私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

大喜利大会・IPPONグランプリ

2009年12月28日 05時50分02秒 | お笑い

松本人志さんの大喜利番組「IPPONグランプリ」なる番組を見ました。

とはいっても松本さんは大喜利には答えません。

試合を見ながら感想を述べる立場です。

ちょっと残念です。

出場者10名からチャンピオンを一人決めます。

Aブロック出場者は千原ジュニア、ビビる大木、チュートリアル徳井、オードリー若林、世界のナベアツ。

決勝進出は千原ジュニア。

Bブロック出場者はバナナマン設楽、有吉、ハリセンボン箕輪はるか、バカリズム、ケンドーコバヤシ。

決勝進出はバカリズム。

決勝戦の二人の対決、勝者バカリズム。

というわけで一回目のチャンピオンはバカリズム。

この大会をあと4回開催して、来年の年末にはチャンピオン5人による頂上決戦をするそうです。

私は大喜利が大好きです。

考えるのも、誰かの答えを見るのも。

よっぽど頭の体操になると思います。

今回、この番組での出題はのべ12問。

その中で私の個人的なベスト1解答を発表したいと思います。

ちなみに、私は番組を見ててたぶん一回も笑わなかったと思います。

それは私が必死になってどんな答えがおもしろいか考える方に気持ちが行き過ぎて、笑ってる余裕がなかったのです。

そんな人間のベスト1解答なので、ひとによっては「趣味わる~」って思われそうですがご勘弁を。


Aブロック第一問。

お題
殴られても殴られてもチェ・ホンマンが離さなかった物とは?

殴られてる人物がチェ・ホンマンと特定されてるので、そこを利用して答えるか、別にそこは無視して、とにかく「そんなものを必死になって守なんて、あはははは」的な答えにするか、いろいろ方法はありますね。

チェ・ホンマンとのギャップで遊ぶ答えはたぶんおもしろいのが出てこないなと思ったので、方法論で言うと後者のパターンで考えたのですが、なかなか思いつきません。

そこまでして守るものの普通、として考えられるのは「死んだ親父の形見」とか。

そこから一般人的なオーソドックスにずらした答えとして「自分で編集したエロビデオ」など。

さて、そこからいかにずらすか。

私のベスト1解答は、若林さんのこちらの解答です。

「ドローフォー」

誰でもやったことのあるカードゲーム「UNO」からの解答です。

確かに手持ちカードに残しておきたいドローフォー。

いい答えですね。

ちなみに松本さんの答えもこれだったそうです。



Aブロック第二問。

お題
この二人がなんと言ってるか教えてください。

松本さんお得意の写真で一言です。

これは写真がないとわかりにくいですが、公園のようなとこで幼稚園くらいの男の子二人が映ってる写真です。

一人の男の子がうつ伏せになっていてもう一人の男の子がその子を上から押さえつけている写真です。

二人とも顔がこちらを向いてないので表情はわかりません。

わりと自由に答えられるお題ですが、それでもやっぱり王道の方程式としては、子ども二人のけんかとはミスマッチなものを考える、ってとこでしょうか。

理屈で答えを求めるなら、普通な答えとして「おれのお菓子、かえせー」を軸に、そこからいかにずらしていくか。

「メロンパンの一口目だけはおれに譲ってくれるんじゃなかったのかよ!」

これが私がお題をみてコンマ何秒で思い浮かんだものでしたが、やっぱり素人くさいですね。

どっかで誰かがいってたのを引っ張り出しただけです。

私のベスト1解答は松本さんの解答。

「お、お、おれたちお題にされてるぞ・・・」

裏切り方が半端なくうまいです。

さすが。



Aブロック第三問。

お題
テレビをパッとつけたらいつもこの場面。何?

まっしんからお題を受け取るなら、あるあるネタですね。

そうとは受け取らず、そんなのがいっつもだったらおもしろいよな、でせめることもできますね。

なんとなく「よくみかけるしょっちゅうやってるCM」ってのが手ごろで答えやすそうだなと思いましたが、あんまりテレビ見ないので弱ってしまいました。

CM系の答えが多い中、私のベスト1解答はナベアツさん。

「欲望と規制のはざまで戦い続けるテレビ東京の勇姿!」

松本さんの「それお前がテレ東にチャンネル合わせてるだけやないか」っていう突っ込みもよかったです。

でも、その突っ込みがあろうとなかろうと、裏切りがきいてて好きです。



Aブロック同点決勝の第四問

お題
名前負け丸出しの競走馬の名前は?

