私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

宮崎旅行

2023年07月31日 10時23分26秒 | Weblog

今年もまた、創価学会の夏季フリー研修を兼ねた夏の旅行に行ってきました。

今年は宮崎へ。

 

今年の旅行は、トラブル続き。

そもそも旅立つ前からトラブルは発生。

トラブルその1、ホテルや飛行機の予約を終えた後で、一緒に旅行に行く予定の弟が職場のあれやこれやで、どうしても予約した行きの飛行機には乗れないことになってしまいました。

それで弟の分だけ飛行機をキャンセルして、別の便でちょっと遅れてから合流するという手筈になりました。

たしか、去年の伊豆旅行もそんな感じでした。

 

そのほか、旅行の当日もいきなり初っ端からトラブル発生。

トラブルその2、これに関しては単純に私のせいなのですが、行きの飛行機に乗り遅れました。

9時30分発の便に乗る予定でしたが、私が空港に着いたのは9時13分。

別に遅れてないじゃないかと思われるかもしれませんが、これはアウトなようです。

なぜならば、出発時刻の20分前までには保安検査、いわゆる手荷物検査を終えておかねばなりません。

つまり、9時13分の時点で手荷物検査が済んでいない私はもう乗る資格なし。

すぐ近くには先に手荷物検査を終えた家族がいるというのに、私はそこを通れないという状況でした。

8時半に空港に来いと家族から事前に言われてはいたんですが、普段飛行機なんて乗らないので見立てがユルユルで、単純に遅刻した私の完全なるミスで、家族には迷惑をかけ申し訳ない気持ちで一杯でした。

先に飛び立った家族を、一本遅れの次の便で追いかることに。

出発時刻は11時15分。

実に1時間45分の時間ロス。

金銭的なロスが無いのがせめてもの救いですが、自己嫌悪や自責の念が渦巻きます。

新たなチケットを手に入れたら、もうすぐに手荷物検査を通過して、スマホで動画でも見ながら出発までの時間をつぶすんですが、反省してもしきれない気持ちで動画も楽しめない。

 

12時50分ごろには宮崎空港で家族と合流しました。

そこからレンタカーに乗って、宮崎県串間市にある都井岬という場所を目指します。

 

ここで話を一旦転換し、私の持病、過食症について触れておきます。

いま現在の私の状態は、どちらかといえば通常状態。

ひどく神経質に食事を管理しているわけではないが、過食しないようにはしている、といった感じです。

旅行へ出発する日は、朝起きてから家を出るまで、基本的に固形物は何も口にしていません。

旅行中に普通の食事をするなんて勿体ないから。

時間を持て余した空港でも、水筒に入れてきたプロテインを飲んだくらいです。

機内のドリンクサービスでは何を血迷ったか、カロリーゼロのアイスコーヒーとかあるにもかかわらず、コーラを頼んでしまいました。

カロリーゼロのコーラとかあるから、なんかそのイメージで気軽に頼んでしまったんですが、すぐに「まずい普通のコーラだ!」と気が付きました。

以前の私なら通常状態のときにそんなミスをしようものなら、たぶん一口も飲むことなく、空いた紙コップを順番に回収して回るキャビンアテンダントにコーラが入ったままになっている紙コップをそのまま返却するという暴挙に出かねませんが、今の私は「まあ別にいっか」という気持ちで飲み干しました。

カロリーとか糖分とか、神経質になりすぎない通常状態ってのは強い。

ちょっとしたヒビから決壊したように過食状態に振れるということにならないから。

 

話を旅行に戻します。

12時50分には家族と合流、都井岬へと向かいます。

私が宮崎に着くまでに何をしてたのか尋ねるてみると、まずは宮崎空港の近くで予約してたレンタカーを借り、それから「こどものくに」という場所に行ったそうです。

どんな場所だったのかを訊くと、別に特に何もなかったと言われました。

まあ確かに、子供がいないから、行っても意味無さそうな気もします。

じゃあなんでそんな場所に行ったのかというと、その「こどものくに」の隣に明日行く学会の宮崎研修道場があって、それで場所を確認する意味も兼ねて行ったんだそうです。

私としては合流までに1時間45分もあるんだから、宮崎市街まで行って、観光がてら街を歩いて、どこかおいしそうなお店でゆっくり食事でもして過ごしといて欲しかったんですが、私に気を使ったのか食事はまだしていないとのことでした。

 

それで私と合流したあと、都井岬に向かう道中でローソンによって食べ物を買いました。

車中でチキンエッグのサンドイッチを食べました。

左手に太平洋を眺めながら、海沿いのドライブを楽しみます。

なんか去年の伊豆旅行とよく似ている。

 

