MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

新・座頭市物語 笠間の火祭り

2020-09-30 23:24:41 | 邦画
これも「P2」を探してるうちに、”見てないなぁ!座頭市の最終話“ってことで
先に書い「ずべ公番長 夢は夜ひらく」と一緒に取り出して置いた作品
1973年製作って事で”座頭市“は古巣の大映が無くなって
東宝とか、TVとかに座頭市野ホームグランドを求めていた時に
勝プロダクションが勝新プロデュースで、実兄の若山富三郎主演で「子連れ狼」シリーズを5本製作し、
当時映画作るとお金がかかると伊丹イズムの節約術を不動産のみに特化して
 
自社製作できない東宝直営館に番線映画を供給するために他社作品や独立プロ作品を番線に載せるという
現在の映画会社は映画を作らずに配給業務を自社の直営館に・・・
っていうシステムを立案して
そんな中で「子連れ狼」はスマッシュヒットするということから
 
勝新さんもほんじゃってエロ時代劇「鬼の半蔵」を切り上げて、「座頭市」を復活さsっるものの
一応その東宝の劇場の番線にの座頭市劇場映画最終篇ですよね
って事で、座頭市自体もその人物像は原点に帰ったっていうか
生まれ故郷の笠間に、期せずして「新・座頭市物語(1963)」同様に帰らせて
幼なじみの男が故郷を代官の権力とヤクザの機動力を借りて生まれ故郷を食い物にする状況を一人で防ぐというお話
 
前半は故郷に帰った市さんが、故郷の思い出にふける様を情緒的に描きつつ
食い物にされていく様を知りつつも何も動きませんが
後半はヤクザの盆茣蓙で、いかさまザイを居合で暴いてからは
もう仕込みが鞘に収まってる暇がないくらいの剣戟ですが座頭市も「子連れ狼」のスプラッターを受け継いでの残酷造形の世界観を描いていくんですね
 
ヤクザの腕は切り落とされ血飛沫ブシャーだし
足はスネから切断され人体が転びまくってる傍で斬られた脚はスネから下だけ立ってるとか
代官は首を斬られてスプラーだし
やっぱそう言ったシーンはこの時代求められていたのかな
 
これ以降座頭市はTVに移行していき、さらに三クールまで生き続け
最終章というか集大成というか松竹配給で89年に劇場に帰ってくるんですが・・・
そこまでなんですよね
 
勝新さんのライフワークになった座頭市シリーズ最終作品ということですが
多少スプラッター座頭市になっていますが
普通の座頭市ではありました・・・
 
そういや先日お亡くなりになってた、岸部シローさんが出演されてましたが
いてもいなくても
っていうかいない方がプロット的には締まっていたようなっていう役でした
 
1973年製作、日本映画、勝プロダクション作品、東宝配給
安田公義監督作品
出演:勝新太郎、十朱幸代、岡田英次、佐藤慶、土屋嘉男、岸部シロー、横山リエ、遠藤太津朗、志村喬
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ずべ公番長 夢は夜ひらく

2020-09-30 20:19:54 | 邦画
「P2」を探してる時に、DVDや録画の山を漁っているうちに
そういや、あれだ渡哲也さんが亡くなった時に、園まりさんの歌謡曲を映画化した日活作品「夢は夜ひらく」を見たときに、楽曲でも何人かで競作されてて
私個人的にも、ある意味歌詞と歌唱のインパクトから藤圭子さんの印象がかなり強く喧伝されてて
私なんか「夢は夜ひらく」は藤圭子さんの歌だと思ってましたが
藤圭子さんの場合「圭子の夢は夜ひらく」だったんですね
 
そんな藤圭子さんを持ってきて、東映さんが1970年に大信田礼子さん主演に据えて
この作品を作り、なんと当時はそう言わなかったようですが”東映ピンキー路線“の一本として、シリーズ第一作を製作
これがスマッシュヒットして^_^
「ずべ公番長」大信田礼子さんの代表作としてシリーズ4本が作られたようですが
果たしてピンキー映画の範疇に入れて良いのかどうか池玲子や杉本美樹作品と比べると、じつに微妙だし
 
第一作ということで大信田礼子さん自体一本立ちしてない微妙な主役
だったようで、一枚目が女優さん3人が並んでる状態だし
日活では一枚看板で何本か主演作ヲ撮ってる大信田礼子の敵役になる
夏純子さんでさえ5枚目ですからねぇ
集三枝子さん、好きな女優さんだったなぁ
って感慨派置いといて
 
このシリーズ一応DVD全作東映さんから発売されてて
一応見てるんですが、第一作ということで、ある意味山口監督も手探りだったのか
他作品ではクライマックスでは大信田礼子さん筆頭にずべ公達がダンビラ振り回しての剣戟で落ち着くものに変貌していったんですが
 
この第一作ではクライマックスでダンビラ振り回すのはゲストに出演してる梅宮辰夫と宮園純子さんなのね
っていうか、後半は主役というか映画プロットでも宮園純子さんに立ち位置いつのまにか変わっていたような
 
わずかにピンキー映画に一環に入れられてるのは大信田礼子塔子夏純子野パンチラキックと賀川雪絵さんの左乳だったのね
 
ガールズアクションに昭和歌謡をミックスした作品
90分は退屈しなかった
 
切り口野違う記事はコチラ

1970年製作、日本映画、東映作品
山口和彦第一回監督作品
出演:大信田礼子、橘ますみ、賀川ゆき絵、集三枝子、梅宮辰夫、藤圭子、谷隼人、曽根晴美、左とん平、坊屋三郎、左卜全、南利明、金子信雄、宮園純子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする