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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

老後の資金がありません

2022-04-21 23:17:00 | 邦画
これも積極的に日本映画を見ていこうと言う企画で視聴した作品
原作ありきな作品だったようですが
ちょっと前に政府主催だかなんだかよくわかんねぇけども
老後の資金が2000万円ないと老後年金だけでは生きていけないって言う時代になったって言われていたのですが
この映画によると人生100年の令和の時代ではなんと4000万円と政府よりも倍額が必要だってこの映画では結論付けてくれてましたが
もはやロシアがウクライナに侵攻して、世界が反ロシアとロシア派に分断されて
いつ第三次世界大戦が起きてもおかしくないような現実社会ではもはや老後のお金の心配ではなく、核で地球は壊滅してるかもしれないなぁ
 
そんなことを夢にも思わない時に作られた作品
まぁ時宜に合わせて作ったドタバタ喜劇ですよね
いわゆる昭和の映画会社が作っていたプログラムピクチャーの一ジャンルとしてあったくすぐりとかの小ネタをいくつも積み重ねて笑わせ
さらにハラハラのプロットをも随所にちりばめることで
観客を劇中の主人公に自己投影させて
最後にはハッピーエンドでホットさせるドタバタ喜劇を現代に蘇らせた作品だった
 
しかし、まぁよくこんな作品にこれでもかって言う役者と芸人をこんだけ集めたものですねぇ
三谷幸喜さんまで出演していたのには驚いたし、未だに元気な毒蝮三太夫の日本刀がすげぇ
街頭ビジョンのCMだけで哀川翔さん?って思ったら最後にちょっと出演されていたり
もうどんだけ俳優陣にお金かけてんのよ
主宰製作委員会のTBSってやっぱお金あるんですねぇ
ってここんとこ見てる日本映画のほとんどがTV会社の作品ばっかですよねぇ
映画会社が映画作らなくて、TV会社が映画作る時代なんですよね
本末転倒やないかい
 
こんな作品誰が見るんやって劇場公開されてた時には思ってはいたものの
見てる間はそれなりに映画の世界観にきっちりと私も嵌め込まれていたような
個人的には天海祐希さんはさほど好きな役者さんではないからねぇ
これって夫役の松重さんが実にいいんだよねぇ
自己投影っていうか、まるで自分自身を見てるような役所だったよね
 
お母ちゃんに家庭は任せっぱなし
さらに言うべきことは言えずにいい顔しちゃうから
葬式とか全部、果ては母親まで引き取ってしまう始末って
もう自己投影っていうよりは
典型的な日本のお父ちゃんって言うような人物でしたし
会社倒産して無職なのに、その現実を他人にはひたかくすっていうのも
なんか自分を見ていた感じでした・・・
 
完全に松重さんで見ていた作品だったよな
個人的には人とのコミュニケーションが苦手は私にはシェアハウスでの
さらに老人ホームでの生活はできないなぁ
完全なるコミュ障害な自分を知らしめられた感じでもありましたが
令和の時代で映画も変わってきてるはずなのに
昭和のドタバタ喜劇がこんな形で生まれ変わってきてるのにもちょっと感動していたかな
そして、バトンは渡された 」の監督さんだったのね
そしてベテラン斉藤ひろしのホンだもんねとドタバタ劇に納得
 
2021年製作、日本映画、「老後の資金がありません」製作委員会作品、東映配給
垣谷美雨『老後の資金がありません』原作、斉藤ひろし脚本
前田哲監督作品
出演:天海祐希、草笛光子、松重豊、新川優愛、瀬戸利樹、加藤諒、柴田理恵、石井正則、若村麻由美、友近、クリス松村、高橋メアリージュン、佐々木健介、北斗晶、荻原博子、竜雷太、藤田弓子、哀川翔、毒蝮三太夫、三谷幸喜
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キラー・ジーンズ

2022-04-21 17:50:23 | 洋画
<シッチェス映画祭 ファンタスティックセレクション2021>にて上映された一本、
さほど見たいって言う食指が動かなかったんですが
先に見た今回の“シッチェス映画祭”の作品「BECKY ベッキー」が思ったより面白かったもんだから、
じゃあ他の”シッチェス映画祭“エントリー作品もDVD化されたら見てみるかって言うことで早速セットに組み入れて参りやした
 
一応はホラーコメディの形を借りてるものの社会派映画だったよな
いわゆる日本で言えば某ユニクロ、海外で言うなら・・・
そうローコスト、ロープライスで大量生産大量販売のために低賃金で生産者を雇いまた製品販売のためのアルバイト店員には
宣伝も兼ねて自社製品を着用させると言う
これまたアルバイトからの搾取的なメッセージ性込みでの風刺もあったりして
現代に生きる我々の格差までをも・・・
 
しかし内容的には先にも書いたようにある意味馬鹿馬鹿しい内容に終始してる
ってもこの悪の根源をたった一店舗の店長で地域マネージャー候補と言う餌に釣られた出世主義の権化のような男に集約させているんですね
そこいらちょっとこの殺戮自体が一店舗の一夜って言う設定だけで描こうって言うとこにはちょっと無理があったかな
 
キャッチコピーにもあるようにこれまで人間はトマトやコンドームなど思いもよらぬ物に襲われてきましたが、今作は“ジーンズ”に襲われる
昨日だかTVの情報番組で見たんですが、もうジーンズって言葉自体令和では死語になりつつあるようで
昭和は”Gパン“、平成が“ジーンズ”そして令和は“デニム”だそうですが
未だ“ジーンズ”で通用するみたいですね
エンドクレジットでジーンズが1人歩きするシーンのメイキング映像も見られますがグリーン全身タイツ着用のお姉ちゃんがジーンズを足と同調させて動いていたのね
 
ヒロインのお姉ちゃんが可愛いよねちっこくて巨乳だし
さらに原材料のコットンはインドで採取されていたんですね、採取イコール搾取であり
さらに人権なんてあったもんじゃなく
現代社会で身の保身を図る店長は死体を見ても保身と出世しかなくて全て口八丁で隠しちゃう
実に嫌な奴になってて、結局こいつが最後に倒されるわけですが
こいつよりさらにワルがっていうか企業のCEOがさらに後ろにいるんですけども・・・
そこまではいかないのね
 
ってことでジーンズたちは店員と店長とお客さんさんを殺戮して
さらに店舗の外に出て行って・・・
その後はこっちに委ねられるわけですが
血糊は不必要に多用されてはいるものの、ホラーとしての醍醐味である人体破壊が、お金がなかったのかほとんど描かれていなかったのが残念
 
2020年製作、カナダ映画
エルザ・ケプハート脚本・監督作品
出演:ロマーヌ・ドゥニ、ブレット・ドナヒュー、セハール・ボジャニ、ステファン・ボガアート、ケニー・ウォン、ティアナ・ノリ
 
コメント (2)
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