都井岬に着いたのは14時45分ごろ。

およそ2時間のドライブ、宮崎空港からめっちゃ遠いんですが、高速道路も無いので、ここまで来ようと思ったらこうやって海岸沿いを地道に運転するしかありません。

じゃあそんな時間をかけてやってきて、都井岬に何があるのか。

野生馬が生息しているんです。

他にも岬の先っぽには灯台もあって、当初はそこに向かっていたんですが、まあでもそこまでは行かなくてもいいか、ってことになりました。

というのも、あまり時間が無かったんです。

17時10分には弟が合流するので、また宮崎空港まで戻らなきゃいけないんです。

それで、灯台まで行くのはやめにして、途中の駐車場で車を止めて降りることにしました。

そばに丘があって、確かに馬の姿がチラホラ見えます。

 

 

 

せっかくだからあの丘を登って馬のそばまで行ってみよう。

そう思って丘を登るのですが、これがとてつもなくしんどい。

なんせ普段全然運動しませんから、体にこたえる。

しかも、足元の芝生には至る所に馬の糞。

上まで登り切ればもっとたくさんの馬がお目にかかれるかと思ったのですが、とてもじゃないけど登り切れない。

降りるときの体力も残しておかないと大変なことになります。

そういうわけで上まで行くのは諦めて降りることにしたんですが、もうヘトヘトで。

両親は二人とも登らず下から眺めてました。

というか、親父は登ろうとしてこけたそうです。

叔母さんは歳の割には体力があるのか、割と上まで登ってました。

しかもあんまり疲れてる様子もない。

私はといえば、帰りの車中で完全にバテてしまいました。

 

トラブルその3、体調不良。

夏バテなのか、熱中症なのか、脱水症状なのか、車酔いなのか。

とにかく気分がすぐれない。

しんどくて声も出せないほどに。

脚がなんか痺れて言うことを聞かないし、軽く吐き気もするし。

調子に乗るんじゃなかった。

下から見てると上まで登れそうな気がしたんですが・・・。

 

15時半過ぎに都井岬を出て宮崎空港に戻ります。

帰り道は完全にノックダウン状態で景色も楽しめません。

空港に着いたのは17時過ぎ。

弟と合流して、そこからは宮崎市内にある青島という場所を目指します。

 

青島は、周囲1.5キロくらいの小さな島です。

陸地から橋を渡って歩いて行くことができます。

島には縁結びとして有名な神社があります。

他にも、島の周辺には変わった形の岩で「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩が見られます。

そんな青島のすぐ近くにホテルを取っています。

 

18時過ぎにはチェックインをして部屋でのんびり寛いでいると、母が「明日の飛行機のチケット、弟の分がキャンセルになってはいないだろうか」と心配を口にしました。

トラブルその4,片道キャンセルのはずが往復キャンセルになってる!?

元々は5人全員往復で予約してたんですが、先ほども言った通り、弟は職場の都合で遅れることになり、行きの片道分だけをキャンセルしたんですが、試しにANAの公式サイトで確認番号を打ち込んで確かめてみると、明日の帰りの便の予約に弟の名前だけがありません。

ひょっとして行きの便のキャンセルを申請したときに、何かの手違いで帰りの分もキャンセル扱いになってしまったのではないかと大慌て。

直接ANAに予約したわけではなく、さくらトラベルというサイトで予約したらしく、ANAに問い合わせたり、さくらトラベルに問い合わせたり、とてもじゃないけどゆっくり寛いでなんていられません。

さくらトラベルは問い合わせの電話窓口を設けていないらしく、メールでしかやり取りができません。

とりあえず、私が母のスマホから問い合わせのメールを送信。

他にもANAに電話して明日の予約がちゃんと取れてるか電話で確認しようとするのですが、夏休みだからでしょうか、全くつながりません。

母とさくらトラベルのこれまでのメールのやり取りを見てみると、確かに片道キャンセルってことで申請してるから大丈夫だとは思うんですが、ANAのサイトで名前が無いのは不安でしかありません。

 

そんなことをしている間に、時刻はもう19時半。

解決しないまま、とりあえず夕食へ行くことにします。

夕食はホテルではなく、近くに海鮮料理が食べられるお店があるとのことで、歩いてそこへ向かいます。

しかし、いざ着いたらラストオーダーの時間を過ぎており、入店できず。

途中に串カツ屋があったからそこで食べようってことになって引き返しますが、そこはそこで予約なしでは入れないと言われてしまいます。

 

トラブルその5、夕食抜き!?