これは普通に考えれば「イットウショウ」。

そこからどう裏切るかは難しいですね。

一等賞というニュアンスをどう表現するか。

このお題に対する答えは二つしかないのですが、私のベスト1解答は千原ジュニアさん。

「サンジュウニバシンサー」

なるほど、そういうやり方か。

馬鹿げている感じが好きです。

これもさすがといったところ。



Bブロック第一問。

お題
最新型洗濯機。「この機能いる?」どんな機能?

これは単純明快なだけに自由度があるようにみえて難しい。

その機能はほかなら役立つだろうけど、洗濯機にはつける必要なしってことでせめるのが王道でしょうか。

そんなの無視してぶっとんだとこから攻めるのもありですね。

私のベスト1解答は一般素人さんからの解答。

「回転数の分だけ洗濯っちが育つ」

ケータイ大喜利なんか見てても思うのですが、素人離れした素人ってのは確実にいるんですね。



Bブロック第二問。

お題
エレベーターガールにとったアンケートで「8%」。何が8%?

これも攻め口いろいろですね。

エレベーターガールを無視してアンケートの答えで8%くらいになるのと言ったらこれ、ってことで攻めるのもよし。

エレベーターガールの少数派意見といえどもそれはないだろってことで攻めるのもよし。

その方程式からのさらなる裏切りもなおよし。

私のベスト1解答はバカリズムさん。

「スカウトで入った」

そんなわけないので馬鹿げてる感じがして好きです。



Bブロック第三問。

お題
みんなで何を話しているのでしょうか?教えてください。

写真で一言です。

写真というか絵なのですが、ちょんまげ頭の武士風の男たち10名ほどの絵です。

紙を広げてみんなでなにやら見ています。

何を見ていると考えるのがおもしろいのか。

「間違いない、このページだけウォーリーがいない!」

こんな答えが思いつきましたが、プロの方の答えには及びませんね。

私のベスト1解答はバカリズムさん。

「寄せ書きのバランス」

プロってる答えだなぁと思いました。



決勝戦第一問。

お題
圏外だったのにあることをきっかけに携帯のアンテナがバリ3を越えバリ4に。何があった。

これはどう攻めるのか考えるのも難しいですね。

そんな関係ないことがきっかけで!?、って感じにするのか。

はたまた、そりゃ携帯さんもバリ4にならざるを得んわなって感じにするか。

なにかどっかに裏口というか抜け道というか、いい裏切り方がありそうです。

ジュニアさんの「大林素子が帰った」っていう、それで今まで圏外だったのねっていう攻め方は、なるほどなと感心しました。

それでも私のベスト1解答はバカリズムさん。

「バリ5に言いつけた」

松本さんのコント「世界一位の男」的発想。

その手があったか。



決勝戦第二問。

お題
何と言っている?

写真で一言。

赤ちゃんが怒ったような形相で口を広げて何か言ってる写真です。

全身は見えなくて顔だけしか見えません。

「志村うしろ!志村うしろ!」

こんなん浮かびましたがちょっとありきたり。

ベスト1解答は千原ジュニア。

「弘毅!ボディーや!」



決勝戦第三問。

お題
「ボールが止まって見える」と言った川上哲治。
「ボールの縫い目が見える」と言った世界の王。
9年連続200本安打のイチローは何と言った?

振りがしっかりと効いた三段落ち。

オーソドックスながら難しい気もします。

時速100キロ以上のスピードのボールがゆっくりに見えることをどう表現するか。

はたまた、そんなこと表現せずに、ぶっとんだことを言って、そんなこと今きいてへんわってつっこませるか。

ただそれでも、前の二人の発言を受けてのというか、前の二人の発言ありきの答えってのがよさそうですね。

ベスト1解答は千原ジュニア。

「ボールの縫い目がみえる王がこっちをみている」

答えが二つしかないのでこれを選ばざるを得ませんでした。

松本さんも言ってましたが、もうちょっと見たかった。

決勝戦のルール上多くの答えが見れないのが残念。



決勝戦第四問。

お題
相撲の決まり手が1つ増えて八十三手になりました。何ですか?

