MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

女賭博師十番勝負

2018-11-09 20:22:24 | 邦画
一日一本任侠映画を見ていく企画
本日の一本は相変わらずの江波杏子さん追悼を兼ねて
江波杏子さん代表作「女賭博師」シリーズの第13弾

一応前作DVDを所持してるのですが、昨日に書いたようにKADOKAWAさんは
一貫したコンセプトでこのシリーズのジャケットを製作しておりますので
一応は写メ撮ったんだけど、今作のコンセプトがいっちゃンわかるはずの
盆呉座の上のサイコロがまるっきり写りが悪くて密林からジャケ写を拝借させてもらいました

ってことでこの映画でのメイン博奕はサイコロ3個をふってでた目の数がカブとおんなじで
カブ(9)が子の最高値、親は三ピン九ピンとかあるようでして
”サイカブ”と言う勝負で
兼松組の盆でサイカブ名人と言われてる大坂志郎演じる留造に勝利する
このシリーズで大坂志郎が出てくるとなんだかサマ師のイメージが植え付けられますが
この作品ではイカサマしない完全なる名人と言う役所でして
この大坂志郎の子供に峰岸隆之介と夏純子さんが・・・って夏さんは最後まで堅気の役所
父の敵を討つために釘師をやめてサイカブの修行の果てにサイカブ名人位まで獲ってしまうのね

今回の銀子さんは大瀧海運の娘で兄で現在の社長には兄役の舟越英二さん
専務の渡辺文夫に女(高千穂ひづる)をあてがわれいいようにされています
ってことで中井興行と渡辺文夫とに蹂躙される育ての親の大瀧海運を救い
峰岸隆之介とも敵討ち勝負すると言うことで

今回の映画でお銀さんと対立する女賭博師には松井康子さんだった
彼女を使うのにノンヌードってあり得ねぇー
ってもかーるくあしらうには丁度いいキャラクターだったのかもしれなかった
かしまし娘からお二人が出演されてましたが、軽めの小芝居ってことで箸休めにもなってませんでした

何作目だったか脳に障害がっていうのがありましたが、そのときはなにも起きませんでしたが
今回のお銀さんは襲われて頭を打ったときの後遺症で目が見えなくなり
博奕好きの永井一郎に助けてもらうのね
悪党がより悪党らしく悪辣になり、善人は最後まで善人と言う構図で構成されてた映画でした

1969年製作、日本映画、大映作品
高岩肇脚本、田中重雄監督作品
出演:江波杏子、峰岸隆之助、大坂志郎、夏純子、船越英二、渡辺文雄、小松方正、高千穂ひづる、松井康子、菅井一郎、北龍二、早川雄三、上野山功一、平泉成、三夏伸
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沈黙、愛

2018-11-09 20:03:08 | 韓国映画
見終わって調べていくうちにallcinemaさんのこも映画の梗概になんとこの映画
スン・ホンレイ主演による2013年の中国映画を「オールド・ボーイ」「新しき世界」のチェ・ミンシク主演で韓国でリメイクしたミステリー・サスペンスとのこと・・・
中国映画ってことで日本には入ってきてないようですので
ま私にはリメイク作品が初見と言うことになるんですか
ある意味リメイクしたくなる気持ちはよくわかりますが

オリジナルの中国映画ではチェ・ミンシク演じる主人公の
韓国で所謂格差の象徴とも言える大金持ちの男性は社会主義資本制度の中で
やっぱお金持ちの男としても描かれていたのかな
そんなとこが実は気になって・・・
韓国ではこういった一握りの人間が実際に韓国の政治経済から司法までをも思い通りにさせているある意味ステレオタイプの人物像があってこそ成立しえる映画ってことですよね

お話としては大金持ちのイム・テサンは先妻に先だたれ
現在年頃のドラ娘を一人で育ててきたが
現在は有名女性歌手と、再婚しようとしており
二人の仲がうまくいくようにと娘に会わせたけど・・・
ある日この女性歌手の濡れ場動画がネットに流され、それを見た娘が
義母となる歌手を呼び出したことで

娘が義母となる女性歌手を殺した罪で逮捕され、裁判にかけられるのだが
娘はベロベロに酔っており義母を殺した記憶が全くないので自供していないものの
イム財閥の解体を目指す韓国の検事は証拠不十分、自白なしのまま殺人の裁判にかけてしまうのね

ここいらは検察が財閥憎しで、これをきっかけに・・・って言う韓国の事情が垣間見れるンですが
イム財閥はその金力からどんな弁護士でも雇えると思うのですが
ミンシクは、どことなく見てくれが実に寂しそうな女弁護士チェ・ヘジュンに、娘の弁護を依頼する
ここから実は見終わってから知ることになるんですがイム会長の完全なるトリックが隠されていたんですが
見てる観客側のこっちも雇われたどこから見ても貧相で敏腕と言うか辣腕と言うか
韓国の司法になんのコネももってないチェ・ヘジュンが裁判で大逆転を見せかも
って言う期待感で裁判を見ていくことになるんですが
これまた観客は製作のプロットに完全にはめられていくのですね

実はもう最初っからイムのトリックに完全にはまってるこっちは
焼失された現場での防犯カメラの映像が登場して
原告検察とイムがそのUSBの争奪戦を行い
それが被告人弁護士の正義感によって暴かれ、イム会長は裁判中に真犯人とし逮捕され

しかし、まだその先があり、すべての真相が観客に示された時の衝撃がすごいや
ここですよねリメイクしたくなるとこは・・・
邦題の原題「沈黙」のあとに「、愛」をつけた意図も知らされる
そんな派ででもないし、アクションもないある意味法廷映画ではあるんですが
タイまでロケに行くと言う実に羨ましいほどお金をかけた作品でしたねぇ

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
チョン・ジウ脚本・監督作品
出演:チェ・ミンシク、パク・シネ、リュ・ジュンヨル、イ・ハニ、パク・ヘジュン、イ・スギョン、チョ・ハンチョル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする