私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

接近

2019年06月25日 21時06分54秒 | Weblog

通常状態79日目。

今日職場に久しぶりにSさんが現れました。

朝の通勤のバスの中で一緒になりました。

Sさんに会えただけでも十分なのに、車内でだいぶ距離が近かった。

心がざわざわして落ち着かない。

最近の私は、日に日に顔にシミができ老けこんでいく自分に嫌気がさして、人生を諦める覚悟とせめぎ合っていました。

こんな姿の私を見られたくないと心のどこかで思っていた。

だからだろうか、心がざわざわして落ち着かない。

いや、やっぱりSさんが私の中で特別な存在になってしまっているからだ。

今日、初めてSさんと面と向かって挨拶をした。

視線を交わして挨拶をした。

出会っておよそ一年ほどになるが、今まで一度もまともなコンタクトをとってこなかった。

遠くから見ているだけで実際には避けるようにしてやり過ごしてきた。

だもんで、いうなれば、Sさんがどの程度私の存在を認知しているかも定かではなかった。

それが、今日、初めて挨拶を交わした。

なんか衝撃的だった。

直後はお腹一杯で胃もたれをおこした感じ。

でも、やっぱ好きだわ。

思い出しただけで軽い幸福感に包まれる。

沈黙は破られた。

ここからだ。

これを機に何とかしていかなければ。


資格なし

2019年06月23日 20時03分09秒 | Weblog

通常状態77日目。

今週、結局一度もSさんは出勤しなかった。

そうなるだろうなとは思いつつも、毎朝「今日はひょっとしたら来てるかも」ってどこか期待している自分がいる。

このままずっと来ないかもしれないし、いつかまた来るかもしれない。

いつかまた来るんだとしたら、いまこのSさんがいない期間は、私にとって試練の時だと思っている。

この期間に、周りの人とちゃんとコミュニケーションが取れるかどうか、だと思っている。

でも今週の私は全く何もできなかった。

だからSさんと会う資格が無い。

だからSさんは来ない。

そう思っている。


上っ面のお題目

2019年06月17日 19時46分25秒 | Weblog

通常状態71日目。

先週からまた倉庫のアルバイトが再開しました。

今のところSさんは顔を見せていません。

ひょっとしたら、なんとなく、今回はもう来ないのかもしれない。

今の私の気分的には、なんとなくそんな気がする。

その方がしっくりくる、とでもいいましょうか。

Sさんのいない現場は平和です。

緊張することも無いし、焦ることも無い。

平常心でいられる。

でもそのせいか、職場の人と仲良くなりたいという気持ちが全然湧いてこない。

一人で別にいいやって思ってしまっている。

その方が楽ですからね。

結局俺は自分ひとりじゃ何にも変われないのか。

心が動かない。

御本尊様の前のご祈念帳には「職場の人と仲良くなれますように」と書いているけど、実際には心が微動だにしない。

いざ職場に行くと、何もできない。

何かをしたいとも、そこまでたいして思ってもいない。

私は普段、上っ面だけで御本尊に向かっているんだろうか。


お1人様

2019年06月13日 20時06分48秒 | 過食症

通常状態67日目。

2週間ほど前、男子部の人に連絡をして、今では一応、学会活動を再開しています。

お題目の方も、ここ3週間くらいは毎日一時間以上挙げています。

多い日は100分近く挙げたりした日もありましたが、今ではややともすると1時間挙げるのがやっとといった感じになってしまってます。

最近はやっぱりどうも老けこんでいく自分に気分を沈めがちです。

テレ東の「家、ついて行ってイイですか」って番組を見ていたら、45歳で漫画家アシスタントをやっているって男性が取材を受けてました。

家賃2万5千円の4畳半の狭い部屋に住んでいて、アシスタントとしての月収は20万位みたいです。

アシスタント募集の求人広告には20~30代といった年齢制限がなされているものもよくあり、それを見て「自分は応募できないですね」とつぶやく彼。

独身で過去に女性との交際経験もないとのこと。

なんか他人事とも思えない。

俺なんかより全然立派なんですけどね。

親の脛もかじらずに自分でお金を稼いでいる。

それも自分の好きなことで。

 

川崎の通り魔殺傷事件以来、中高年の引きこもり問題がクローズアップされがちですが、あれなんかも見ていると、なんか他人事じゃないんですよね。

アシスタントの彼も、同世代の知人が家庭を持って子供を育てているのを見ると淋しく感じることがあるとこぼしていました。

ホントひとごとじゃない。

一生独身で誰からも愛されずに生きていく未来を、そろそろ真剣に受け入れる覚悟をしなきゃならない。

なんかそんな風が心の中に吹いている今日この頃。

それでも過食衝動が疼かずにいるのは、お薬様様って感じです。