この辺は田舎だから、料理屋さんはもうどこも開いてないのかも、と途方にくれます。

どうしてホテルで予約する時に夕食を付けなかったのかというと、バイキングで一人4400円もするんです。

単純に高いという点と、叔母さんは小食で元が取れるわけないという点から、勿体ないってことになって夕食なしにしたそうです。

しかし、ここから店を探し回るにしても一苦労です。

都会ならまだしも観光地の田舎とあっては、店自体少ないし、見つけたところでもうラストオーダー終了っていう可能性も高い。

ホテルに電話してバイキングではなく普通に単品での料理の提供はありませんかと尋ねてみたところ、それも可能とのこと。

ただし、時間は21時に閉店、ラストオーダーは20時半とのこと。

既に時刻は20時を過ぎてます。

急いでホテルに戻ってレストランへ。

他の客はみなバイキングの方に行っているか、あるいはもう遅い時間だからなのか、他には誰も客はいませんでした。

 

海鮮丼を食べました。

結構ボリューミーでご飯少し残りました。

祭りが開催されていたらしく、窓の外には打ち上げ花火が見えます。

 

食事をしている最中にさくらトラベルから問い合わせの返信があり、どうやら帰りの予約はちゃんと取れているとのこと。

では何故、ANAのサイトで確認したら弟の名前が無かったのか。

どうやら、弟の分の確認番号が変更されていたみたいです。

この確認番号は予約の確認のためだけに使用する番号ではありません。

チケットを自分で発券する時にも必要です。

だから、確認番号が変更されているんならそれをちゃんと教えて頂かないと困る。

文句を言ってもいい所なんですが、ほっと胸を撫でおろす安心からそんな気も起きません。

 

食事と花火を堪能した後は、大浴場の広いお風呂を満喫。

旅行のときはたいてい夜寝れないのですが、今回は私は一人部屋に泊まらせてもらったので、まだゆっくり寝れた方です。

それでも夜、雷鳴が轟いて目が覚めました。

 

朝7時過ぎ、朝食。

朝食はホテルのバイキングを食べました。

一周で終わってもよかったんですが、せっかくのバイキングだからという理由で、サラダと鮭の切り身とチキン南蛮を追加で食べました。

結構たっぷり食べたんですが、気持ち的には平気でした。

たぶん通常状態であることに強く拘ってるわけではない、そんな精神状態がいいんでしょう。

 

ホテルをチェックアウトして青島へ向かいます。

歩いて橋を渡って青島神社へ。

 青島から橋で陸地に戻る時の風景

 

青島の探索を終えても、研修道場での勤行会までまだ少し時間があります。

なので、昨日3人が私と合流する前に行ったという「こどものくに」へ行ってみます。

パターゴルフをして遊べるようでしたが、そんな時間はなく、バラ園を見て周ることにしました。

とはいえ、時季外れなのかあまり咲いていませんでした。

 

その後で11時からの勤行会に参加。

「人生は魔との闘い。魔が無いなんてのは間抜け」という池田先生の言葉が印象的でした。

 

12時過ぎ、道場を後にして、次に向かったのが日南市にある飫肥城跡(おびじょうあと)。

歩いて見て周るんですが、体力が微妙な感じです。

私自身もそうですが、特に親父が心配です。

城跡を見た後は、昔の建物が残る武家屋敷通りというところを散策。

今調べて分かったんですが、飫肥には四半的という弓術があって、どうやらそれを体験できる場所があったそうです。

そこに行って弓を射ってみてもよかった気がします。

事前に飫肥に行くってわかっていれば調べてから行ったんですが、どこに行くかとか私全然知らずに参加してるもんで。

 

飫肥を散策し終えたら、ちょうどお昼ごろだったのでご飯を食べてもよかったんですが、今朝バイキングでみんなたらふく食べたということと、予報曰く15時過ぎたら雨が降ってくるそうなので、今晴れている間に(といってもポツリポツリ降ったりもしてましたが)次の観光へ行った方がいいんじゃないかと私が提案し、特に反対も無かったので、お昼は一旦お預け。

 

次に向かったのはサンメッセ日南という場所。

なんでも、イースター島公認のモアイ像が置いてあるそうで。

本場のモアイ像を見たことないんで何とも言えないですが、たしかに不思議な景色でした。

 

