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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

いぬやしき

2018-11-14 23:52:24 | 邦画
「いぬやしき」と言う映画のDVDって言うかBlu-rayを観ました
これもまんがが原作の実写化だようで、見終わって調べたらTVアニメにもなっていたようです
TVアニメは置いといても原作まんがの累計販売実数から実写化による観客動員数って言うのが読めて商売になるから
まんがの実写化って言うのは日本映画界の常識ですから
まんが原作をこぞって映画化されていますが

これにもリスクがあるようで
よく聞かれるものは、まんがのキャラクターと実写化のキャラクターとのまんがファン層の乖離なんですが
この映画に関してはそのようなお話は、ほとんどネット上には見つけられず
主演の中年?老年?おっさんを演じてる木梨憲武の評判の良さが目立ちましたが
確かに木梨さんは映画のキャラクターとしては私自身もびっくりするほどの演技だと思いましたが
圧倒的な殺人マシーンと化した佐藤健に堪能させられましたし
映画のバックとなってる新宿がほぼ庭場みたいな馴染みの街って言うのも映画を面白く指せてる要因でもあったようです

空を飛びビル壁を文字通り縦横無尽に駆け抜けるCG映像のスピード感に
127分の尺もあっと言う間に・・・
先ほど見た「孤狼の血」とはまた別に楽しめる作品でしたが、この映画SFアクション映画ではありますが、テーマは完全に親子愛
木梨にすれそれを広げての家族愛を謳っている訳でしてコレが人助けに繋がり
佐藤健との対決への原動力になってるし

佐藤健は、母への愛情への裏返しと言うことで
母親を自殺に追い込んだ世間への主旨返し人々への無差別殺人へと歪んでいったようですが
二人の相反するベクトルの根源は親子愛に他ならないんですよね

前半あれだけ妻に子供に疎まれても御父さんとしては変わらぬ愛を貫き通すから
見てるこっちは後半の佐藤健との劣性の戦いに応援を知らずに送ってしまうプロットの巧みさ
って言うのは原作同様なのか・・・

機械人間のCG造形も実に違和感なく見られて
日本映画でのCG技術の高さもうかがい知れて実に楽しめる2時間強でした
私は猫派の人間ですがこんなワンちゃんなら犬もいいもんだと

二階堂ふみさんのファンではありますが
なんか今作品では彼女でなくてもよかったような役でして
女優さんDDの私には木梨さんの娘を演じていた三吉彩花に軍配

見終わってこの記事を書いてる今でも頭の中ではナゼか
佐藤健が手でっぽうでの"バン、バン、バンっ"がリフレインしてる

2018年製作、日本映画、フジテレビジョン作品、東宝配給
佐藤信介監督作品
出演:木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、福崎那由他、濱田マリ、斉藤由貴、伊勢谷友介
コメント (2)
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孤狼の血

2018-11-14 19:15:23 | 邦画
"びっくり!どっきり!クリトリス!!"
いや面白過ぎるだろう、もう面白いって言うよりは
こちとらこの映画からノスタルジーでしかなかったかなぁ
撮影機材がフィルムからデジタル媒体に変わったくらいで
フィルムのざらつきがないだけでもう昭和の東映の実録路線の映画の世界観を
平成の現代に甦らせてくれただけでもう涙がちょちょぎれて・・・

ってことで映画のメインは県警の刑事ですが
これは東映実録路線を現代に甦らせたってことで
現在わたしが続けている一日一本任侠映画を見ていく企画の
本日の一本に十分に充当する作品です

映画は1988年広島の地方都市(映画では一応は呉原市と言う仮名になってる)で
対立する2つの暴力団の抗争と県警の刑事との三つ巴と言うか
一方の組にズブズブの刑事の新人相棒の目を通して語られていく・・・
これって柚月裕子って言う女性作家が書いた同名タイトルの原作の映画化だったんですね

見てると「県警対組織暴力」、「仁義なき戦い」へのオマージュに溢れ巻くった作品ですねぇ
ここは「県警対・・・」のあのシーンに
「仁義なき・・・」のこのシーンへの完全なるオマージュがもうプンプンと匂ってくるし
今は亡き当時の東映の役者さんが現在の役者さんがとWってくるのね

いや、ここのトップに書いたような"びっくり・・・"や
"警察じゃけぇ、な にをしてもいいんじゃ"など
耳について離れない台詞の語呂といい、もう完全に男泣き映画になってるような
全編東映実録やくざ映画路線を踏襲したというよりもそこは平成のですから
バイオレンスとセックス描写と言う不良性感度満載の映像も実にいいですねぇ

オープニングだけの出演ですがブタのクソを食わせ嬉々として堅気の指を枝切り鋏で切り取る狂喜を嬉々として演じる竹野内豊の演技は
日本映画がどこかにおいてきてしまった韓国ノワールのエグさを想起させて
日本映画ここにありの様相が個人的には嬉しかったかなーー

当時の東映の映画だとどんなに長くても90分を越える程度で完結させるんだけども
そこは現代ですからそれよりも40分程度長尺
その長い後半の40分は松坂桃李に主役が交代と言う二部構成になっていたんですね
後半の一躍主役躍りでた松坂桃李は目がギラギラと精悍な面構えになってきて、
自分の主役映画であると言う認識がにじみ出ていた

原作者の柚月さんって絶対東映の実録路線映画のファンだったとしか思えない

2018年製作、日本映画、「孤狼の血」製作委員会作品、東映配給
白石和彌監督作品
出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、音尾琢真、阿部純子、滝藤賢一、田口トモロヲ、黒石高大、嶋田久作、勝矢、九十九一、町田マリー、伊吹吾郎、MEGUMI、中村獅童、竹野内豊、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介
コメント (2)
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