映画美学校の実習で制作された学生映画が、2017年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で正式上映され、北海道知事賞受賞を受賞した横山翔一監督作品
実はこの横山監督はOP・PIVTURESの「新人監督発掘プロジェクト」に応募して
なんとこのブログにもアップした「新橋探偵物語」を作られたお方だと知ってましたので
この作品を見たいとおもっていましたが
映画学校が版権を持っていて・・・
で、なぜかこの作品をオールインエンターテインメントが9月25日にDVDリリースしてくれたんですね
オールインのある意味社会貢献なのかしら
っていってもなぜか連日レンタル中でようやくレンタルできました
そうですかなんとご自身が勤められていた新橋が舞台
よっぽど新橋界隈のフーゾク的な街がお好きなんでしょうか
町の雰囲気が生き生きと喝破してるのは特徴的ですね
新橋の映像制作会社”新橋映像社”に勤める真中晴男は、
同僚・のカオリに片思いしていて
そんなある日、カオリは突然会社を辞めることを知った晴男
カオリの退職の日、泥酔したカオリを彼女の部屋まで送り届けた晴男は
なんとカオリの部屋で大量のAVを発見してしまう
そのAV女優は"お姉ちゃんです。何年も前に出てっちゃって・・・
だから、これで元気なのを確認してたっていうか"
それを聞いた晴男は勤務そっちのけでカオリの姉探しを手伝い始める
が、向かった先のAV事務所で事情を聞くと、なんとAV会社の社長がカオリの姉のパトロンで
彼の運転手が姉を拐って行方不明に怒り狂っていて
社長一派と晴男カオリの二組が競うように姉の行方を探すものの
そこは姉妹、姉の写真のバックに故郷の景色を見てとって・・・
この映画の立ち位置として、このDVDにつけられた予告編には「新橋探偵物語0」とつけられていましたが
そうですね、こちらは映画学校の学生製作ですからAV業界を描いてはいるものの
エロスな内容は皆無です
「新橋探偵物語」はRー15とRー18の両方を作ってるけどもピンク映画っていう違いですが
基本的なプロットは表裏一体になっているんですね
こちらは妹が姉を、冴えないキモ男と一緒に探すなかでこの監督お得意の巨大一物が登場して来ます
「新橋・・・」では姉の刑事が素人探偵と一緒に妹を探すというシンメトリー
というか名実ともに姉妹作品をなしていたんですね
60分という短さに映画の持ってる猥雑なものをしっかりと入れ込む監督の力量は素晴らしいし
ピンク映画に新しい風を吹き込めるといいな
2016年製作、日本映画、THE FILM SCHOOL OF TOKYO作品
横山翔一脚本・監督作品
出演:大重わたる、斉藤結女、菊池明明、後藤剛範、岡野康弘、松原一郎、西辻こずえ、近藤善揮、伊神忠聡、尾倉ケント、小見美幸、谷口由里子、ひと:みちゃん、矢野昌幸