私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

下降線辿る予感

2012年10月15日 20時24分21秒 | 過食症

通常状態72日目の今日、破綻。

過食する。

朝からの流れをおさらいする。

いつも通り、朝6時半に起床。

HDDより、アニメ「ベルセルク」を2話分見る。

シャドーボクシングをおよそ30分行う。

9時、食事。

その後、HDDより昨日録画したテレビ番組「北野演芸館」を見る。

若手芸人がネタを披露する番組。

ネタにイマイチ入れない。

過食が脳を侵し始めている。

30分経ったら消えるだろうと踏んで時間をカウントする。

それが次第に、30分経ったら過食していい、という感覚にもなってくる。

ところで。

三日ほど前から、自転車の前輪タイヤの空気が抜けている。

ネットで調べてみると、パンクではなく「虫ゴム」という部分が破損しているためらしい。

「虫ゴム」は百均で購入できるらしい。

それを買って自分で交換すれば済むらしい。

家を出て歩いてダイソーまで行く必要がある。

家を出る理由がある。

過食カウントから30分が経った10時45分、家を出る。

ダイソーを目指す。

その実、おとなしくダイソーを目指すつもりなんかなかった。

道すがら過食するつもりで家を出た。

コンビニで菓子パンを買って、歩きながら食す。

帰宅後、100円で買ったアイテムで自転車は難なく直った。

なんてことはない。


過食衝動はとうの昔から疼いていた気がする。

ストレスにさらされるこの家でなければ、過食せずに済んだだろうか。

過食してみて、激しい自己嫌悪や後悔など、感情の変化はあまりない。

もうどうでもいい。

楽観的ともいえる。

早く死にたい、とも思っている。

相変わらずこの迷路だ、とも思っている。

まだまだ、もっともっと堕ちる。


許されぬ無能

2012年10月09日 21時45分32秒 | Weblog
通常状態66日目。

まだ過食せずにやれてます。

今日も派遣のアルバイトに行ってきました。

内容は、変電設備の点検のお手伝いです。

何度かやったことのある仕事です。

まずは会社に出向いて、それから車に乗って皆で現場に向かいます。

私を含めて今日の作業員は4人。

他の三人は社員で、派遣のお手伝いは私一人です。

移動の車内で三人が世間話をしています。

私は話に入りませんが、そうやって私を居ないものとしてくれていることが、この場合心地いい。

ちょっとしたタイミングで、三人のうちの一人と車内で二人きりになることがありました。

そのときに話しかけられました。

年齢を訊かれたのです。

産まれて初めてかもしれません。

年齢を答えるのに抵抗を覚えたのは。

年齢を言いたくない心理みたいなのをはじめて理解しました。

恥ずかしい。

こんな歳でこんなにも無能なことが。

若ければ許される無能が許されなくなってきている。

年齢の次に「フリーター?」と訊かれました。

詮索はされたくない。

他にも「高卒?」とか、「早く定職に就かないとね」などと言われました。

摂食障害で働くのが難しいんですよ、なんて言えるわけがない。

言う気もない。

その人は私が定職に就けないのが、私が無口で他人とのコミュニケーションが取れないからと考えたようです。

たしかにそれもある。

正しい意見だと思う。

車内での世間話に私が一切関与しなかったからそう考えたのだろうか。

職場の人と仲良くなることは大切なことだと思う。

でも、人と仲良くなるのが苦手な私が、派遣でたまに行くだけの職場で、そこの人と仲良くなるのは至難の業です。

でもそういえば、今みたいな職場をその都度転々とするような形ではなく、同じ職場でガッツリ週五日で働いていたときなんかでも、そこの職場で私は誰とも仲良くなれなかった。

職場の人と仲良くなるということが不可能になってきている。

いや、職場の人とかそんなんじゃない。

人と仲良くなること自体がもう遠い世界のようだ。

心の内を吐露できないということでいえば、もはや家族も及ばないかもしれない。

決して誰かに吐露したいわけでもないけど、自分はいったい何をそんなにも怯えて殻に閉じこもっているのだろう。

勝手に心のドアが閉まっている。

そんな気でいる。

我儘から見えるもの

2012年10月03日 22時47分34秒 | Weblog
明日は派遣会社に仕事の予約を入れている日です。

こちらから電話をして、仕事を紹介してもらえるか否か、確認しなければなりません。

制限時間は18時まで。

しかし私は電話しませんでした。

働きたくなかった。

過食衝動の姿もチラチラ見えることですし。

仕事があるならこちらから電話しなくても、向こうからかかって来る。

これまでだって、そうやって仕事を貰ったことが多々ある。

だから待つことにした。

自分で決めるんじゃなく、向こうに決めてもらう感じ。

電話の来ぬまま18時を過ぎた。

よし、働かずに済む。

そう思いました。

しかしそれが、時間が経つごとに変化してくる。

勝手なもんで虚しさというか、物足りなさも感じる。

働かなかったら空っぽじゃないか。

そんな気がしてくる。

過食衝動の姿が大きくなった気がした。

8時半ごろ、いつも通り御本尊に向かって題目を挙げる。

すると電話がかかって来ました。

派遣会社から明日の仕事の依頼です。

勤務地が私の管轄外で、遠い場所でしたが受けることにしました。

初めての現場ですが、行き慣れた現場と違って、ワクワク感があっていい。

検品とは聞いているけど、詳しい仕事内容がわかっていないから惰性感がない。

新しい出会いがあるかもしれない。

蚊帳の外

2012年10月01日 23時21分06秒 | Weblog
登録している人材派遣会社からの斡旋で、今日もまたアルバイトに行ってきました。

既に何度か行ったことのある現場です。

最近、ここばっかりです。

今日で4回目だったかな。

時間帯がよく、仕事内容もきつくないですし、きっちり終業時間に終わります。

どちらかというと「いい現場」だと思います。

遠いってのが難点ですが。

同じ派遣会社から他にもたくさんの人が来ています。

既に顔見知りの人もチラホラ。

今日は私を含め七人。

休憩室が賑わう。

私一人だけが輪に入れなかった。

どうやら、その内の4人は大学生らしい。

そんなに若いのか。

年が近いからか、仲良くやっている。

会話が弾むが、私は蚊帳の外。

私が望んだからそうなったのか。

私がそういう空気を纏っているからか。

人と仲良くなるのは難しい。

帰りは6人そろって仲良く帰って行った。

休憩所であんなにも外にいた私が、彼等に着いていくのはおかしい。

私は彼らの後ろを距離をとって追いつかないようにしながら歩く。

私がそういう空気を纏っているからか。

人と仲良くなるのは難しい。

私にとってとてつもないことだ。

私のそこを司る部分は、ギュウギュウに委縮して小さくなっている。

カラカラに干からびて灰になりそうだ。

人と仲良くなれない人間が外界に出ても、結局は何も変わらないのか。

正直なところ、どうも自分を責める気にはなれない。

またここも行き止まりか。