の1位になった作品ですが、ミステリーとしては弱いと感じました。

人物成長物語的な小説としてとらえた方がいいでしょう。

そういった物語は往々にしてストーリーの展開が遅く、人物描写に力を入れており、やたらに長いといった作品になりがちです。

せめてミステリー性の部分で強いものがあればよかったと思います。



児童虐待などの家庭的な問題から児童養護施設で育った3人の主人公が、弁護士、警察官、看護婦となって再会し、それぞれが過去のトラウマに悩まされ、苦しみながら、徐々に助け合いながら生きていこうとする、現代の日本の親子関係の暗部をモチーフにした作品である。

(Wikipediaより抜粋)

犯人は蛍光灯ではない

2010年12月19日 20時31分30秒 | Weblog
電球が切れました。

前々から怪しかったのですが。

場所は台所です。

台所の部屋の蛍光灯ではなく、キッチンの頭上だけを照らす蛍光灯です。

普段、部屋自体の電気はほとんど点けず、その頭上の電気だけを点けているので、それが点かないとなると困ります。

それで今日、蛍光灯を買いに行きました。

500円ちょっとしました。

家に帰ってさっそく取り換えたのですが、上手い具合に電気が点きません。

いろいろ調べたところ、蛍光灯ではなく、どうやら点灯管の方が壊れてしまっているみたいです。

点灯管なんて存在、今の今まで知りませんでした。

点灯管を取り換えたら上手くいきそうです。

蛍光灯自体は問題ないのなら、500円ほどしたお金が勿体なく感じます。

無職ですからお金は大事にしたいです。

「扉は閉ざされたまま」 石持浅海

2010年12月15日 17時47分12秒 | 読書感想
石持浅海(いしもち あさみ)の「扉は閉ざされたまま」を読みました。

これははっきりいって、おもしろいです。

これぞまさに推理小説です。

この小説は、推理小説の中でも「倒叙(とうじょ)」ものといわれるやつです。

犯人が犯行を行うところを先に見せてしまうパターンですね。

コロンボや古畑、などといえばわかりやすいでしょうか。

トリック自体は薄く、動機もアイデアとしては弱い。

決して画期的ではない。

それでもおもしろかったです。

やっぱり小説として、読んでてワクワクするってのが何よりです。

この小説は「このミステリーがすごい!」の2006年度の第2位になっています。

こんなに面白いのに、1位じゃないのか。

じゃあこの年の1位って何なんだって疑問に思って調べたら、東野圭吾の「容疑者Xの献身」でした。

私にとっては数少ない「再読した良質の推理小説」の一つですね。

2位もやむなし。

「新宿鮫」 大沢在昌

2010年12月14日 18時16分04秒 | 読書感想
大沢在昌の「新宿鮫」を読みました。

しんじゅくざめ、と読みます。

主人公の鮫島刑事は、キャリア警官なのですが、それ故に対立もあり、警察組織に馴染めず一匹狼として仕事をしている刑事です。

その辺の、主人公が魅力的ってことで人気がある「新宿鮫」シリーズの第一作目です。

ミステリーというよりはハードボイルド小説でしょうか。

この手のジャンルの小説は初めてかもしれません。

M-1グランプリ2010 決勝戦8組決定

2010年12月13日 21時49分40秒 | お笑い
M-1グランプリ2010の決勝進出を果たした8組は以下の通りです。


カナリア
ジャルジャル
スリムクラブ
銀シャリ
ナイツ
笑い飯
ハライチ
ピース


妥当に考えて今年こそ笑い飯に獲らせてあげるか。

でも、もし笑い飯が優勝するにしても、獲らせてあげた、ではなく、確実に自分たちの力で獲った、といえるような優勝劇を見たいですね。

キングオブコントでは、実質私の中で一番おもしろかったジャルジャルが、M-1でどこまで力を見せるか。

銀シャリのネタも、前から結構好きだったので、ここまで来てくれてうれしいです。

ハライチのネタもやっぱ好きです。

スリムクラブは短めのコントを一本見た程度で、どんなコンビか知りませんが、敢えて調べたりせず、フラットな状態で見てみたいですね。

他の三組は、面白いとは思いますが、正直優勝されると、この大会も落ちぶれたなって思ってしまうかも。

そうそう、M-1も今年が最後になるそうですね。

まさかって感じですね。

淋しくなりますね。

芸人さんたちが何よりもそう感じるんでしょうね。

ちなみに、敗者復活から上がってくるのは・・・ウーマンラッシュアワー、千鳥、ポイズンガールバンドあたりだと嬉しいです。

