昨日に引き続いての「機動捜査班」シリーズの第二弾
何せ一枚の円盤に二話分収録されてますからね
なんと悪人に今作も内田良平さん、機動捜査班の大宮刑事には前作に引き続いて青山恭二さん、
前作からほぼ1ヶ月後に公開されていますから
二本撮りで撮ったのかもしれませんが
大宮刑事を指導しつつ捜査する二本柳寛さんがいませんから
ほぼスタッフも一緒ですけど二本撮りではなかったのかも知れません
前回のときにも書きましたが企画段階からして制作基本路線が
東映の「警視庁物語」とは根本から違っているから比べても仕方ない
犯罪ドラマとして作っていますけど、コチラの場合は一応刑事は狂言回し的な存在でしかなく
犯罪者主体の人間味の薄い犯罪ドラマとして成立してる作品
売春組織と手を結び、買春した社会的地位のある男どもを写真とか、現場音声テープに望遠で撮った8mmとかで恐喝するゴロつき業界新聞社の内田良平
それに加えて実は敵討ちまでをもプロットに組み込んだ作品だった
ドラマに売春組織壊滅に着手する刑事を他所目に恐喝しまくり
さらに警察に足のついた部下まで殺してしまう内田良平の非情さが浮き彫りにんsるものの
実は売春組織のフロントのキャバレーに潜り込み
ボスを探し敵討ちしようとする女に香月美奈子さん
キャスティング的にはシスタームービー感は否めませんけども
犯罪者側のドラマの外側でしっかりと彼らを追い詰めて行く警察側の描写が薄くなっているのは否めません
そう今作に関しては犯罪者側からドラマを構成していましたからね
そして内田さんと香月さんとの意外なつながりとプロットに一応起伏を与えてはいるんですが
人間の犯罪に向かう業みたいなものが薄いんだよね
この路線では行くんでしょうか今後は・・・
1961年製作、日本映画、日活作品
長谷川公之・宮田達男共同脚本、小杉勇監督作品
出演:青山恭二、香月美奈子、内田良平、南風夕子、近藤宏、南寿美子、佐野浅夫、土方弘、山田禅二、伊藤寿章、宮崎準、嵯峨善兵、伊藤孝雄、星ナオミ、松本染升、中台祥浩、長尾敏之助、花村典昌、ビル・バッスン
