MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

黒薔薇昇天

2020-09-29 23:26:51 | 邦画
東映チャンネルでは、R -15版を今月のロマンポルノということで
深夜枠でリピート放送されていまして、見る機会にめぐまれても
これを9月1日に購入していて、なかなか買っちゃうと見ないっていうことで
積んでありましたが・・・
主演がSMの女王の谷ナオミさんなので、団鬼六先生の作品の映画化だと思ってましたし
なんでBlu-rayに発売?
っても思っていましたら、藤本義一先生の原作で、監督脚色が神代辰巳だったわけね
 
そして一応谷ナオミで売ってはいますが、実質昭和の怪優岸田森さん主演の作品な訳ね
岸田森さんはロマンポルノに2、3本出演されて流ようですが
彼の真価を一番発揮してるのが、どうやらこの作品だったらしい(ってのも、他の岸田森作品は見てないので)
”わてら芸術を作ってますねん“”わいが作ってるのは、ただのエロやない。大島渚はんや、今村昌平はんと同じ芸術なんや“って劇中公言して憚らない家内制手工業のぶるフィルムの監督兼何でも屋さん
 
1975年製作ってことですから、いわゆる昭和50年ということで
本番映画はブルーフィルム
この時代ですから今みたいにAVなんてない時代ですから、裏社会で出回ってるのはフィルムプリントですし
撮影は手持ち16mmカメラ、照明さん一人に監督さんがいれば、後は本番ができる男と女がいれば製作できる
75年の10万円が、今現在でどのくらいの貨幣価値かはわかりませんが
10万円で製作できるみたいですね
ってことで今では伝説になってて、真偽野ほどはわかりませんが、よく活動屋さんの小遣い稼ぎのアルバイトでブルーフィルムが作られていたって聞いてはいましたが
 
そんなブルーフィルムを生業としてる岸田森さん
主演女優の芹明香が共演男優の旦那さんの谷本一との間に子供ができてしまい
撮影を中止せざるを得なくなり
その中断でも食わねば生きてはいけませんから、犬の息遣いとか、猫のミルク飲むと音とか、動物の音を録ってお色気音声テープを作って
とただでは生きていかない根性
 
そんな中でお金持ち旦那さんにのお妾さんである谷ナオミと出会い
彼女をブルーフィルムの女優にと、なんだかんだと言いくるめる
岸田森の演技というか先に書いたような監督論と言うか芸術論を吹きまくる関西弁が素晴らしいんです
 
で、最終的に岸田森に強淫(誤字ではない、造語)される谷ナオミ
って途中から撮影隊が入ってきて、むりくりブルーフィルム一本撮り上げてしまい
さらに芹明香の妊娠で撮影中断されてた作品を再撮影して
ってこの相手役が谷本一、谷ナオミとセックスしていよいよクライマックスって言う時に
芹明香は“谷本に逝っちゃダメ”って喚き出すし
岸田森は岸田森で逝きそうになる寸前に谷本を蹴り
ってっことでブルーフィルム屋さんでもセックスは売っても真の愛は・・・
と言ったオチだったのね
 
日活なのに全編ロケで手持ち撮影
さらに劇伴奏は、全編昭和歌謡で綴られている作品だった
縛られない谷ナオミさんも良いもんですね
っていうか、タニさんのバーターでの出演だったのかワンシーンでノンヌードで東てる美さんが出演されていたなぁ

切り口の違う記事はコチラ
 
1975年製作、日本映画、日活ロマンポルノ作品
神代辰巳脚本・監督作品
出演:岸田森、谷ナオミ、芹明香、谷本一、高橋明、庄司三郎、山谷初男、牧嗣人、東てる美
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P2

2020-09-29 18:40:09 | 洋画
今月はじめ、韓国映画の「悪魔は見ていた」を見て、どーしてもっていうか、
デラシネの映画ブロガーですから、どこかに書いてはいたものの
今ではどこにも痕跡がないってのもありまして
この韓国映画の元ネタというかオリジナルの「P2」が家のどこかのDVDの山にあるのはなんとなく記憶していて
暇な時に、探していて、なんとか月が変わらない前に見つけ出すことができました
ってことで早速鑑賞
 
比べちゃいけないんでしょうが、やっぱおもしれぇから、リメイク作りたく夏の例え通り、オリジナルの方が数段面白かった
って変な黒幕みたいな連中はいないし
地下駐車場の係官はもう変態すぎるというか、サイコだし
ヒロインは駐車場係官が横恋慕するのが、ノーマルと自負?する
私でさえちょっとその肉体に惹かれる
ほどの肉体美であるし、ってことで
こんなんだったのかって、十数年前の作品でしたが
着替えさせられてに衣装というかドレス姿が色っぽかったなぁ
 
韓国版を貶めるつもりはありませんが、映画通ならお分かりのように韓国の制服警官は、全く役にたたないねぇ
NYPDの制服というかパトロール警官はちゃんとお仕事していくのね
ちゃんとお仕事していくからスリルと緊張感持田生まれるわけですよね
 
すっかり忘れていたんが、これほどグロっていうか
そんな描写が多くあったんですね、車でセクハラ部長を車でグチャってしちゃうし
ヒロインは追いかけて噛みつく犬をグチャグチャに刺し殺して血みどろになるし
駐車場係員の目を刺して逃げるシーンでも刺してるアップはあるしで
しっかりホラーサスペンスの条件を満たしてくれてるのも高得点です
 
時代が時代だけに携帯電話は二つ折り3G携帯なんですね
だから開いて画面の光量で懐中電灯の代わり
時代ですよね、コンサート会場や劇場で客席の光量が落とされた時に座席番号見るときにこんな使い方したなぁ
って懐かしかったよ・・・
 
2007年製作、アメリカ映画
アレクサンドル・アジャ、フランク・カルフン脚本、フランク・カルフン監督作品
出演:レイチェル・ニコルズ、ウェス・ベントリー、フィリップ・エイキン、グレース・リン・カン、ステファニー・ムーア
コメント (2)
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