いつものことですが、私は映画の情報を事前に全く入れないから
ロザムンド・パイクのビッチぶりに感嘆しつつ最後まで面白く見てられた
現代社会が抱えてる高齢化社会での介護問題、そしてジェンダーというかLGBTQと言った人間性の多様化という二つの現代社会の抱えてるテーマを取り上げつつ
現代社会が抱えてる高齢化社会での介護問題、そしてジェンダーというかLGBTQと言った人間性の多様化という二つの現代社会の抱えてるテーマを取り上げつつ
それをシリアスに描くとかなりキツイお話に
と解決不能の闇に落ち込んでしまうこと必至ですから、
ブラックコメディのテイストでくるみつつサスペンススリラー映画に仕立てていたところが素敵な作品。
日本でも反社の人たちが年金搾取を目的に老人から詐取するビジネスが問題視されて居ますが
日本ではまだ老人介護における法定保証人って言った法整備が未だ行われておらず
この映画の主人公のようにお金持ちの独り暮らしの老人を病院の先生を味方につけてまずは認知症にして、裁判所で法定保証人の手続きを取り
法的支えられてこれまた同じ穴の狢の老人ホームと提携してそこに介護という名目で監禁しておいて
持ち家から金品財産まで法定後見人の立場で全てお金に変えて
あとは介護施設で死を待つというか
クスリ漬けにして死を早めるという悪徳ケアマネージメント会社を経営してるマーラが主人公
実にいいテンポで今回も1人暮らしの老婦人を獲物にしていく
ここいら確かにワルなんだけどあまりに手際がいいために実に爽快感を見てて感じてしまう
もう、そう観客に思わせたらこの映画は半分成功してると言える
私も介護施設にお世話になってる人物がいるからわかるけど、これは私の個人的な感想なんだけどちゃんとしてる介護施設に限って玄関はまず施設の人を介さないと開かない
私も介護施設にお世話になってる人物がいるからわかるけど、これは私の個人的な感想なんだけどちゃんとしてる介護施設に限って玄関はまず施設の人を介さないと開かない
外からじゃなく中からも出られないようにしてるナンバー錠で
非常口も各階に設けられているものの常に施錠されてる
よしんばそこから出られても一階の非常階段の出口にもきっちり施錠されてて簡単に表に出ていけないシステム
施設曰く夜間の徘徊防止策だとか
火事になっても夜間の施設人数じゃ逃げられないだろうなって思ったのと同時に
人生の最後に監獄みたいなところで高い金払って生きててなんの意味があるんだっておもっったのも事実
自由なんて老人に与えられていません
そうなんですよ実はこのはめたお婆ちゃん
実際にはロシアンマフィアのボスのお母さん
でヒロインは財産始末に際にダイアを見つけており
何か曰くありげな雰囲気になっていくんですが
根は悪党ですからほとんど意に介さない
でロシアンマフィアと暗闘になるんですが
なんとか生き残って逆にロシアンマフィアを嵌めちゃうほどのビッチぶり
しかし、その根性に惚れ込んだロシアンマフィアと全国規模でのこの介護ビジネスでの提携をもちかけられ
ついにアメリカ全土の法定後見人の寡占をおこなってしまう
ここにくるまでに女医さんを抱き込んでたり
ロシアンマフィアとの抗争の時には女刑事と昵懇だったことを匂わせて
さらに助手のおねちゃんとできてたりで
介護ビジネスとセクシャルマイノリティーの面を見せてくれるんですね
だから先に書いたように二つの現代社会が抱えてるテーマって書いておいたんですが
もうロシアンマフィアを手玉にとってしまうほど怖いものなしのヒロインマーラ
もうロシアンマフィアを手玉にとってしまうほど怖いものなしのヒロインマーラ
一体どこまで行くんだで終わらせてくれておいたらよかったものを
それじゃ社会が許さないって因果応報的なエンディングが待っているんですが
個人的にはこのエンディングは私は不要だって思っているのですが
これがないと社会は許してくれないんでしょうね
ロザムンド・パイクってこういう悪くて強くて賢い女が本当によく似合う
2020年製作、イギリス映画
2020年製作、イギリス映画
J・ブレイクソン製作・脚本・監督作品
出演:ロザムンド・パイク、ピーター・ディンクレイジ、エイザ・ゴンザレス、ダイアン・ウィースト、クリス・メッシーナ、イザイア・ウィットロック・Jr、メイコン・ブレア