これは個人的には一番いやな問いでした。

というのも相撲に関する知識が圧倒的に少ないです。

だから基準点となる軸を作れない。

八十二手のうちの一つの決まり手もわからない。

やっぱそれがわからないと、ああそんな決まり手いかにもありそうだな、って答えも発想しようがない。

そして、相撲に関する知識がないので、二人の答えを見ててもいまいち「おお!」って思えませんでした。

とにかく決まり手とは勝った時の方法といいますか、勝ち方、なので、そんな勝ち方だめだよって感じで攻めればいいでしょう。

私のベスト1解答はバカリズムさん。

「二人がかり」

相撲を知らない私でもなんか決まり手っぽい感じが残ってるのがわかります。



決勝戦第五問。

お題
夜道。さっきから誰かがついてきてる。誰?

普通に考えれば「ストーカー」ですが、だからといってストーカーぽくない人を探して答えればいいわけではないという、端から基準点を作らせない高度な問題です。

それだけに発想力が問われる。

私はなんとなく「ヨネスケ」ってのが出てきました。

ベスト1解答は千原ジュニアさん。

「余貴美子」

この人が誰なのか知りませんが、答えが二つしかなく、もう一つのバカリズムの答えがしっくりこないので、こちらで。



以上、全12問の私のベスト1解答でした。

全体を通して感じたのは、やっぱ言い方って大事ですね。

活字にして淡々と発表するとしてどの答えがおもしろいかが重要だとは思うのですが、やっぱり言い方で笑わせられるのもプロの力。

あと絵ですね。

お笑いの人、とくにボケの人は、えてして絵がうまいです。

洗濯機の機能のお題におけるバカリズムさんの答えなんて、絵がおもしろくて他の四人をリードしてましたね。

そして大喜利は自分も考えながらやるのがいいですね。

プロの芸人さんの凄さが身にしみます。


なんでなんですかぁ!?

2009年12月11日 18時30分19秒 | お笑い
なんの脈略もなくたまにふと思い出すことって、誰にでもありますよね。

何年くらい前でしょうか。

ダウンタウンDXにブラックマヨネーズが出演してた時の話です。

なんかどういったいきさつがあったのか、全然覚えてないのですが、浜ちゃんが吉田に「おまえ今日、ずっと顔にモザイクかかってるからな」ってつっこんだんです。

そしたら吉田が「なんでなんですかぁ!?」って若手芸人おなじみのリアクションをしたんですが、それだけじゃなかったんです。

「なんでなんですか、なんで呼んでくれはったんですか、じゃあ逆に。」

ダウンタウンの二人も素で笑ってたのが印象的でした。

M-1グランプリ 2009

2009年12月09日 15時38分50秒 | お笑い
年の瀬ちかい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

11月は一切更新せずに12月を迎えてしまいました。

年末には恒例といえるようなおなじみのイベントごとがたくさんありますね。

そのなかでも、私にとっては「M-1グランプリ」が何より大きなイベントです。

決勝の8組に残ったのは以下のとおりです。

出番順に並べてみます。

ナイツ
南海キャンディーズ
東京ダイナマイト
ハりセンボン
笑い飯
ハライチ
モンスターエンジン
パンクブーブー

初登場はハライチとパンクブーブーです。

このメンバーをみると、なんか少し物足りない気がしてしまうのは私だけでしょうか。

M-1という大会の勢いが感じられなくなることを一番恐れています。

前回なんかは敗者復活からのオードリーが大いに盛り上げてくれました。

今回は盛り上がりらしい盛り上がりがあるのかどうか。

従来のことを従来通りにちゃんとやれてる漫才より、斬新かつ革新的な内容の漫才がみたいですね。

初登場のハライチのネタがそれにやや近いでしょうか。

視聴率的には最近の大会の方がいいらしいですが、それでも初回から3回目くらいまでの大会はとてもおもしろかったですね。

舞台裏もいまとはちがうすごい空気だったらしいですよ。

笑い飯がこの上ない盛り上がりを見せてくれましたね。

彼らがあのとき優勝しなかったおかげで、毎年彼らのネタをM-1という舞台で見れたことは、よかったことかもしれません。

今年がラストイヤー。

同情的な票ではなく、ちゃんとした審査員の票で、誰もが認める優勝をつかんでくれるのが、一番テレビ的といえばテレビ的ですね。

5番手という順番は決して悪くないですよ。

がんばれ、笑い飯。