サンメッセ日南もわりと高台にあって、上に登るのがしんどいので、カートを借りることにしました。

ブランコが置いてあって、太平洋とモアイ像とを見下ろしながら揺れるブランコをそれなりに楽しかったです。

というか、ブランコ自体が久しぶりすぎて楽しかった。

雨も降ってくることなくサンメッセ日南を楽しみました。

初めて聞いた施設だったんですが、結構芸能人のサインが飾ってありました。

お土産も買って15時半過ぎ、モアイ像に別れを告げ宮崎空港に向かいます。

 

帰りに飛行機は17時45分発です。

行きの大阪空港での失敗を参考にするならば、17時25分までに手荷物検査を終えておかないと飛行機には乗れないことになります。

宮崎空港に着いたのが16時半過ぎ。

反省点としましては、レンタカーを返す直前にガソリンを満タンにするんですが、その最寄りのガソリンスタンドの場所が分からずにちょっと手間取りました。

事前に調べとくべきでしたね。

 

空港に入って、まずはすぐに自動チェックイン機でチケットを発券。

この時に必要な確認番号が弟の分だけ変更になっていたので、もし前日に問い合わせていなかったら、ここでパニックに陥っていたことでしょう。

チケットを確保して空港内にある「響」というラーメン屋に入ったのが16時45分ごろ。

17時25分に手荷物検査を終えないといけないということは30分程度で店を出たいところ。

結構忙しないです。

 

16時半過ぎに空港について、そこからチケットの発券に5分程度かかって、それでも16時45分の時点でもう店に入ることができたのは、事前に車の中で空港にどんな飲食店があるかを私が調べておいたからです。

16時半に空港に着いてからどこの店に入ろうかなんて迷っていたら、あっという間に17時25分を過ぎてしまう。

親父とか叔母さんとか、結構偏食な人との旅行なので食事選びも一苦労なんですが、中華系でもいいとのことなんで、空港に着く前から「響」に入ることは決めてましたし、場所も1階にあると知っていたのでウロウロすることなく一目散にお店へ入りました。

折よく店内に客は一人くらいしかおらず、空いてました。

ここで混んでたらもう終わってました。

次の店とか、2の矢を全く用意してなかったので、それこそコンビニで飯買って食べるみたいなことになっていたでしょう。

 

速攻でテーブル席に座ってすぐにメニューを決めてもらいます。

なんせ17時15分過ぎたらもう店を出た方が良さそうなので。

私たち5人が入ったのがきっかけになったのか、直後に店が混みだしました。

がしかし、さっさと注文したので、料理がやって来るのも他の客よりも私たちの方が早かったです。

17時前には全員分の料理がそろいました。

私が頼んだのは黒豚チャーシュー、1250円。

ラーメン屋さんでラーメンなんて久しぶりです。

 

ここまで朝食を食べ終えた8時ごろから何も食べてないので、余裕でいけるだろうと思ったのですが、夏バテしてるからなのか、ラーメン一杯食べきるのがしんどい。

チャーシューが思いのほかたっぷりと入っていて、胃袋にずっしり来ます。

食べ始めて5分くらいで、あっこれヤバいかもって焦りました。

食べきれない不安で焦ったのっていつ振りだろう、ひょっとして初めてかな。

せめて時間に余裕さえあればゆっくり堪能できたんですが、時間までに食べきれるかは微妙でした。

結構苦しい思いをしてチャーシューだけは食べきりました。

麺はスープの底に沈めて残しました、ごめんなさい。

結局お冷のお水が一番おいしかった。

母と叔母が冷やし中華を食べてたんですが、私も冷やし中華にしとけばよかった。

夏に冷やし中華を始める理由が分かりました。

 

17時15分過ぎ、店を出て保安検査場へ。

大阪空港では、水筒の中身を一口飲めだの、上着を脱げだのうるさかったんですが、宮崎空港はあっさりと通過できました。

 

中の待合ロビーで待っていると、どうやら我々の飛行機が遅れているとのこと。

何のために急いでラーメン食べたんだ。

まあしょうがないのでおとなしく待ちます。

 

17時45分発のはずが30分近く遅れて、大阪空港に着いたは19時半。

今年の夏旅行が終わります。

 

旅行っていうのは何かと歩くことになるわけですが、元気に歩けるからこその旅行です。

あと何回くらい家族とこうやって旅行に来れるだろうか。

そんなことを私自身も思うし、旅行中に母も口にしていました。

そんなことを考えてか、家に帰って眠りに就くと、明け方、気が付けば涙を流していました。

頑張って英語を身に着けて、なんとか仕事を確保し社会復帰したいけど、まだまだ先は長い気がする。

不安になると涙も出ます。

少なくとも来年の旅行は帰ってきた日の夜に泣かずにいられるようになっていたい。