「誰か」 + 「ホワイトアウト」

2010年12月10日 18時46分51秒 | 読書感想
「告白」を図書館で借りたとき、ついでに一緒に借りた本が二冊あります。

そのうちの一冊が、宮部みゆきの「誰か」です。

もう一冊が「ホワイトアウト」です。

二冊とも読み終わりました。

三冊で一番おもしろかったのはやはり「告白」、次に「ホワイトアウト」。

「ホワイトアウト」は前半退屈な感じがしたのですが、途中からちゃんと面白くなってきますね。

「誰か」は宮部みゆきっぽい作品ではありますが、「火車」や「理由」なんかに比べると、やはり物足りない感じがします。

フォレスト・ガンプ

2010年12月09日 22時02分09秒 | Weblog
借りたDVD、最後の「フォレスト・ガンプ」を見ました。

いい映画だと思います。

映画らしい映画と言いますか。

店でこのDVDが置かれている所に、この映画の説明文と、映画のワンシーンが写真で貼られていたのですが、それが主人公がラグビー場でボールを持ってただ前を見て走っているシーンの写真でした。

ただ前を見て走っている・・・。

店の人、いいセンスしてるなと思いました。

時計じかけのオレンジ

2010年12月07日 23時55分47秒 | Weblog
映画「時計じかけのオレンジ」を見ました。

これをレンタルしたのに深い理由はありません。

店に入るまで、こんな映画の存在も知りませんでした。

ポップに名作みたいなことが書かれていたことと、なんとなく聞き覚えのありそうなタイトルと、それくらいの理由です。


映画の途中で眠たくなりました。

そんなにつまらない映画だとも思わないのですが、眠くなるのはもうしょうがないですね。

オールド・ボーイ

2010年12月05日 18時47分14秒 | Weblog

昨日、TSUTAYAに行ってきました。

「期間限定レンタル100円、しかも入会金無料」とCMを見たので。


「オールド・ボーイ」、「時計じかけのオレンジ」、「フォレスト・ガンプ」の三作品を借りました。

家にはDVDプレーヤーがないので、PS2で見ようと思ったのですが、読み込みに失敗します。

ショックです。

DVDクリーナーとかでなんとかなるのかしら。

とにかく、やむを得ずPCで見ることに。


今日は「オールド・ボーイ」を見ました。

韓国映画です。

たぶん、人生初の韓国映画です。

映画はおろか、ドラマですら韓流というものを見たことがありませんでした。


この映画は、以前「放送室」でダウンタウンの松本さんがそれなりによかったみたいなことを言っていたので、前から見たいと思っていた映画です。

実は、これを借りるためにTSUTAYAに行ったようなものです。


たしかに、まずまずおもしろかったです。

ストーリーをネタばらしするわけにはいきませんが、この手のネタは小説の題材としてはわりとよくありますし、新鮮味に欠ける部分は否めません。


「告白」湊かなえ

2010年12月04日 16時05分14秒 | 読書感想
図書館で予約していた本がやっと借りられました。

映画化された「告白」という本です。

第一章の途中くらいから「ああ、これは面白いわ」と思いました。

でも、第一章でもう成立してしまってるというか、出来上がってるというか、こっから盛り上がるのかという感じもしました。

それもそのはず、最後まで読み終わって知ったことなのですが、この本、元々は第一章分しかなかったそうです。

短編だったそうです。

つまり、夏目漱石の「吾輩は猫である」パターンですね、はい。

それでも、最後まで読んでみて十分おもしろいと思える内容に仕上がってるのは、作者の作家としての力量なりゃこそです。


この小説は平たく言えば復讐劇。

全六章あり、一章ごとに中心人物が違っており、各章ごとにその人目線で事件が語られます。

あの人の目線からはこう語られたことも、なるほどこの人物にはこう見えるのか。

そんな具合に読む小説です。

この手法自体は斬新ではなく、他の小説でも使われます。

ただ、各章ごとで中心に立たされた人物の中で、誰一人として正しい人がいないというのが、この小説のおもしろいところなのかもしれません。

彼らはみな、「自分こそが悲劇の主役」面して間違ったことを語ります。

その中で、主人公の森口がある一部において妙に正しいように、かっこいいように思えるのが、この小説の醍醐味でしょうか。

なんせ、ミステリー小説特有といいましょうか、読んでてドキドキワクワク、テンションが上がる要素があったことが何よりよいです。